家事は夫と妻、どちらが担当していますか?
洗濯は夫・掃除は妻など役割分担をしている夫婦もいれば、全てどちらかがやっている、できるほうがやっているという夫婦もいることでしょう。
毎日の家事は、夫婦仲にも大きな影響を与えます。
今回は20~50代の女性2,405名に、家事の役割分担についてのアンケート調査を実施。
洗濯担当の実情や、家事分担への満足・不満などを探ってみました。
■アンケートの調査概要
- 調査対象:20~50代の女性2,405名
- 調査時期:2022年7月14日~2022年7月21日
- 調査地域:全国
家事分担はどうしてる?
夫婦の共同生活において、家事分担は重要な問題です。
共働き、専業主婦などさまざまな事情はあるかと思いますが、そもそも家事分担はしているのが普通なのでしょうか。
実際にアンケートを取ってみたところ下記のような結果に。
家事の役割分担をしていない夫婦がやや多く、ほぼ半々であることがわかります。
なかでも洗濯担当はというと…。
全て自分(妻)と回答した方が最も多く、逆に全て夫と回答した方は少ない結果に。
洗濯担当にかたよりがある家庭もある一方で、特に担当を決めていなかったり、洗う担当たたむ担当など内容によって分けている夫婦も多いようです。
さて、家事分担をしている夫婦もいればしていない夫婦もいることがわかりましたが、そんな現状に果たして満足しているのでしょうか。
夫婦の家事分担についての満足度もアンケートを取りました。
現状の家事分担に満足している妻の割合は…
家事分担については、現状に満足している方の方が多い結果となりました。
洗濯担当が全て自分(妻)だとしても満足している方が多いということになりますね。
ただし、家事分担をしているかどうかで満足度が違うこともわかりました。
役割分担をしていないと…
役割分担をしている場合は満足している人が多いのに対し、分担していないと不満が多い結果に…。
役割がきちんと決まっていれば納得しやすいですが、役割が決まっていないのに自分ばかり家事をしていたら不満は当然多くなりますよね。
満足している理由、不満である理由は人それぞれですが、役割分担をしているかどうかでここまで変わるなら、役割分担をしておいたほうが安心できるかもしれません。
家事分担に満足してる?妻の本音を大調査
家事分担に満足している人もいれば、不満を抱えている人もいます。
満足している理由、不満である理由もアンケートを取りました。
夫婦生活における家事分担で満足できる秘訣、不満につながる原因を探っていきましょう。
満足している理由
夫婦での家事分担に満足している理由をまとめました。
専業主婦だから
- 自分は働いていないので(48歳)
- 専業主婦なので不満はない(49歳)
- 我が家は基本、夫が仕事で妻は家事中心の主義なので、これで満足しております(47歳)
夫は仕事をしてくれているから、自分が家事を担当する割合が多くても気にならないという回答ですね。
仕事を頑張ってくれている分、家事も頑張れるというのはある種1つの理想形ともいえるかもしれません。
自分で家事をやりたいから
- ゴミ捨て以外は自分が全部している。自分でやりたいのでこれで満足している(55歳)
- こちらの思う通りに家事がこないせないなら、自分でやった方がいいので(47歳)
- 全部自分がやる方がストレスが無い(58歳)
- 私がなんでも自分でやりたい派なので満足です(21歳)
- 暗黙の了解でやっているので、喧嘩になるぐらいなら自分でやる方がノンストレス(52歳)
夫に任せるくらいなら自分で家事をやりたい、という考え方もあります。
家事をきっちり管理したいからこそ、1人でやることで満足するわけですね。
役割分担できているから
- 半分ずつ分担できている(47歳)
- 役割分担をきっちりきめているから。(27歳)
- 婚前に話し合いした(47歳)
事前に役割を分担しているからこそ、納得して家事に取り組めている夫婦も多いようです。
結婚前に話し合っておくのも1つの手ですね。
夫が協力的
- 夫が協力的だから(55歳)
- 時間があるときは率先してやってくれるから(43歳)
- 自分が苦手なことをやってくれる(57歳)
- 普段の簡単な家事は私。重いゴミ出しや換気扇などは夫が当たり前にやってくれる(53歳)
- 仕事で遅く帰っても、きちんと家事をしてくれる(44歳)
夫が家事に協力的な家庭も、満足していると回答していました。
苦手な家事を手助けしてくれるのはありがたいですし、協力し合えるという状況も素敵なことですよね。
その他
- 主人が退職して家事の半分以上をやってくれます(58歳)
- 期待通りではないが、同年代の男性と比べると協力的だと思うから(57歳)
- 旦那もコロナ禍以降手伝ってくれるようになった(44歳)
- 私が病気になってほとんど出来なくなったので主人がほとんどしています。感謝しています(55歳)
- 年を重ねて、お互いの向き不向きを思うようになって上手く分担できている(59歳)
- 家政婦さんもいるので(59歳)
他にもさまざまな回答がありました。
満足していると回答した方の多くが、夫への感謝の言葉を述べているのも印象的ですね。
不満である理由
現状に不満を抱いている方も多くいました。
不満の理由を見ていきましょう。
夫がやってくれない
- 基本全部自分だから(36歳)
- 旦那は何もやらない(59歳)
- 結婚前から決めていた分担すらもやらない為(29歳)
- 何もしてくれない。ずっと寝てるかスマホ(34歳)
家事を手伝ってほしいのにまったくやってくれない夫に対して不満を抱く方が多くいるようです。
話し合って分担を決めたのにやってくれないことにイライラを募らせる方もいました。
分担に納得できない
- 大変な所やきたない所を私任せだから(54歳)
- 面倒な事はやらされるから(50歳)
- 家にいる時間の長い方が基本的に多めに家事をこなさないと回らないのに、やらない(47歳)
- 食器洗いだけなので(38歳)
家事の役割分担に不満を抱いているという方もいました。
「どうして私だけ」「これもやってほしいのに」という気持ちを抱き続けるのは辛いことですよね。
共働きなのに…
- 共働きなのに自分だけしか家事をしていないから(29歳)
- 共働きなのに家のことは何もしない(47歳)
- 共働きなのに、ほぼ私しか家事をしていないから(38歳)
共働きであるにも関わらず、自分ばかりが家事をやっていることに不満を感じている方もいました。
同じ条件なのにという不公平感は、夫婦の間にも亀裂を生みかねません。
言わないと動かない
- 言えばやってくれるけど指示待ちでぼーっと立ってられたり、気づかない(周りが見えない)ところ(51歳)
- 頼んだことはやらない 頼んでない事はやる(53歳)
- 言わないとやってくれないから(49歳)
- ご飯ができるまでずっと座って待っている(44歳)
- 忙しくしてるときにずっとテレビ見てたりされるので(38歳)
なかなか動かない夫にイライラするケースです。
やってくれないわけじゃないけれど、いちいち言わないといけないのはストレスになりますよね。
家事をしっかりやってくれない
- 風呂場掃除の担当を旦那がやっているがすごくきたない(52歳)
- 家事の質、衛生観念が低すぎるから(53歳)
- 夫に任せた少しの家事もしっかりやってくれない(42歳)
- 分担したところで、やってほしいレベルと時間ではないから(52歳)
やってくれはするけど、仕上がりが悪いパターンです。
家事をやろうとする気持ちには感謝したいけれど、結果汚いというのなら話は別。
結局自分一人で家事を抱えてしまう方もいます。
その他
- 自分も休みの日がほしい(52歳)
- 100%私がやっている上に、お金もくれないから(36歳)
- 圧倒的家事の負担(29歳)
- 家事をしている間子供をみてほしい(23歳)
- 夫は外で働き、私は家で子育てなのに休日は趣味に没頭で家におらず家事は週1回の掃除だけ(25歳)
- 夫がほぼ何もしない上に週6で呑んで帰ってくる(39歳)
他にもたくさんの心の叫びが…。
家事分担に対する不満が募れば、夫婦喧嘩にも発展しかねません。
一度腰を据えて話し合ってみるのもいいかもしれませんね。
家事の役割分担はどうやって決めた?
役割分担をしたほうが満足する人が多いという結果がありました。
ではどうやって役割分担をすればいいのでしょうか。
役割分担の決まり方についてもアンケートを取りました。
家事の役割分担については、自然と決まる夫婦が多数派という結果に。
暗黙の了解で、「洗濯担当は○○」と決まっていく夫婦が多いようです。
また特に担当を固定化せず、時間がある方が自主的にやる夫婦も多い結果となりました。
もちろん現状の分担に不満を覚えている方もいるでしょうから、その場合は話し合いをするべきかもしれませんね。
今後の家事分担は…
今後、夫婦の家事分担をどうしていきたいかについてもアンケートを取りました。
結果は、「現状維持」が半数を占める結果となりました。
その次に「自分の家事分担を減らしたい」が4割と多く、今の家事が多すぎると感じている方が多いことがわかります。
家事分担を減らすためには、相手にその分家事をやってもらわなければなりません。
夫婦の生活を壊さないように、どう家事分担をしていくか話し合ってみましょう。
家事分担に不満があるなら見直そう
現状に満足している方は、このままの関係性を続けていけば安心です。
一方不満がある方は、どうにかして不満の原因を解決していきたいところ…。
可能なら夫婦で話し合いをして、家事分担を見直してみましょう。
洗濯担当だけでも任せる、休みの日は違う分担にしてみるなど選択肢はたくさんあります。
自分たち夫婦にとって最も良い家事分担を探っていってみてくださいね。