冬に大活躍するツイードのスーツ、そのお手入れ方法とは?


 

冬に大活躍するツイードのスーツ、そのお手入れ方法とは?

独特の織り目による模様や起毛感があり、温かみを感じるツイードは、冬物のスーツの生地として人気の素材です。
今回の記事では、ツイードのスーツの特徴や、お手入れ方法についてご紹介します。
また、取り扱いの注意点やクリーニングに出すときの頻度についても知っておきましょう。

ツイードのスーツの特徴とは?

ツイードが生まれたのは、スコットランドとイングランドの間にあるボーダー地方という場所です。
ウール糸を手紡ぎしたあとそのまま織っていくので、太い糸による細かい色柄が出来上がります。
ツイードの柄にはさまざまな柄があり、日本では「ヘリンボーン(ニシンの骨)」やチェック柄などがよく知られています。

また、太めのウール糸を使用するため生地が分厚く仕上がり、耐久性にも優れているという特徴があります。
ウール糸は保温性も抜群なので、冬用のスーツやコートなどに使用されることも多いのです。
ツイードを使ったスーツは、冬らしい温かな見た目だけではなく、機能面でも優れているといえるでしょう。

ツイードのスーツのお手入れ方法

普段のお手入れ
まず、スーツを脱いだら洋服用ブラシで繊維のホコリや汚れを落とします。このとき、できれば豚毛などの天然毛でできた洋服ブラシを使用するのがおすすめです。
天然毛のブラシは静電気が起こりにくいため、ホコリが付着するのを抑えてくれます。
ブラシ掛けが終わったらハンガーにかけ、風通しの良い場所で湿気を取りましょう。
湿気が残ったままクローゼットなどにしまうと、カビの発生やニオイの原因になってしまいます。

スーツの汚れの落とし方
スーツを着続けると、汗や皮脂などで汚れてしまうこともあると思います。
そのような場合は、規定量の水で薄めたウール用中性洗剤をタオルに含ませ、叩くようにして落とします。
襟元や袖口、パンツの裾などの汚れやすい場所は、念入りに叩き拭きしましょう。
それから別のタオルにきれいな水を含ませて固く絞り、叩き拭きをして洗剤や汚れを吸着させます。
最後に陰干しをして乾かし、完全に乾いたらクローゼットにしまいましょう。

ツイードのスーツを取り扱う際の注意点&クリーニングの頻度は?

ツイードのスーツは水で丸洗いすると、ウール糸の繊維が縮んでしまいます。
織り目がつぶれてしまったり、風合いの変化を起こしたりするので、丸洗いは避けて下さい。
また、ツイードは生地が立体的になっているので、お手入れを怠るとホコリが繊維の深いところまで入り込み、生地が傷んでしまうことも。
スーツを長持ちさせるためには、毎日のお手入れを欠かさないようにしましょう。

ツイードのスーツはクリーニングができます。
使用頻度にもよりますが、クリーニングの一般的な頻度は1シーズンに1回程度でOKですので、シーズンが終わって衣替えをするタイミングで行うとよいでしょう。
ウェットクリーニングによる水洗いは、繊維が詰まり風合いを損なう原因になってしまうため、ドライクリーニングがおすすめです。

暖かく季節感もあるツイードのスーツで、冬のおしゃれを楽しもう

暖かく季節感もあるツイードのスーツで、冬のおしゃれを楽しもう

ツイードのスーツは保温性が高く、冬の寒さから身を守ってくれます。
また同じツイード生地でも、織り方や糸の色が異なると印象がガラッと変わって面白いですよ。
ツイードはもともと丈夫な素材だといわれていますが、生地の耐久性や風合いの美しさをキープするには普段のお手入れが大切。
こまめにお手入れすることを心掛け、冬ならではのおしゃれを楽しみましょう!

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