乾燥機能が付いて家電はとても便利になりました。
乾燥機能を使うと熱を多く発生させるため、消費電力が高くなります。
乾燥機つき家電の電気代はいくらか、電気衣類洗濯機・洗濯乾燥機・浴室乾燥機・食洗器などあります。
本記事では、浴室乾燥機と洗濯乾燥機の電気代に注目し、電気代が高い理由と電気代を節約するための方法を紹介していきます。
- 洗濯乾燥機タイプ別の電気代
- 浴室乾燥機タイプ別の電気代
- 乾燥機の電気代を節約する方法
乾燥機の電気代は意外と高い
乾燥機を使うとおよそ22~62円かかります。
1回のみですと、意外と安いと感じる方もいらっしゃいますが、毎日乾燥機を使うとなると、6,000~8,000くらいになりますので、高い出費になりますよね。
毎日乾燥機を使うことはないと思いですが、10回くらい使用すると2,000円以上電気代かかってしまうため、なるべく安く抑えたいです。
洗濯乾燥機タイプ別の電気代を紹介

洗濯乾燥機の1回あたりの料金とその特徴を以下の表にまとめたので、見てみましょう。
縦型ヒーター乾燥タイプ | 1回あたりの料金:60円前後 | 乾燥機に関しては基本ドラム式と比べて機能は劣ります。 洗濯物を80度ほどの高温で乾燥させるため、電気代が高くなります。 また、縦型は衣類を擦り合わせて洗うため、乾燥するときには衣類が重なりシワがつきやすくなるデメリットがあります。 さらに、ヒーターにより衣類縮む可能性があるので、衣類のタグを確認してから乾燥するように心がけましょう。 |
---|---|---|
ドラム型ヒーター乾燥タイプ | 1回あたりの料金:55円前後 | ドラム式は洗濯槽の中で衣類が上にあがり、下に落とす構造のため、衣類同士に空間ができやすくなります。 その隙間ができることにより、温風が当たりやすくなるため、ドラム式は乾燥に適しています。洗濯機能の面では、縦型より少ない水の量で衣類を洗うことができますので、節水になり水道代が安くなります。しかし、ヒーターで乾燥させるため、衣類の縮み・痛みやすく電気代も高くなります。 |
ドラム型ヒートポンプ乾燥タイプ | 1回あたりの料金:23~32円の範囲 | 他の2つと比較しても、電気代はかなり安いです。 また、このタイプの特徴は60度以下の低い温度で乾燥ができますので、衣類の縮み・痛みが少なくなります。 さらに、冷却水を使わないため節水することができますので、電気代・水道代ともに安価で抑えることができます。 これまでの点を踏まえると、良い点が目立ちます。 しかし、使い方によっては、衣類を生乾き臭が気になることがありますので、注意する必要があります。 |
メリット
洗濯乾燥機を使う主なメリットは、浴室乾燥機と比べて電気代が安くなることです。
浴室乾燥機であれば、ヒーター式で約1/2、ヒートポンプ式であれば1/4ほどの電気代で洗濯から乾燥まで一連の作業を終わらせることができます。
電気代を安くして、洗濯から乾燥までの一連の流れを「ラクしたい」と考える方には、洗濯乾燥機を使う方がおすすめできます。
デメリット
洗濯乾燥機の主なデメリットとしては、衣類により洗濯乾燥機が使えないものもある点です。
衣類の素材によってはシワになりやすいもの、乾燥機の使用がNGなものもありますので、洗濯乾燥機に初めていれる洋服をチェックしましょう。
チェックは、洋服のタグにマーク(洗濯表示)がついていますので、タグを見てから洗濯乾燥機に対応しているのか確認することがおすすめします。
また、コットン・リネン・レーヨンなどの素材はシワになりやすいのです。
そのため、洋服によっては、乾燥機をかけずに自身で干した方がよい場合もあります。
浴室乾燥機タイプ別の電気代を紹介
浴室乾燥機の多くはヒーター式を採用していて、衣類を乾燥させるために3時間ほどかかります。
浴室乾燥機を使用した場合、1時間あたり1.3kW電力を必要とします。
これを3時間使用すると考えると、電気代は約105円になります(計算式:1.3kW×3時間×27円/kWh=105円)。
※1時間あたり1kWhの電力を使うのに27円かかるという意味です。
ヒーター式洗濯乾燥機と比べて2倍、ヒートポンプ式洗濯乾燥機と比べると4倍近く電気代が高くなります。
以下に簡単な料金比較表になります。
ヒートポンプ式洗濯乾燥機 | ヒーター式洗濯乾燥機 | ヒーター式浴室乾燥機 |
---|---|---|
1回あたりの料金:22~32円 | 1回あたりの料金:約55円 | 1回あたりの料金:約105円 |
しかし、浴室乾燥機の電気代はかかりますが、大変便利な電化製品です。
洗濯物が多く、1日に何度も洗濯する必要があるご家庭なら、浴室乾燥機を使うことにより洗濯物を一度に干すことができます。
浴室乾燥機はハンガーに干してきれいに乾かすので、シワができにくいきれいな洗濯ができます。
また、浴室乾燥機は乾燥だけではなく、冬場のヒートショックを防ぐために入浴前に浴槽を暖めたり、カビ防止のために部屋を乾燥させたりできますので、大変便利です。
メリット
浴室乾燥機を使うメリットとしては、衣類にシワを作らず乾燥させることができる点です。
また、浴室に備え付けのバーや物干し竿などに、ハンガーにかけ衣類を吊るすため、一つ一つ整えて干せばアイロンを使用しなくてもきれいに干すことができます。
浴室の広さによりますが、洗濯機よりも衣類を干すことが可能なので、洗濯乾燥機を使うよりも多くの衣類を乾燥させることができます。
デメリット
浴室乾燥機の主なデメリットとしては、洗濯物の量が多すぎると衣類同士の間隔が狭くなり温風が当たりにくくなります。
そのため、衣類の乾き具合にムラができてしまいますので、注意が必要です。
浴室乾燥機の場合、洗濯乾燥機と比べ、温風の吹き出し口が近い衣類が早く乾き、遠い衣類は乾きにくくなるため、衣類の乾き具合に差がでてしまう点もあります。
浴室乾燥機は、天候・空気の汚れなどの外的要因を気にせず使用できることが便利ですが、乾燥に時間を多くかけてしまうため、電気代が高くなります。
そのため、家事の時短を求めている方は洗濯物の材料や量に応じて、浴室乾燥機を利用するかしないのかを考える必要があります。
結局、浴室洗濯機と洗濯乾燥機どちらがいいのか
ここまで浴室乾燥機と洗濯乾燥機について説明しましたが、どちらが良いかを断言するのは難しいです。
ご家庭・家の環境・生活環境などにより、洗濯の頻度や洗濯に求めることが異なるからです。
シワや絡みなどの問題が起こりにくい衣類が多く、毎日洗濯機を回すのであれば、洗濯乾燥機を使用することをおすすめします。
しかし、シワを作りたくない衣類が多い、洗濯頻度が週2~3回程度ならば、浴室乾燥機を使用することをおすすめします。
どちらを使用するべきか分からない場合は、洗濯乾燥機と浴室乾燥機のメリットをデメリットについて把握して、どちらにするか判断材料にしましょう。
乾燥機の電気代を節約する方法7選
乾燥機を使いたいけど、電気代が気になります。
電気代を節約するためには、以下の7つがおすすめです。
- 電気代の比較的安い深夜に電気を使う
- サーキュレーター・エアコン・扇風機などを使い部屋干し
- 室内・室外である程度干してから浴室乾燥機を使う
- 気温の高い日は外干しする
- 浴室内の水分を残さないようにする
- 浴室乾燥機のフィルター掃除をする
- 乾燥機にかける量を減らす
これらについて説明しましたので、見てみましょう。
①電気代の比較的安い深夜に電気を使う
電気料金プランによって、夜間料金が安くなるプランがあります。
電気会社によって、日中の約25%も電気料金単価が安くなるプランを設けているものもありますので、洗濯乾燥機を使う時間帯は深夜がおすすめです。
乾燥機を使用すると3~4時間稼働することになりますので、夜間寝ている間に乾燥から洗濯まで一通り終わらせることで、家事の効率化することができます。
オール電化の家に住んでいるご家庭や、日中家を離れがちで深夜に電気をよく使用する方は、電気料金を見直してみることをおすすめします。
②サーキュレーター・エアコン・扇風機などを使い部屋干し
浴室乾燥機は吹き出し口から熱い空気が出て衣類を乾かします。
衣類全体にその風を行き渡らすためには、扇風機やサーキュレーターといった補助を設置することをおすすめします。
それにより、衣類の生乾きや風の当たりやすい衣類に余計なダメージを与えなくてよくなります。
また、熱い空気を効率よく循環させることで浴室乾燥機を使用時の電気代を節約することができます。
一般的な扇風機の消費電力は20Wですので、浴室乾燥機と併用しても約1.6円ほどなので電気代がかかりません。
③室内・室外である程度干してから浴室乾燥機を使う
浴室乾燥機の効率は、外気温や温度に左右されます。
真冬の深夜~朝方のように気温が低い状態で使用すると、浴室内温度を上げるために多くの電気が使用されるので、衣類乾燥に効率よくすることができません。
そのため、外気温と浴室内の気温が高い時に浴室乾燥機を使用することをおすすめします。
④気温の高い日は外干しする
気温がたかく、外干しができるならば、浴室・洗濯乾燥機を使わずに干すようにしましょう。
電気代はお昼ごろの時間帯が、一番値段がかかりますので、電気を使用せずに洗濯物が乾燥できるのであれば、外干しをおすすめします。
⑤浴室内の水分を残さないようにする
浴室乾燥機は、室内が乾燥された状態になっていないと、衣類を効率よく乾燥させることができません。
そのため、浴室内に余計な水分が残っていると乾燥に時間かかってしまいます。
浴槽に残り湯があればしっかりと蓋を閉め、壁・床などに余計な水滴があれば拭き取るようにしましょう。
⑥浴室乾燥機のフィルター掃除をする
浴室乾燥機のフィルターが詰まってしまうと、衣類を効率よく乾燥させることが難しくなります。
フィルターの手入れ目安はメーカーごとにより多少異なりますが、約3カ月~6カ月に一度と推奨されています。
乾燥機の機種によっては、フィルター手入れ時期をランプで教えてくれるものもあるので、ランプが点灯したら掃除することをおすすめします。
また、通常のフィルター掃除は、フィルターを取り外して掃除機でホコリを吸い、水洗いして乾かします。
しかし、機種によっては水洗いが禁止されているものもありますので、フィルター清掃方法には注意しましょう。
⑦乾燥機にかける量を減らす
洗濯乾燥機を使うときには、決められた衣類の量を守ることが大切になります。
規定の量をオーバーすると乾燥する時間がかかります。
さらに、電気代がかかるだけではなく、洗濯した衣類が生乾きやシワがついてしまうので、注意するようにしましょう。
乾燥させる衣類を減らすためのポイントは、靴下や下着など衣類に比べて小さな洗濯物は乾燥前に取り出して手で乾かす、洗濯乾燥機にかけられない衣類は別で洗うか脱水後に取り出して部屋・外で乾かすなどがあります。
電気代を減らすための効果的な方法
電気代を減らすための効果的な方法は先ほど7つ挙げましたが、他にもございますので、紹介していきます。
電気料金プランを変更する
乾燥機の電気代節約のみならず、家全体の電気代を節約したいと考えている方は、電気料金プランの変更することをおすすめします。
従来の電気代は「基本料金」と使用した分「従量料金」がかかりました。
近年の電気代は、基本料金がかからない電力会社があり、ライフスタイルに応じて最適な料金プランを選ぶことができます。
まずは、契約を考えている電力会社のWebサイトで電気料金シミュレーションしてみることをおすすめします。
契約A(アンペア)数、日中どのくらい電気代を使用するかなどの質問で答えるだけで、あなたに最適な料金プランを提示してくれます。
よくある質問
乾燥機に関するよくある質問をまとめました。
- 乾燥機で衣類が傷むことはある?
- 乾燥機の寿命は?
- 乾燥機にメンテナンスは必要?
乾燥機で衣類が傷むことはある?
A.あります。
特に高温での乾燥は、衣類に負担がかかりやすいです。
適切な設定や乾燥時間を選ぶことでダメージを最小限に抑えることがポイントですよ。
乾燥機の寿命は?
A.平均7~10年です。
乾燥機の種類やメンテナンスの有無によっても異なるので、購入時にしっかり確認しておきましょう。
乾燥機にメンテナンスは必要?
A.必要です。
乾燥機をきちんとメンテナンスしておくことで、乾燥機自体の長持ちはもちろん、乾燥の効率が上がって電気代の節約にもなります。
メンテナンスでは、フィルターの定期的をダストや糸くずを取り除きます。
自分でメンテナンスをする自信がない人は、専門家に依頼するのもおすすめですよ。
まとめ~乾燥機の電気代を節約するためには~

乾燥機の電気代は数日の使用なら、そこまで電気代が高くないことが分かりました。
しかし、毎日使用すると考えると1月で約6,000円かかるので、電気代が高くついてしまいます。
洗濯・浴室乾燥機を使いたいときの節約方法を7つ紹介しましたので、もう一度見てみましょう。
- 電気代の比較的安い深夜に電気を使う
- サーキュレーター・エアコン・扇風機などを使い部屋干し
- 室内・室外である程度干してから浴室乾燥機を使う
- 気温の高い日は外干しする
- 浴室内の水分を残さないようにする
- 浴室乾燥機のフィルター掃除をする
- 乾燥機にかける量を減らす
乾燥機を使用する際には、以上について意識すれば電気代を節約することができますので、是非実践してみて下さい。