縫い目部分にシミ……ダウンジャケット洗濯時に注意したい際つきとは


 

縫い目部分にシミ……ダウンジャケット洗濯時に注意したい際つきとは

寒い冬に大活躍してくれるダウンジャケットは、目には見えなくてもワンシーズンでかなりの汚れが蓄積してしまいます。お気に入りのダウンジャケットを長く使っていくためには、衣替えの際にしっかりとクリーニングに出し、清潔な状態でしまっておくことが重要です。
中には、「クリーニングに出すとお金がかかってしまうし、自宅で洗ってみよう」と思っている方もいるかもしれません。しかし、洗濯の方法に注意しなければ、お気に入りのダウンジャケットにシミなどのトラブルが起こってしまう可能性も。
今回は、ダウンジャケットを洗う際に起こりやすい“際つき”について、予防方法とあわせてご紹介いたします。

“際つき”とは

ダウンジャケットの際つきとは、キルティングの縫い目部分に影のようなシミができてしまう現象のこと。
ダウンジャケットの温かさは、モコモコとした部分にたっぷり詰められた羽毛の保温効果によるものです。繊維の隙間からこの羽毛が出ていってしまわないよう、ダウンの繊維には特殊な加工(ダウンプルーフ加工)が施されています。そのため、ダウンジャケットの表面部分の生地は通気性が低く、洗濯後もなかなか乾きません。
際つきは、洗濯後、ダウンプルーフ加工によって行き場をなくした水分がキルティングの縫い目部分に集中することで起こってしまうのです。

際つきを予防するためのポイント

テキスト

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縫い目部分にシミ……ダウンジャケット洗濯時に注意したい際つきとは

ダウンジャケットの際つきを防ぐためには、スピーディーに乾燥させてあげることが重要となります。良く晴れた気温の高い日に風通しの良い場所に干し、なるべく短時間で乾燥させるようにしましょう。
脱水の際は、「1分ごとに停止して羽毛を軽くほぐし、袖をしっかりとたたんだ状態で再び洗濯槽にいれる」という手順を数回繰り返すことが、形をキレイにキープするためのポイント。脱水後は、ハンガーにかけた状態で手のひらを使いパンパンと叩き、固まった羽毛をほぐしてあげてくださいね。
最後の仕上げに、コインランドリーのドラム式乾燥機に10分ほどかけてあげると、本来のふっくら感を取り戻すことができますよ。

ダウンジャケットの際つきは白や黒の場合はそれほど目立ちませんが、そのほかの色だとかなり目立ってしまいます。
洗濯する際は、今回ご紹介したポイントを意識してスピーディーに乾燥させるようにしてください。
ただし、ダウンジャケットに使われている素材によっては、自宅での洗濯が思いもよらないトラブルを招いてしまう可能性も。
「水洗い不可」「乾燥機不可」など、素材の組み合わせによって洗濯の条件は異なります。自宅でダウンジャケットを洗濯する際は、タグの表示をしっかりと確認し、自己責任の上で行うようにしてください。
繊細なダウンジャケットは、しっかりとした技術と正しい知識を持った信頼できるクリーニング店にお願いするのが最も安心と言えるでしょう。
ただし、最も避けたいのは汚れを付けたまま保管し、虫食いの被害にあってしまうこと。正しい洗濯方法でひと冬の汚れをすっきりと洗い落とし、清潔な状態で保管してあげてくださいね。

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