洗濯お役立ちコラム

墨汁の簡単な落とし方!応急処置が大切?歯磨き粉とお米で落とす裏ワザとは

墨汁の簡単な落とし方

※本ページにはPRが含まれます。

「墨汁の落とし方って?」

「子供が服に墨汁をたくさんつけてきた…」

数あるシミの中でも強敵である、墨汁の黒いシミ。

注意していても気付いたら服についてしまう、つきがちなシミですよね。

子どもが学校から帰ってきたら墨汁のシミが沢山…、なんてことは良くある話です。

いくらゴシゴシ洗っても取れない墨汁のシミを、簡単に落とせる裏ワザを今回はご紹介!

墨汁の落とし方に限らず、大切なのはいかに早く対処するかです。

記事を読みながらさっそく実践してみてください。

【今回の記事でわかること】

  • 墨汁の落とし方
  • 墨汁が服についてしまった時の応急処置
  • 墨汁に対する予防策

墨汁は落とせる!

子どもが学校から帰ってきて、服に墨汁がついていた時の絶望感は計り知れません…。

洗濯しても落ちない黒いシミに悩んできたお母様方は多いことでしょう。

洗濯用洗剤でも、食器用洗剤でも、アルコールでもクレンジングオイルでも除光液でも落ちないこの黒いシミ。

どれだけこすったとしても、生地が傷むだけでシミは落ちてくれません。

なぜ落ちないのか、それは墨汁が不溶性だからです。

墨汁は不溶性

水溶性 脂溶性 (油溶性) 不溶性
見た目 にじんでいる 縦横に線が入っている ぼんやりしている
性質 水に溶けやすい 油に溶けやすい 水にも油にも溶けにくい
原因例
  • 飲料
  • 調味料
  • 血液
  • カレー
  • 揚げ油
  • 化粧品類
  • 文房具類
  • ガム
  • 墨汁

シミにはいろいろ種類があります。

ジュースや醤油のシミは水溶性であり、水に溶けるため洗えば落とせます。

カレーや化粧品のシミは脂溶性、油に溶けるためクレンジングオイルを使えば落とせます。

問題は不溶性のシミです。

水にも油にも溶けないため、そう簡単には落ちてくれません。

そして何を隠そう、墨汁は不溶性なのです。

カーボンブラックという黒い粉、ニカワが墨汁の主な原料であり、このカーボンブラックが服の繊維に入り込み落ちなくなっているわけです。

普通に洗っても墨汁は落とせません。

ではもう服を捨てるしかないのでしょうか?

いいえ、そんなことはありません。

墨汁は家にあるもので落とせます。

墨汁の落とし方7選!お米や歯磨き粉が効果的

墨汁の落とし方を7つご紹介します。

家にあるもので今すぐ実践してください!

洗うタイミングが早ければ早いほど、墨汁のシミは落ちやすいですよ。

墨汁の落とし方
  1. 熱湯で落とす
  2. 固形石鹸で落とす
  3. ご飯粒で落とす
  4. 歯磨き粉で落とす
  5. マジックリンで落とす
  6. 酸素系漂白剤で落とす
  7. 墨専用洗剤で落とす

①熱湯で落とす

【用意するもの】

  • 熱湯

【手順】

  1. 墨汁のシミに熱湯をかける
  2. もみ洗いする
  3. 通常通り洗濯する

汚れは熱湯で落ちやすくなります。

墨汁がついた直後であれば、熱湯をかけるだけでもある程度落とせます。

もみ洗いする時はやけどをしないよう注意してください。

服の素材によってはお湯が熱すぎると傷つけてしまう可能性があるため、沸騰までさせる必要はありませんよ。

他の落とし方の前にまずやる下準備としてオススメです。

②固形石鹸で落とす

【用意するもの】

  • 固形石鹸
  • ぬるま湯
  • 容器
  • 歯ブラシ

【手順】

  1. 容器にぬるま湯を張り、固形石鹸を溶かす
  2. 墨汁のシミをそこで洗い落とす
  3. 歯ブラシでこするのもオススメ

水ではなくぬるま湯を用意してください。

また液体石鹸ではなく固形石鹸であることが重要です。

どちらもより洗浄力を高めるために必要な事ですから、墨汁を落とすためにもしっかりとした手順で行いましょう。

もみ洗いは優しくすることがポイント。

強くこすりすぎると生地が傷んでしまいますし、布同士をこすり合わせながら洗うことも傷つく原因となるためオススメできません。

③ご飯粒で落とす

【用意するもの】

  • お米(二口分)
  • 洗濯用洗剤
  • スプーンまたはヘラ

【手順】

  1. ごはんと洗剤を2:1の割合で混ぜる
  2. 墨汁のシミ部分を濡らし、ご飯粒をスプーンの背でこすりつける
  3. 洗い流してまたご飯粒をこすりつける
  4. ご飯粒が黒くならなくなるまで繰り返す
  5. 通常通り洗濯する

墨汁のシミが大きければ、ご飯粒は多めに用意しておきましょう。

後から足りなくなって追加するのは手間がかかります。

ご飯粒洗剤のまとまりが悪ければ、粉末洗剤を混ぜるのもオススメです。

シミにご飯粒をこすりつけると、ご飯粒が黒くなっていき汚れを落とす実感がわきます。

黒くなっては洗い流してまたこすって、これを何度も繰り返すことが重要です。

地道ではありますが着実に汚れを落としていけますよ。

④歯磨き粉で落とす

【用意するもの】

  • 歯磨き粉(研磨剤が入っているもの)
  • 歯ブラシ

【手順】

  1. 濡らした歯ブラシに歯磨き粉を付ける
  2. 墨汁のシミ部分を歯ブラシでこすり洗いする
  3. 洗い流す

歯磨き粉は必ず研磨剤が入っているものを使うようにしてください。

この研磨剤が墨汁を落としてくれるため、歯磨き粉にはこだわりましょう。

またこすり洗いする時は、汚れをかきだすイメージで洗うのがポイントです。

適当にこすってしまうと、シミを広げるだけになることも。

シミがなくなるまで洗ってはすすいでを繰り返してくださいね。

⑤マジックリンで落とす

マジックリン

【用意するもの】

  • マジックリン
  • 固形石鹸

【手順】

  1. 墨汁を水で2~3倍に薄める
  2. 墨汁のシミに塗り込む
  3. 固形石鹸も使ってもみ洗いする
  4. すすぐ

マジックリンをそのまま直接吹きかけると生地が傷みかねません。

薄めて使うようにしてください。

固形石鹸も使ってもみ洗いするとより効果的です。

何回か繰り返す必要はありますが、あまりやり過ぎると生地が傷むため、ほどほどにしておきましょう。

⑥酸素系漂白剤で落とす

酸素系漂白剤

【用意するもの】

  • 酸素系漂白剤(例:オキシクリーン)
  • 容器
  • 歯ブラシ

【手順】

  1. 容器にぬるま湯を張り、酸素系漂白剤を溶かす
  2. 墨汁のシミがついた服をつけ置きする
  3. 歯ブラシでシミをこすり洗いする
  4. すすぐ

洗浄力が高く、頑固な汚れも落とせる酸素系漂白剤もオススメです。

あまりつけ置きしすぎると生地が傷むため、使用量やつけ置きする時間は、漂白剤の箱に表記されている内容に従ってください。

色柄物だと色落ちする危険がある点にも注意する必要があります。

肌が弱い方はゴム手袋をつけて洗うようにしてくださいね。

⑦墨専用洗剤で落とす

墨専用洗剤

【用意するもの】

  • 墨専用洗剤

【手順】

  1. 墨汁のシミに墨専用洗剤を塗り込む
  2. もみ洗い
  3. すすぐ

墨汁専用のシミ抜き剤も販売されています。

落とし方は商品で紹介されている通りに従いましょう。

墨汁に限らずさまざまなシミ抜きにも使えて便利なアイテムです。

持ち歩けるサイズなのも嬉しいポイントですね。

墨汁が服についてしまった時の応急処置

【用意するもの】

  • ティッシュ

【手順】

  1. シミ部分をティッシュで挟む
  2. あくまでも押さえることを意識する

墨汁は時間が経てば経つほど落ちづらくなります。

明日洗おう、ではいけません。

すぐに応急処置をすることが大切なのです。

シミ部分にティッシュを当てて、シミが広がらないように応急処置をしましょう。

こすってしまうとシミが広がるため、あくまでも押さえるだけに留めてください。

応急処置ですから、シミを落とすためにもその日のうちに洗ってしまいましょう。

1日経ってしまっただけでも、墨汁はかなり落ちづらくなってしまいますよ。

どうしても落ちないときはクリーニング

墨汁のシミが綺麗に落ちてくれるとは限りません。

今回紹介した落とし方でも落ちないときは、速やかにクリーニングへ持っていきましょう。

大切な衣類なら初めからクリーニングに頼るのもオススメです。

プロに任せるのが一番ですよ。

お店に行くタイミングがないなら宅配クリーニング

家にいながら利用できる宅配クリーニングもオススメです。

ただし自分で洗ってどうしようもない場合に使うようにしてください。

何度も言うようですが、墨汁のシミはすぐ対処することが大切です。

初めから宅配クリーニング頼みだと、実際にクリーニングしてもらえるまでに1日以上かかってしまいます。

業者にクリーニングしてもらう頃には、かなり頑固なシミになってしまう恐れがあるのです。

自分である程度落として、仕上げに宅配クリーニングを活用するようにしましょう。

事前に「墨汁のシミがここにあるよ」と業者に伝えておくとスムーズです。

洗って落とせる墨汁を使おう

そもそも洗って落とせるタイプの墨汁も販売されています。

子どもには洗って落ちる墨汁を持たせましょう。

この墨汁なら、筆を洗う時に洗面所が薄黒くなってしまうこともありません。

ただし洗って落とせる墨汁は、通常の墨汁とは色合いが若干異なります。

練習時に使うようにして、清書の際には通常の墨汁を使うようにしてください。

洗える墨汁にするだけで、落としやすさがグッと上がりますよ。

書道がある日は汚れてもいい服を

汚れても大丈夫な服を着せるようにしましょう。

書道があるとわかっているのなら、墨汁がついても大丈夫な服を着るのが一番安全です。

うっかり大切な衣服を汚さないよう、子どもに書道がある日を聞いておきましょう。

黒い服を着ていれば、墨汁のシミも怖くありませんね。

よくある質問

墨汁汚れに関するよくある質問をまとめました。

よくある質問
  • 墨汁汚れを落とすために漂白剤を使ってもいい?
  • 墨汁が乾燥してしまってるときはどうしたらいい?
  • 墨汁が服についてしまったときの応急処置方法は?

墨汁汚れを落とすために漂白剤を使ってもいい?

A.問題ないですが、生地を傷める可能性があるのでつけ置きしすぎないよう注意が必要です。

また、色柄物だと色落ちする危険がある点にも注意する必要があります。

肌が弱い方はゴム手袋をつけて洗うようにしてくださいね。

墨汁が乾燥してしまってるときはどうしたらいい?

A.硬いブラシや歯ブラシを使用して、汚れをこすり落とすことを試してみてください。

墨汁が乾燥してしまった場合でもできるだけ早く対処することが重要です。

こすり洗いをしたら、いつもと同じように洗濯をしてみましょう。

場合によっては回数を重ねて洗う必要があります。

墨汁が服についてしまったときの応急処置方法は?

A.シミ部分にティッシュを当てて、シミが広がらないように応急処置をしましょう。

墨汁は時間が経てば経つほど落ちづらくなります。

1日経ってしまっただけでも墨汁はかなり落ちづらくなってしまうので、その日のうちに必ず洗濯するようにしましょう。

まとめ~墨汁の落とし方はすぐやればやるほど効果的~

今回の内容をまとめると下記の通りです。

  • 墨汁は不溶性
  • 普通に洗濯しても落ちにくい
  • ついて間もない墨汁は熱湯・固形石鹸・マジックリンで落とす
  • 時間が経った墨汁はご飯粒・歯磨き粉・酸素系漂白剤で落とす
  • 墨専用洗剤で落とすのもオススメ
  • どうしても落ちないときはクリーニング
  • 洗って落とせる墨汁を使おう
  • 書道がある日は汚れてもいい服を

墨汁の落とし方にはさまざまなものがあります。

どの落とし方にしても、いかにすぐ洗うかがカギを握ります。

墨汁のシミを発見次第、すぐに洗い落とすようにしましょう。

楽しく書道をするためにも、洗い落とせる墨汁や、シミがついても問題ない服を着ておきたいですね。