化学繊維も虫食いに? お気に入りのダウンを守る防虫対策の基礎


 

化学繊維も虫食いに? お気に入りのダウンを守る防虫対策の基礎

すっかり暖かくなり、ダウンジャケットの出番も次の冬までお休みとなるこの季節。「肌寒い日もあるから」と念のため出しておいた冬物の衣類を収納し、クローゼットや洋服ダンスを完全に春夏仕様に変えようと考えている方も多いですよね。
しかし、衣替えを雑に行ってしまうと、お気に入りのダウンジャケットが虫に食われて穴が開いてしまうなんてことも。
そこで今回は、ダウンジャケットを収納する前に覚えておきたい防虫対策の基礎知識をご紹介いたします。

 

 

虫食い被害にあうのは天然繊維だけじゃない!

虫食い穴ができやすい衣類といえば、ウールやシルク、コットンといった天然素材のものですよね。衣類を食べる害虫が好むのは、動物性たんぱく質の繊維。そのため、ウールやシルクの被害が圧倒的に多くなっているのです。
しかし、「合成繊維でできているから大丈夫」といった油断は禁物です。通常、害虫がポリエステルやナイロンなどの化学繊維を食べることはありませんが、衣類が汚れていれば話は変わってきます。食べこぼしなどの汚れはもちろんのこと、動物性たんぱく質である人間の皮脂や汗が付着していれば害虫の被害にあってしまうのです。
衣類を食べる主な害虫は、ヒメカツオブシムシやヒメマルカツオブシムシ、蛾の一種であるイガやコイガなどの“幼虫”。そのため、成虫が産卵を始めるゴールデンウィーク頃よりも前に衣替えを済ませてしまうことがポイントとなります。

ポイントは収納前のお手入れ

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化学繊維も虫食いに? お気に入りのダウンを守る防虫対策の基礎

衣類を虫食いから守るためには、害虫のエサとなる汚れをしっかりと落としておくことが非常に重要です。一見するとキレイに見えるダウンジャケットですが、シーズン中の度重なる着用で目に見えない汚れがたくさん付着しています。首周りや袖周りに染み込んだ汗や皮脂は、害虫の大好物。たとえ汚れているように見えなくても、シーズン終わりには必ずクリーニングに出すことをおすすめします。
ただし、クリーニングから帰ってきたダウンジャケットを、ビニールがかかったままクローゼットにしまうのはNG。湿気がこもり、虫食いや傷みをまねいてしまいます。しっかりと乾燥させ、防虫剤や乾燥材と共にかけておくようにしましょう。
また、畳んで収納ケースなどにしまう場合は、害虫の好むウールの衣類の下に重ねて収納するのは避けてください。これは、ウールに付着した害虫が光を嫌って下の衣類へと移動していってしまう可能性があるため。
収納ケースを使用する場合、重ねて収納するのではなく、衣類を「立てて」収納することがポイントです。防虫剤は、しっかりと成分が全体にいき渡るよう衣類の上に置くようにしてくださいね。

いかがでしたか?
大切なダウンジャケットを虫食いから守るためには、防虫対策の基本の情報を身につけておくことが大切です。今回ご紹介したポイントを意識して衣替えを行い、次のシーズンもお気に入りのダウンジャケットを活躍させてあげましょう。

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