着物にシミが付いてしまったときに試したい応急処置


着物にシミが付いてしまったときに試したい応急処置

着物を着るときは、普段着よりも汚さないように細心の注意を払いながら着用するという人も多いでしょう。しかし着慣れない着物をたまに着ると、気を付けていたとしてもついうっかりシミを作ってしまうことも珍しくありません。ファンデーションや皮脂汚れなど、さまざまな汚れの可能性が考えられます。もし着物にシミを作ってしまったら試してもらいたい応急処置をご紹介します。

どんな汚れでもこするのはNG!

着物に汚れがついてしまったとき、「何とかすばやく汚れを取り去らなくては!」とあわてて汚れた部分を強くこすってしまう人は多いようです。
しかしほとんどの場合、着物についた汚れをこすったとしても汚れは落ちず、ただ広がってしまうだけです。
こすらずに、ハンカチなどで汚れた部分をやさしく押さえて、そっと拭き取ってあげましょう。飲み物などをこぼしてしまったときは、ティッシュで吸い取るようにするのがおすすめです。

帰宅したらやりたい応急処置

着物にシミが付いてしまったときに試したい応急処置

汚れはなるべく小さいうちに処置をしておくことで、ほとんど目立たなくすることも可能です。ついてしまった汚れの原因に合わせた処置を行うのが大切です。
水溶性の汚れであれば、水を含ませたタオルで上下をはさみ、ギュッとしばらく押さえます。叩くと輪ジミになってしまうこともあるので、慎重に行いましょう。
油を含む汚れには、中性洗剤やアルコールを含ませた脱脂綿を使用することで、汚れを落とすことができます。

汗をかいたら霧吹きで対処

夏などは汗や皮脂も気になります。
着物を脱いだら乾いたタオルでしっかりと押さえましょう。ある程度湿気が取れたら、水かぬるま湯で霧吹きをしてすぐに再び乾いたタオルで押さえて水気をとります。
水分がしっかり取れたら、風通しのいいところで陰干しすることで汗や皮脂によるシミ対策になります。

どうしてもだめなら専門家に!

ある程度の汚れなら家庭での応急処置で対処することができますが、汚れの度合いや汚れの原因によっては家庭ではどうにもならない場合もあります。
インクやペンキなどの汚れは、処置をしても広がるばかりですので、すぐに専門家に汚れ落としを依頼しましょう。
口紅やボールペンの汚れも落ちにくいため、無理に落とそうとしないほうがいいでしょう。
まずは応急処置をしてみて、それでもシミが残ってしまいそうなら業者を利用するのもひとつの方法です。また、普段からシミができないように定期的なケアをすることも大切ですよ。

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