「服の汗染みが洗濯しても落ちない…」
「汗染みができないようにするにはどうしたらいいの…?」
汗をかくと服にできてしまう汗染み。
時間が経つと黄ばんでくることもあり、お気に入りの服だったのに着られなくなってしまうこともありえます。
真っ白だったシャツを汗染みで黄ばませないためにも、正しい汗染みの洗濯方法を知っておきましょう。
今回は汗染みの洗濯方法だけではなく、汗染みの防止策もご紹介!
大切な衣類を守るためにも、汗染みを綺麗に落としてしまいましょう。
【今回の記事でわかること】
- 服に汗染みができる原因
- 服の汗染みを洗濯で落とす方法
- 汗染みの予防方法6つ
服に汗染みができる原因
白いワイシャツが気付けば黄ばんできた……。
原因は汗染みかもしれません。
そもそも汗は、エクリン腺とアポクリン腺という2つの汗腺から出てきます。
エクリン腺は全身のほとんどにあり、主に体温調節のために無味無臭の汗を出します。
一方アポクリン腺は、脇など限られた部分にある汗腺であり、資質やたんぱく質などニオイの元となる成分が沢山含まれています。
このアポクリン腺から出る汗が、服の汗染みの原因なのです。
汗は水溶性の汚れ
水溶性 | 脂溶性 (油溶性) | 不溶性 | |
---|---|---|---|
見た目 | にじんでいる | 縦横に線が入っている | ぼんやりしている |
性質 | 水に溶けやすい | 油に溶けやすい | 水にも油にも溶けにくい |
原因例 |
|
|
|
服のシミには、3つの種類があります。
中でも汗のシミは水に溶けやすい水溶性のシミです。
カレーや口紅の汚れに比べれば落としやすいといえますが、放置していれば落ちない頑固なシミになりますから、注意が必要です。
服の汗染みを洗濯で落とす方法
気になる服の汗染みを落とす方法をご紹介します。
5分で出来る手軽なもの、頑固な汗染みも落とせるもの、お好きな洗い方をお選びください。
デリケートな衣服であれば、5分で出来る落とし方がオススメです。
服の汗染みを洗濯で落とす方法
- 5分で出来る落とし方
- 頑固な汚れの落とし方
- 【番外編】煮沸で落とす
5分で出来る汗染みの落とし方
【用意するもの】
- 食器用洗剤
- ぬるま湯
- 洗面器
【手順】
- 洗面器にぬるま湯を張る
- 汗染みに食器用洗剤をかける
- ぬるま湯につけつつもみ洗い
- すすぐ
- 通常通り洗濯する
汗染みは手洗いでも十分落とせます。
ポイントは、冷水ではなくぬるま湯で落とすこと。
40℃程度のぬるま湯で汗染みを洗ってください。
すすぐときもぬるま湯ですすぎましょう。
ぬるま湯で洗った後に冷水ですすいでしまうと、温度差によって服が縮んでしまう恐れがあります。
またもみ洗いも優しく行い、生地を傷めないように洗ってくださいね。
頑固な汚れの落とし方
【用意するもの】
- 酸素系漂白剤
- ぬるま湯
- 洗面器
【手順】
- 洗面器にぬるま湯を張る
- 酸素系漂白剤を適量溶かす
- 汗染み部分をつけ置く
- 20分ほど放置
- 通常通り洗濯する
頑固な汗染みには、酸素系漂白剤がオススメです。
漂白剤ですから、事前に服の色が落ちないかテストしておくと安心。
服の目立たない位置に垂らしてみて、色落ちしなければOKです。
また漂白剤には塩素系と酸素系があります。
塩素系はキッチンなどで使われるもので、漂白作用が酸素系より強くなっています。
必ず酸素系漂白剤を使うようにしましょう。
また粉末より液体タイプのほうが水に溶けやすく使いやすいのでオススメです。
【番外編】煮沸で落とす
【用意するもの】
- 酸素系漂白剤
- ステンレス製の鍋
【手順】
- 鍋に水を張り沸騰させる
- 酸素系漂白剤を適量溶かす
- 汗染みのついた衣類を入れる
- 10分ほど煮沸する
- すすぐ
台所の付近を煮沸するように、煮洗いすることで汗染みを落とすこともできます。
漂白剤は熱を加えるとより効果が強まりますから、頑固な汗染みにも効果的です。
アルミ製の鍋では漂白剤によって穴があく可能性もあるため、ステンレス製の鍋を使うようにしましょう。
煮沸は衣類へのダメージも大きいですから、煮洗いに堪えうるもののみにしてください。
また15分以上煮沸してしまうと生地がかなり傷んでしまう点にも注意しましょう。
汗染みの予防方法6つ
汗染みは、周りから見るとみっともない印象を与えてしまいます。
しっかりと予防をして、汗染みができないようにしましょう。
汗をかかなければそれが一番なのかもしれませんが、生きている以上汗はかくもの。
出来る範囲でしっかりと防止策を取っていきましょう。
- 制汗剤を使う
- 汗染み防止スプレーを使う
- 脇汗パッド・シートを使う
- 脇周りが広い服を着る
- 汗染みができやすい部分にベビーパウダー
- 洗濯物はすぐ洗う
①制汗剤を使う
汗を0にするのは難しくても、おさえることは可能です。
こまめに制汗剤を使えば、汗の量は少なくなります。
塗るタイプやスプレータイプなど、自分に合った制汗剤を使いましょう。
夏は必需品ともいえるアイテムですね。
②汗染み防止スプレーを使う

汗染み対策として強い味方となってくれるのが、汗染み防止スプレーです。
お出かけ前に洋服の内側にスプレーしておくだけで、汗染みになるのを防いでくれます。
商品によっては香りがあるものもありますから、好きなスプレーを選んでみてください。
持ち歩けるサイズなのも嬉しいポイントです。
就活中の娘が脇汗に悩んでいるので試しに購入しました。丸一日ガードは流石に無理ですが日中外出して戻って来るぐらいは持ちこたえるそうで、最近は『あると便利』と言って色の濃い服を着る時も使っています。匂いはあまり気にならなかったので個人の問題かもしれませんね。
――Amazon
③脇汗パッド・シートを使う

脇部分の汗染みが気になるのであれば、脇汗パッドやシートを使うのがオススメ。
厚さも1ミリと薄く、つけていても違和感がありません。
そのうえで汗をしっかりと吸収してくれますから、シミだけでなくニオイも防止してくれます。
汗っかきの方はぜひ試してみましょう。
汗っかきなので毎年夏は脇汗で恥ずかしい思いをしてました。
けどこの商品を使うようになってからは、中に着ているTシャツには汗が染みても、
ワイシャツに染みる事なく恥ずかしい思いをする事がなくなりました。
防臭効果もあるようで臭いも抑えられています。
人によっては汗腺の位置が異なるかもしれませんが、私の場合Tシャツへの装着のこつとして
袖の前後の生地の縫い合わせ目中央ではなく、後ろの生地には全く触れないレベルで前側に
かつ体側を袖側に貼ることです。
実際にTシャツだけを着た状態で脇の位置になる布の位置や汗染みになる場所を調べてください。
これが正しい貼り位置だとわかるかと思います。――Amazon
④脇周りが広い服を着る
汗染みができやすい脇部分にお困りの方は多いことでしょう。
脇汗によるシミが気になるのであれば、脇に記事が直接触れないタイプの服を着るのがオススメ。
ドルマンスリープやバタフライスリープといったデザインであれば、脇部分にシミができにくくなります。
とはいえ汗をかくことに変わりはありませんから、必要に応じて制汗剤なども活用してくださいね。
⑤汗染みができやすい部分にベビーパウダー

汗のべたつきを抑えてくれるベビーパウダーも効果的です。
衣服の汗染みができやすい部分にベビーパウダーを振りかけておくだけでOK。
ベビーパウダーが汗を吸い取ってくれますから、汗染みができにくくなるのです。
かけすぎると粉だらけになってしまいますから、少し塗り込むように服にかけ、少し払ってから着ると良いですよ。
ベビーパウダーって、赤ちゃん用のスキンケアなんでしょ?って思っていましたが、知人が湯上がりに使っていて勧められたので試しに使ってみました。
使ってみると、おお、これは良い!湯上がり汗が引いてから使ってみると、まずその香りが良い。そして肌がさらっさらで気持ちいい。さらに、日中、汗を嗅いてもベタつくことがなくなりました。しかも汗を嗅いた後の汗臭さが全然出てこない!これはデオドラント成分(柿タンニン)が加えられているからなのでしょうけれど、最高です。
もっと早くから使えばよかったです。おすすめ。
――Amazon
⑥洗濯物はすぐ洗う
衣服についた汚れは、時間が経てば経つほど落ちづらくなっていきます。
明日洗えばいいや、と思っていると汗染みが消えなくなるかもしれません。
面倒くさがらず、洗濯物はすぐに洗うようにしてください。
放置してしまうと、雑菌も繁殖してしまいます。
落ちない汗染みはクリーニングへ
どんなに洗っても汗染みが落ちない…。
そんな時はプロであるクリーニング店を頼りましょう。
ベテランの技できっちり染み抜きをしてくれます。
汗染みの場所を伝えて、シミを落としてほしいことを伝えておきましょう。
宅配クリーニングなら家からでも
クリーニングに出したいとはいえ、お店まで足を運ぶのは面倒ですよね。
そんな時に活躍するのが宅配クリーニングです。
スマホから簡単注文、家の玄関先から服を送って家で受け取るだけとお手軽です。
送料が無料のサービスも多いですから、ぜひとも活用してみてください。
よくある質問
汗染みに関するよくある質問をまとめました。
- 汗染みを予防するためにできることは?
- 汗染み落とす方法はある?
- 汗染みができた服を洗う際の注意点は?
汗染みを予防するためにできることは?
A.汗シミを予防するためには、適切な制汗剤を使用し、通気性のある服を着ることが大切です。
汗染みは、周りから見るとみっともない印象を与えてしまいます。
しっかりと予防をして、汗染みができないようにしましょう。
汗染みを落とす方法はある?
A.汗染みに食器用洗剤をかけ、ぬるま湯につけてもみ洗いをしましょう。
汗染みは手洗いでも十分落とせます。
ポイントは、冷水ではなくぬるま湯で落とすことです。
40℃程度のぬるま湯で汗染みを洗ってください。
汗染みができた服を洗う際の注意点は?
A.汗シミのある服を洗う際には、できるだけ早く処理することが大切です。
頑固な汗染みには酸素系漂白剤がおすすめです。
漂白剤なので、事前に服の色が落ちないかテストしておくと安心ですよ。
まとめ~汗染みは洗濯で落とせる~
今回の内容をまとめると下記の通りです。
- 汗は、エクリン腺とアポクリン腺という2つの汗腺から出る
- アポクリン腺から出る汗が汗染みの原因
- 食器用洗剤で汗染みは落とせる
- 頑固な汗染みには酸素系漂白剤
- 煮沸で落とすことも
- 汗染みの予防方法を忘れずに
- 落ちない汗染みはクリーニングへ
衣類についた汗染みは、食器用洗剤や漂白剤で洗濯すれば落とせます。
大切なのは、すぐに洗うこと。
時間が経って頑固な汗染みになってしまうと手遅れです。
汗をかいたらその日のうちに洗濯してください。