あきらめないで！　衣類についた墨汁の汚れを落とす方法

お子さんが学校で服に墨汁をつけて帰宅して、思わず悲鳴をあげてしまった経験はありませんか？
「もう落とせない……」と思われるかもしれませんね。
でも、あきらめるのはまだ早いかも！　衣類に付いた墨汁の汚れを落とす効果的な方法をご紹介します。

付けてしまって時間があまりたっていない墨汁なら、比較的容易に落とすことができます。
乾いてしまう前になるべく早く対処しましょう。

墨汁が付いた部分をもみながら流水を当てましょう。もみこむと墨汁が広がるので必ず流水を当てながら行います。汚れが薄くなるまで根気よく続けてください。

どうしても汚れが残ってしまう場合には、台所洗剤や洗濯用の洗剤でもみ洗いをするときれいになります。裏技としては、住まいの洗剤を使うという方法があります。
手袋などをして墨汁に洗剤を塗りこんでもみます。固形石鹸を同時に使って生地にこすりつけて一気に汚れを落とせばスッキリします。あとは普通に洗濯をすればある程度きれいになるはずです。

でんぷんも汚れ落としのに役立ちます。ごはんつぶを墨汁汚れにもみこんで汚れを浮かせる方法も効果的です。

どの方法にしても完璧に落とせると断言できませんが、対処が早ければ早いほどきれいになります。

完全に乾いてしまった墨汁は、上記のような方法ではほとんど落ちません。
薄くなる程度ですが多少の効果はあるのであきらめる前にお試しする感覚で頑張ってみて下さい。

墨汁は溶けない汚れなので研磨剤の効果で汚れを落とす方法が有効です。
「シミが薄くなるだけでも」というなら歯磨き粉と歯ブラシの方法を使ってたたき出していきます。衣類の下に汚れてもよいタオルなどを敷いてそこに墨汁汚れをたたき出していきます。繰り返し行えば薄くなるでしょう。ただし、生地のデリケートなものには向いていません。綿やポリエステルといった素材でなおかつあまり繊細な衣類でない場合に試してください。

落ちにくい墨汁を付けてしまったら、なるべく早く対処するに限ります。
書道のある日は衣類や持ち物を隅々までチェックして、汚れを放置しないのが大切ですよ。