お気に入りの服にシミや黄ばみがつくと、がっかりしてしまいますよね。
「漂白剤を使って落とそうと試みたものの、キレイに落ちずに諦めてしまった」なんて経験がある方も多いのではないでしょうか。
高価なお洋服ならクリーニング店で染み抜きをお願いすることも考えますが、そうではないお洋服は、諦めて捨ててしまうことも……。
しかし、どこの家にでもある“ドライヤー”を使えば、これまでよりもずっと多くのシミをキレイにすることができるのです。
今回は、ドライヤーを使ったシミ抜きの方法をご紹介いたします。
なぜドライヤーがシミ抜きに効果的なの?
シミ抜きの際に使用する酸素系漂白剤は、化学反応を利用することでシミの元となる汚れを分解しています。
多くの酸素系漂白剤の主成分は、過炭酸ナトリウムです。
過炭酸ナトリウムは、水に溶けると炭酸ナトリウムと過酸化水素に分解されます。
過酸化水素は加熱すると活性酸素と水に分解されるのですが、その際、活性酸素が汚れを分解してくれるのです。
つまり、活性酸素が分解した汚れを炭酸ナトリウムによって浮き上がらせることで、頑固なシミを落としているということ。
そのため、ドライヤーによって熱を加えてあげることで、酸素系漂白剤のシミ抜き効果をアップさせることができるのです。
ドライヤーを使ったシミ抜きの方法
ドライヤーを使ってのシミ抜きはいたって簡単。
お洋服の裏側に漂白剤がつかないよう不要になったタオルなどをシミの裏側に敷き、漂白剤を塗ってからその部分をドライヤーで加熱します。
繊維を傷めてしまわないよう、ドライヤーはシミから10~15cmほど離してかけてあげてくださいね。
シミが落ちたら、軽くすすいで普段通り洗濯をしてあげれば完了。少しずつしか薄くならないという場合でも、繰り返し上記の手順を行ってあげれば、徐々に薄くしていくことが可能です。
ただし、あまり高温で熱し過ぎると、漂白力がアップしすぎて繊維を傷つけてしまうので注意しましょう。
色物や柄物は色落ちしてしまう可能性があるため、あらかじめ目立たない部分で確認してから行うようにしてください。
また、シミが広がってしまわないよう、シミの上にだけピンポイントで漂白剤を塗るようにするのもポイントです。
また、ドライヤー以外に、アイロンのスチームややかんの湯気などを使って熱する方法もOK。やけどに十分気をつけながら行ってください。
いかがでしたか?
これまでは諦めてしまっていた頑固なシミも、漂白剤の上からドライヤーをかけるだけでぐんぐん落とせるように。
ただし、お洋服の素材や繊維によっては漂白剤によって傷んでしまう場合もあるため、お洋服についているタグをしっかりと確認してから行ってみてくださいね。