粉末洗剤は、洗浄力が高くコストパフォーマンスも良いので、愛用されている方も多いのではないでしょうか。
しかし、粉末洗剤の溶け残りは、後にカビやダニなどの栄養源になる恐れがあります。
今回はそんな粉末洗剤の特徴やメリット・デメリット、使い方のコツや解消法をご紹介します。
粉末洗剤を上手に使いこなし、毎日のお洗濯をよりストレスフリーにしていきましょう。
- 粉末洗剤の特徴
- 粉末洗剤の溶け残りを防ぐ正しい使い方
- 粉末洗剤が溶け残った時の解消方法
粉末洗剤の特徴
洗濯に使われる粉末洗剤は大きく2種類あります。
- 粉末合成洗剤
- 粉末石鹸洗剤
それぞれに特徴があるので、ご家庭にあった粉末洗剤を選んでみてください。
粉末合成洗剤
一つ目は、石油や天然油脂などの成分を合成して作られたもので、現在の市場の主流となっているのがこの合成洗剤です。
どんな状況でも汚れを落としてくれ、使いやすいのが特徴です。
また少ない洗剤の量ですむので、コストパフォーマンスにも優れています。
しかしその強力さゆえすすぎ残しがおきやすく、衣類や着用する人にも影響がでる恐れがあるので、すすぎを複数回行うなどの工夫が必要です。
粉末石鹸洗剤
二つ目は、植物由来の成分で作られており、お肌に優しい石鹸洗剤です。
天然由来の成分で作られているため、赤ちゃんの衣類を洗う際にも安心です。
柔軟剤なしでもふわっとした柔らかい仕上がりになるのも特徴です。
しかし石鹸を上手に使えないと、石鹸カスで洗濯槽が汚れてしまうことがあります。
また、一部の洗濯機では石鹸洗剤が使えない可能性があるので、きちんと洗濯機の表示を確認することも重要です。
粉末洗剤のメリット
粉末洗剤は、毎日のお洗濯にさまざまなメリットをもたらします。
- 洗浄力が高い
- コストパフォーマンス良い
粉末洗剤を愛用している方、これから使ってみようと考えている方へ、粉末洗剤のメリットを紹介します。
洗浄力が高い
粉末洗剤の一番の強みは、洗浄力の高さです。
粉末洗剤は界面活性剤が多く含まれているため、洗浄力に長けており、泥だらけに汚れた子どもの服も簡単に落とすことができます。
また粉末洗剤は弱アルカリ性なので、皮脂などの酸性の汚れをしっかり落とすことができ、汗で衣類をよごしやすい夏場の洗濯物にも大活躍です。
お洗濯の最大の目的は汚れをおとすことなので、洗浄力が高い事は非常に大きなポイントですね。
しかし粉末洗剤は、ウールやカシミアなどのデリケートな素材のお洗濯にはあまり向いていません。
しっかり洗濯表示を確認して使うようにしましょう。
コストパフォーマンスが良い
液体洗剤やジェルボールなどの洗剤に比べてコストパフォーマンスが良いことも、粉末洗剤のメリットです。
粉末洗剤は洗浄力が高いことが特徴なので、一回のお洗濯で使用する量を少なく抑えることができます。
また四角い箱に入っているため一度に輸送できる個数が多く、輸送コストを安くおさえられるため、お手頃な価格で大容量の洗剤が手に入ります。
家計を支える主婦の強い味方です。
粉末洗剤のデメリット
粉末洗剤は洗浄力が高く、コストパフォーマンスも良い優れものですが、注意しなければならないこともあります。
- 溶け残りがある
- 粉末洗剤が固まることがある
デメリットの解消方法も合わせて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
溶け残りがある
粉末洗剤の最大の問題はこの溶け残りです。
粉末洗剤は水に溶けにくく混ざりにくいため、洗剤が溶け切らずに残ってしまうことがあります。
衣類に洗剤がのこると、肌トラブルの原因や、衣類の痛み、洗濯臭の発生に繋がってしまいます。
しかし、粉末洗剤の正しい使い方とコツを知っておくことで、溶け残りの問題は解消できます。
粉末洗剤の正しい使い方とコツは後ほど詳しく説明しますので、ぜひ参考にしてみてください。
粉末洗剤が固まることがある
粉末洗剤は、溶けたり固まったりしてしまうことがあります。
特に三年以上保管したものや、高温多湿の場所においていた場合に起こりやすいので、保管の方法には注意が必要です。
固まってしまった洗剤は、揉む、冷凍する、電子レンジにかけるなどの方法で粉末状に戻すことができる場合があるので試してみてください。
また、固まってしまった洗剤は掃除や除湿に使うこともできます。
粉末洗剤の洗浄力の強い洗浄力を利用してお掃除に活かしてみるのも良いでしょう。
粉末洗剤の溶け残りを防ぐ正しい使い方
粉末洗剤の溶け残りは、粉末洗剤を使ったことがある方が一度は経験したことのある問題でしょう。
しかし、粉末洗剤は正しく使えば溶け残りを防止することができます。
- 粉末洗剤の量に注意
- 冷たい水を使わない
- 全体にまんべんなくふりかける
ぜひ実行して、粉末洗剤の溶け残りを防ぎましょう。
粉末洗剤の量に注意
まず気を付けたいのは、洗剤の量です。
洗濯物をよりきれいにするために洗剤をたくさん入れたくなりがちですが、きちんと規定量を守るようにしましょう。
定められている量より多く洗剤をいれてしまうと水に溶け切らなくなってしまいます。
また、縦型かドラム式かで洗剤の規定量が変わってくるので注意が必要です。
冷たい水を使わない
粉末洗剤は、水温が下がるほど溶けにくくなります。
特に水温が10度以下になってしまうと粉末洗剤は溶けにくいです。
冬場などは特に、使用する水の温度に注意する必要があります。
お風呂の残り湯を使うのもいいでしょう。
水道代の節約にもなりますね。
全体にまんべんなくふりかける
粉末洗剤を入れる時は、粉が一か所に集中しないよう、全体にまんべんなく振りかけるようにしましょう。
溶け残りは、水と洗剤が接触せず洗剤が溶け切らないことから起こります。
全体に振りかけることで水がいきわたり洗剤が固まるのを防ぐことができます。
また、水を入れるより先に洗剤をいれた方が、水との摩擦が起きやすく、洗剤がしっかり溶けるので実践してみてください。
粉末洗剤を使う時のコツ
粉末洗剤の溶け残りを防ぐために、さらに効果的なプラスアルファの技をご紹介します。
- 洗濯物を詰め込み過ぎない
- 最初にお湯で溶いておく
- 投入口を使う
- 先に水と洗剤だけで泡立てておく
簡単にできることばかりなので、粉末洗剤の溶け残りに悩んでいる方、これから粉末洗剤を使ってみようと考えている方はぜひ試してみてください。
洗濯物を詰め込み過ぎない
粉末洗剤を使う時は、洗濯物を詰め込み過ぎないようにしましょう。
粉末洗剤の溶け残りの多くは、水と洗剤が溶けあうスペースがないことが原因です。
洗濯物が多いとついつい洗濯機にぎゅうぎゅう詰め込みがちですが、これでは本末転倒なのです。
特に冬場はスウェットやフリースなど洗濯物がかさばりがちですし、なるべく一回で洗濯を終わらせたいという方もおおいでしょうが、余裕をもって回すようにしましょう。
最初にお湯で溶いておく
粉末洗剤をあらかじめお湯で溶いておくのが、溶け残りを防ぐ最も有効で確実な方法です。
洗面器などの容器に40度ほどのお湯を張り、そのなかに粉末洗剤を入れてしっかりまぜてから洗濯機に入れることで、確実に溶け残りを防ぐことができます。
ひと手間かかりますが、冬の時期だけでも実行できれば効果は抜群です。
またこのように容器に入ったお湯に洗剤を溶かせば、お湯の節約にもなります。
投入口を使う
洗濯投入口を使うのも、溶け残りを防ぐ手段として有効です。
投入口から入れられた洗剤は、洗濯槽の外層と内層の間に落ち、その部分に水が流れることで混ざりやすくなります。
こうすることで泡立ちが良くなり、洗剤の溶け残りを防ぐことができます。
ほとんどの洗濯機に投入口はついているので、普段投入口を使っておらず投入口なんて見たことないという方も、まずは説明書を確認してみましょう。
先に水と洗剤だけで泡立てておく
洗濯物を入れる前に水と洗剤を先に入れ、洗濯機をまわしてあらかじめ泡立てておくという方法もあります。
泡立ちにより、洗剤の溶け残りは気にならなくなります。
粉末洗剤が溶け残った時の解消方法
洗濯機が止まり、いざ洗濯機を空けてみると、洗剤の溶け残りを発見してしまった。
そんな時の対処法もご紹介します。
もう一度すすぎ、すすぎの設定を見直す
洗濯機を空けて溶け残りがあった場合は、もう一度すすぎをしてみましょう。
多くの粉末洗剤では、二回のすすぎが推奨されています。
溶け残りがあれば節約せず、もう一度すすぎを試してみましょう。
また、次回の洗濯時のためにすすぎの設定回数も変更しておきましょう。
粉末洗剤ネットの使い方
溶け残りを防止するための道具として、洗濯ネットを使うことも効果的です。
使い方は簡単。
ファスナ―を開けて粉末洗剤を入れ、ファスナ―を閉じて洗濯物と一緒に洗濯槽内に入れます。
ドラム式の場合も同様です。
粉末洗剤を入れる際は、洗濯槽のうえで行うとこぼれにくくて良いですね。
使用後は良く洗って干しておきましょう。
洗濯ネットは100円ショップなどでも手に入ります。
また使わなくなったストッキングでも代用できるので、ぜひためしてみてください!
液体洗剤やジェルボールとの使い分け方
洗濯洗剤には、粉末洗剤の他にも、液体洗剤やジェルボールなどの種類があります。
液体洗剤は、水に溶けやすくすすぎが一回で済むのがポイントです。
ジェルボールは洗剤を計る手間が省けて簡単に使うことができたり、3D構造で劣化しにくいことがポイントです。
普段は液体洗剤を使い、冬場や汚れがひどいものを洗う際は粉末洗剤、急いでいるときはジェルボールを使うなど、その場に合わせて使い分けてみるのも良いです。
粉末洗剤の正しい使い方を知り、毎日のお洗濯をよりストレスフリーに!
粉末洗剤の正しい使い方を知れば洗剤の溶け残りが減り、お洗濯をよりスムーズに、ストレスフリーに行えるようになります。
最近では液体ボトルが多く流通していますが、粉末洗剤を上手に使い、洗剤を使い分けることで、お洗濯のプロフェッショナルになりましょう。