「カーペットって自宅でも洗えるの?」
「洗えないカーペットに飲み物をこぼしてしまった!拭いたけどシミになった…これって落とせる?」
玄関前やリビング、キッチンなど、床が外から持ち込まれた汚れで、汚くならないように敷いている絨毯やラグ、カーペット。
床を清潔に保てているつもりでも、汗や皮脂、抜け毛、繊維のカス、ホコリなどの汚れが敷物の上にはついています。
さらにこれらを餌に、ダニやカビ、雑菌の類が繁殖して、肌トラブルやアレルギーを起こす引き金になってしまうこともあります。
でもカーペットって自宅で洗っていい物なのかって思われますよね?
大きいものほど洗うのが大変と思われている方も安心してください!
絨毯やカーペットは、自宅で洗濯できます!
そこで今回は、自宅で簡単お手入れ!カーペットの洗濯方法・干し方をご紹介します。
- カーペットに見られる汚れの種類
- 洗濯した方がいい理由
- 洗濯方法・干し方
- 洗濯するときの注意点
- クリーニングに依頼した時の料金・相場
カーペットの洗濯ってやった方がいい?
ここでは、カーペットに見られる汚れ・洗濯する理由、洗濯回数を減らすためのコツをご紹介します。
カーペットは思っている以上に「不衛生」
床を清潔に保つため、家具などの外的要因で傷つかないようにするためなどの目的があって、カーペットを敷いている方もいるでしょう。
しかし、床を清潔に保てたとしても、カーペットの表面上では様々な汚れが見られます。
【カーペットに見られる汚れの種類】
- 外から持ち込まれた砂利、砂ぼこり
- 汗、皮脂汚れ、抜け毛
- 繊維のカス
- ペットの抜け毛、糞尿
- 空気中のホコリ
- 食べカス
などの汚れが敷いた場所によってみられます。
さらに、これら汚れを餌にするダニやカビ、雑菌が繁殖をします。
カーペットは、これら害虫の温床に成り果て、肌トラブルやハウスダストアレルギーを引き起こす引き金になります。
このような事態にならないためにも、定期的に洗濯、お手入れしてあげるのがおすすめです。
日ごろからお手入れをしていれば洗濯回数は減らせる
カーペットを頻繁に洗濯するのは、非常に大変です。
ましてやクリーニングに依頼するのも一苦労です。
少しでも、カーペットの洗濯頻度を減らすコツは、「定期的にお手入れしてあげる」のが一番です。
その方法が「中性洗剤を溶かした洗濯液に雑巾を浸して、表面を軽く水拭きしてあげる」方法です。
【手順】
- 30~40℃前後のぬるま湯に中性洗剤を少量溶かす。
- 乾いた雑巾を洗濯液に浸して、固く絞る。
- 毛並みに沿って、カーペットの表面を拭いていく。
- 全体を拭き終えたら、乾いた雑巾で水気を拭き取る。
- 屋外で干せるものは、2~3時間ほど裏向けにして陰干しする。
- 陰干し後、裏返しにした状態で布団叩きなどの棒で、カーペットをたたいて、繊維奥に入り込んだホコリを出していく。
この方法を月1~2回、2~3週間に1度のペースで行ってあげること、カーペットを清潔に保てます。
また、週に1度掃除機をかけてあげるのもいいでしょう。
掃除機をかけるときは、毛の流れに逆らってかけるのがポイントです。
また掃除機でも吸いきれない汚れは、コロコロを使用してきれいにしてあげましょう。
カーペットの洗濯する前に洗濯表示を確認しよう
カーペットや絨毯などの布製品は、製造の過程で使用された素材によって洗濯できるもの、できないものに分けられます。
なので、洗濯前には必ず「洗濯表示」を確認しましょう。
また、カーペットの中には「洗濯表示」がない物もありますので、購入時に付属で付いてきた取扱説明書や販売メーカー公式サイトで問い合わせて確認をしましょう。
カーペット洗濯で使用するアイテム
以下、カーペットを洗濯するときに使用するアイテムです。
【使用するアイテム】
- 洗濯ネット
- 浴槽
- オシャレ着用中性洗剤
- 酸素系漂白剤
- 重曹
この5つのアイテムを使用して、洗濯していきます。
カーペットの洗濯方法
ここでは、自宅で簡単にできるカーペットの洗濯方法をご紹介します。
前提として、カーペットの洗濯は、洗濯表示の指示に従ったうえで行います。
カーペットを「踏み洗い」できれいにする
以下は、カーペットを「踏み洗い」できれいにしていく手順です。
【洗濯方法:踏み洗い】
- 洗濯前のカーペットを軽くブラッシングして、余計なホコリを落とす。
- 浴槽にぬるま湯を張る。
- ぬるま湯に中性洗剤を適量入れてよくかき混ぜる。
- カーペットを「屏風折り」にして、洗濯液に1~2時間ほど浸す。
- 時間になったら、2~30回踏み洗いして汚れを落としていく。
- 洗濯液を捨て、きれいな水を張ってすすいでいく。
- 泡が出なくなったら、浴槽から水を抜いて全体重をかけて脱水する。
- 浴槽の淵にかけて1~2時間ほど再度脱水を行う。
これでカーペットの洗濯は完了です。
- 洗濯前にブラッシングすることで、余計なホコリを払い落とせる。
- シミ汚れがある場合は、酸素系漂白剤を溶いた漂白液に浸らせた雑巾で部分洗いしてから行うとよい。
- ふんわりとした仕上がりを求める場合は、洗濯液をすすいだ後、柔軟剤をぬるま湯に溶かしてしばらく漬け置きする。その後は泡が出なくなるまですすぐ。
- すすぎ終えたら、浴室内でしっかり脱水すること。
洗えないカーペットをきれいにする方法
カーペットの中には、「洗濯不可」のものもあります。
しかし、どうしても汚れが気になるという方は、以下の2つの方法を試してみましょう。
【方法】
- 重曹と掃除機でケア
- 部分洗い
上記2つの方法を行って、綺麗にしていきます。
【方法①重曹と掃除機の手順】
- カーペットを軽くブラッシングする。
- 重曹をカーペット全体に振りまいて、よくなじませる。
- 掃除機で振りまいた重曹を吸い取って完了になります。
重曹には、汚れやニオイを吸収いる性質を持っていますので、洗えないカーペットのケアにもってこいの方法です。
【方法②部分洗い】
- ぬるま湯に中性洗剤または台所用中性洗剤を溶かす。
- 洗濯液に雑巾を浸して軽く絞る。
- シミ汚れの部分を軽くたたいて、汚れを浮かせる。
- 汚れが落ちたら、乾いた雑巾で水気を拭き取る。
カーペット上にできたシミ汚れは、部分洗いで雑巾に汚れを移すことできれいにできます。
この方法は、洗濯できるカーペットにも応用できます。
洗濯したカーペットの干し方
洗濯し終えたカーペットは、風通しのいい日陰で2~3日間かけて乾かしていきます。
- カーペットは、物干し竿を2本使ってM字型に乾かすことで風通しがよくなる。
- 色落ち・変色防止で裏返しにして干すこと。
- ある程度乾いたら、面を変えて再度干す。
- 干し終えたら、裏面を棒でたたいてホコリを落とす。
この4つのポイントを守って、カーペットを乾かすときれいな仕上がりになります。
カーペットの洗濯の注意点
ここでは、カーペットを洗濯するときの注意点をご紹介します。
カーペットは乾きにくい
カーペットなどの布製品は、素材問わず非常に乾きにくいです。
そのため、生乾きで室内に取り込んで使用すれば、カビや雑菌の繁殖を招く結果になります。
洗濯するときは、数日間の天気を確認しておきましょう。
予期せぬ天候に見舞われた時は、サーキュレーターや扇風機の冷風を当てて乾かしましょう。
洗濯表示がないものは洗わない
カーペットの中には、洗濯表示が付いていない物があります。
このような商品は購入時についてきた取扱説明書や販売メーカーの公式サイト中に掲載されていることがあります。
確認が取れるまでは絶対に洗濯してはなりません。
また掲載がない場合は、直接販売メーカーに問い合わせて確認しましょう。
定期的に天日干しをする
天気がいいときは、2~3時間だけ天日干ししてあげましょう。
天日干しをすることで、カビや雑菌などの殺菌から消臭ができます。
ただし、長時間の天日干しは紫外線の影響で生地表面が焼けて変色・色落ちを起こすのでご注意ください。
洗濯頻度はシーズン毎に行うのがベスト
洗濯自体大掛かりなものでもありますので、カーペットを洗濯するときは年に1~2回、半年に1度のペースで行うのがおすすめです。
カーペットは、定期的に掃除機をかけたり、部分洗いをしてあげるだけで十分な清潔感を保てます。
しかし、それでもなお汚れが気になるという方は、半年に1度のペースで洗濯してあげるのがいいでしょう。
ただし、頻繁に洗濯してあげるのは生地を傷める行為に繋がりますのでご注意ください。
洗濯機・コインランドリーを用いた洗濯手順
ここでは、カーペットを洗濯機・コインランドリーで洗う場合の注意点です。
手順①洗濯表示の確認
カーペットを洗濯機で洗うときも必ず「洗濯表示」を確認しましょう。
そもそもカーペットの多くが、洗濯機やコインランドリーで洗えることを想定して仕立てられていません。
仮に洗濯機で洗えるものであっても、色落ちや型崩れなどを引き起こしてダメになってしまうケースがあります。
判断に迷ったときは、クリーニング店に依頼しましょう。
手順②洗濯機での洗い方
以下は、カーペットを洗濯機で洗濯するときの手順です。
【洗濯方法:洗濯機】
- カーペットを軽くブラッシングして、ホコリを落とす。
- カーペットを屏風折りにして、洗濯ネットに入れる。
- 洗濯槽に何も入っていないことを確認してから、カーペットを入れる。
- オシャレ着用中性洗剤を入れて、蓋をする。
- 洗濯コースを「大物洗いコース」または「毛布コース」のいずれかにセットしてボタンを押す。
- 洗濯完了後はすぐに干す。
これで洗濯機を用いたカーペットの洗濯は完了です。
- カーペットを洗濯機で洗うときは、必ず洗濯ネットを使用すること。
- ドラム式洗濯機での洗濯は控えること。
- 水に入れて浮いてくるようならば、一度洗濯機を停止させて上から押さえつけて水を染み込ませる。
洗濯機での手順は、コインランドリーでも同じ手順で洗濯できます。
- 「大物洗い可能」の表記があること。
- 乾燥機常備で便利だが、カーペットの種類によっては乾燥機不可が多い。
絶対に失敗したくないときはクリーニング店にお願いをしよう
ここでは、カーペットのクリーニングをお願いするときにかかる料金の相場、受け付けているおすすめの店舗をご紹介します。
料金の相場
カーペットのクリーニング料金は、生地の素材、面積の2つの要素を持って値段が決まります。
たとえば、薄手のカーペットならば、1畳当たり1,500円~2,000円前後かかり、3~5畳で約4,500円~6,000円前後、6畳以上となれば1万以上する場合もあります。
また、ペルシャじゅうたんや中国段通などの高品質のものになれば、1畳当たり4,000~5,000円前後スタートで受け付けています。
2シーズン毎に洗濯を依頼していても、かなりの出費になります。
少しでもクリーニング費用を安く済ませるならマメなお手入れを行って清潔に保つのがいいでしょう。
おすすめクリーニング店
リナビス

最低料金 | 7,800円/3点 |
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最短仕上げ日数 | 最短5日 |
保管サービス | 最大12ヶ月 |
送料 | 無料 |
パック・単品 | パックのみ |
再仕上げサービス | 到着後1週間以内 |
対応エリア | 全国 |
発送方法 | 自宅集荷・コンビニ |
支払い方法 | クレジットカード・代金引換・後払い決済(NP後払い) |
\最大12か月無料保管!/
宅配クリーニングサービス「リナビス」では、絨毯・カーペットコースを標準で設けており、クリーニング料金は11,000円(税込み)です。
電気カーペットのクリーニングも、当クリーニングコースできれいできるほか、問い合わせ次第では、6帖以上、緞通絨毯、ペルシャ絨毯、ムートン素材の絨毯・カーペットもクリーニングして頂けます。
ただし、問い合わせ内容の品に関しては、別途手数料が発生します。
まとめ~定期的にお手入れを行えば清潔さは保てる~
以上が、自宅で簡単お手入れ!カーペットの洗濯方法・干し方のご紹介でした。
今回の内容をまとめると以下の通りになります。
- 床はきれいでも、カーペットの上はかなり不衛生。
- カーペットを洗うときは必ず「洗濯表示」と「天気予報」を確認すること。
- 手洗いは手間がかかるが、費用は掛からない。
- 漂白剤を使用するときも洗濯表示の確認をする。
- 洗濯機で洗うときは、洗濯ネットの使用が必須。
- コインランドリーで洗う場合は、洗濯機と同じ要領で洗える。
- 乾燥機の使用は要注意。
- 定期的なお手入れで清潔感は保てる。
カーペットの洗濯は、大掛かりなうえかなりの時間と労力を割きます。
この手間を少しでも軽減するためにも、毎日掃除機掛けを行ったり、コロコロで吸いきれなかったホコリを取り除いたり、部分的に水拭きしてあげるなど、マメなお手入れで清潔に保てます。
敷きっぱなしになっているカーペットほど、不衛生です。
マメなお手入れを行いながら年に1~2回は洗濯して新品同様の輝きにしてあげましょう。