ファスナーが動かない、なかなか直せない、こんな経験はだれしもあるはずです。
特に急いでいるときに動かなくなったりしたら、イライラしちゃいます。
見た目がだらしなくなったり不格好になるため、「今すぐに直したい」「けどやり方は分からない」という方は多いと思います。
そこで今回は、ファスナーが動かなくなった場合の対処法を原因も交えてご紹介します。
- ファスナーの基本構造
- ファスナーが動かない時の対処法
- ファスナーが外れた時の対処法
ファスナーの基本構造
ファスナーが動かない場合の対処法を試す前に、ファスナーの基本構造を押さえておくことをおすすめします。

構造が分からないと、動かない原因をはき違えたまま対処してしまい、時間が無駄になってしまいます。
構造を理解した上で下記の対処法に取り組んでみてください。
スライダー
スライダーとは、ファスナーを開ける際の持ち手となる部分で皆さんが良く使う部分です。
スライダーを下におろすと接している左右の「エレメント」という部分が閉まる仕組みになっておりファスナーには必要不可欠な部分となっています。
エレメント
エレメントとは、ファスナーの両端にあるギザギザした歯がついている部分のことです。
通常は開いたままなのですが、ファスナーをおろすことによって凸凹した部分が重なり合い、閉じることができます。
テープ
テープは、「エレメント」の外側についていて、貼るテープのような見た目をしています。
ファスナーとエレメントを生地と繋ぐ役割を担っていて、大事な部分です。
色合いがカラフルな場合が多く、ファッションのアクセントとしても機能しています。
箱
箱とは、ファスナーの一番下にある四角い形をした箱のような部分です。
ファスナーを上げる際のスタート地点にある箱は、壊れることは少ないですが変形・破損してしまった場合、自分で直すのは難しいです。
ファスナーが動かない時の対処法
もっともよくありがちな「ファスナーが動かない」時の対処法をお伝えします。
「ファスナーが動かない」といっても色々な原因が考えられるんです。
動かない原因として以下の3つが挙げれます。
- 布を噛んでしまっている
- かみ合わせが動かない
- 滑りが悪い
業者に頼むのもありですが、まずは自分でやってみましょう。
力を入れすぎたり、変な方向に力が入ったりすると破損の原因になるので、ご自身で試す際にはイラつかず冷静に対処してください。
布を噛んでしまっている場合
ファスナーが動かなくなった場合、布を噛んでしまっていることが最も多いです。
しかし、コツを掴めば意外と簡単に直すことができるので、ぜひトライしてみてください。
- ファスナーではなく布を引っ張る
- 分担して一人が布一人がファスナーをゆっくり動かす
- ファスナーの周辺をドライヤーで温める
- 細くて硬いものを差し込み隙間を作りながら引っ張る
ファスナーではなく布を引っ張る
布をファスナーに対して水平にして引っ張るのがポイントで、大抵はこれで外れます。
この時、焦って雑に引っ張りがちですがそれでは意味があるどころか破損してしまう可能性があります。
落ち着いて丁寧に行うことを心がけましょう。
分担して一人が布一人がファスナーをゆっくり動かす
誰かに協力してもらい直す方法です。
ファスナーを動かすスピードが速かったり、布を持つ場所が悪かった場合、ケガを負ってしまう場合があるので注意が必要です。
お互いしっかりとコミュニケーションを取りながら実践してみましょう。
ファスナーの周辺をドライヤーで温める
温めるときのポイントは最初は軽く行うことです。
ファスナーは金属製のものが多く、熱を当てすぎるとやけどしてしまう恐れがあります。
細くて硬いものを差し込み隙間を作りながら引っ張る
温めてもダメなら布とファスナーの間に細くて硬いもの(ドライバーやようじ等)を差し込み、隙間を作りながら布を引っ張ってみましょう。
ここでもいきなり強く引っ張らず、徐々に力を強めていくようなイメージで行ってください。
かみ合わせが動かない場合
布を噛んでしまっていない場合、かみ合わせに問題が生じていることもあります。
めげずにこの方法も試してみてください。
- 動かなくなったか所から、ゆっくりと逆方向に動かす
- 再度ゆっくりと動かしたい方向に動かす
- 動かないファスナーと接しているエレメント部分を細く尖ったものでこする
動かなくなった箇所から、ゆっくりと逆方向に動かす
強くやると逆に悪化する恐れがあるので、とにかくゆっくり動かすことを意識しましょう。
再度ゆっくりと動かしたい方向に動かす
ゴミやほこりが原因でかみ合わせが機能していなかった場合は、動かすだけで直ることもあります。
動かないファスナーと接しているエレメント部分を細く尖ったものでこする
ここでも、あまり力を入れずに髪をなでるように軽くこすることがポイントです。
ここまで試してできない場合は、業者に頼むか原因をはき違えている可能性があるので、今一度上記の3つのうちどれに当てはまるかを考えてみましょう。
滑りが悪い場合
新品や中古品に限らず、ファスナーの滑りが悪い状態はよくあります。
そんな時は身近にある意外なもので解決できてしまうんです。
リップクリームを塗る
リップクリームを綿棒などを使って、エレメント部分に塗ってみましょう。
塗りすぎるとベタベタして嫌なので、薄く塗ることとをおすすめします。
衣類についた場合、色が変わってしまう恐れがあるので着色料を含むものは使用しないでください。
油をさす
キッチンペーパーやティッシュを用いて、エレメント部分にサラダ油もしくはミシン油をさしながらファスナーを引っ張ってみましょう。
大体1~2適が適量ですが、足りない場合は付け足しても構いません。
ですがリップクリーム同様、付けすぎるとベタベタしてしまうので気を付けましょう。
この方法は、特に金属製のファスナーに効果的です。
ファスナーが外れた時の対処法
気づいたらファスナーが外れている、開いてしまっていることはよくありますよね。
「直すのが面倒」「開いたまま放置してる」
そんな人は諦めずぜひ下記の方法を試してみてください。
ひと工夫でビックリするほどすぐ直るんです。
ラジオペンチを使う
よくあるのは、ファスナーを閉めても反対側が開いてしまい、Xのような形になってしまうケース。
そんな時にこの方法はとてもおすすめです。
- ファスナーと接合しているエレメント部分をラジオペンチでくっつける
- エレメント同士をくっつけながらスライダーを動かす。
ファスナーと接合しているエレメント部分をラジオペンチでくっつける
ファスナーが開いてしまう原因は、エレメントが開いたままの状態でファスナーを閉じているからです。
なので、ラジオペンチで左右のエレメント同士をくっつけるようにして力を加えれば閉まるようになります。
力を入れすぎてしまうと、逆にエレメント同士が近くなりすぎてスライダーが動かなくなるので、まずは弱く行ってください。
エレメント同士をくっつけながらスライダーを動かす
ラジオペンチでファスナーが閉まるよう調節したら、動かす方向のエレメントを重ねてスライダーを動かしましょう。
ファスナーが閉まらなくなった際、まず最初にこの方法を試しがちですが、ラジオペンチで閉まり具合を調節してから行ってください。
力で押し込む
道具がない場合、こちらの方法でも出来るのですが、あまりおすすめしません。
なぜなら力加減が難しく、ファスナーが壊れたり、きつくなって動かなくなることがあるからです。
無理のない範囲で行ってみましょう。
【最終手段】おすすめのファスナー交換業者をご紹介
「全然ファスナーが動かない」「自分でやる勇気はない」
という方に向けて、ファスナーの交換・修理をしてくれるおすすめの業者を紹介します。
業者に頼めば確実にファスナーが動くようになるので、最終手段としてお考え下さい。
レッツリフォーム

レッツリフォームは、洋服のお直しを専門に行うリフォームセンターです。
洋服以外にも靴、カバンなども扱っており幅広いニーズに対応しています。
また、伝統的な修理方法から安価なイージーリペアなども行っているため、初めての方でもハードルは低いです。
ファスナー修理料金:1,000円~2,000円(税込)
レッツリフォームの口コミ
「なかなか自分では修理できなかったので、とても助かりました。修理を頼んで以来、ファスナーが動かなくなることはないので、今後の手間を考えると業者に頼むのもありかと思います。」
「わざわざファスナーを直しに業者に行くのが面倒くさかった。自分出来なかった場合は、力が強い人に頼むなどすれば良かった。」
ママのリフォーム

ママのリフォームは、壊れてしまったファスナーや傷んでしまった衣服を主に扱うリフォームセンターです。
ここではファスナーの交換ができるので、自分でファスナーを破損してしまったり、ダメにしてしまった場合におすすめです。
技術もとても高く、交換した後とは思えないほど自然な仕上がりになります。
ファスナー交換料金:※店舗にお問い合わせください
ママのリフォームの口コミ
「料金が安い!交換だと多少高額だと思っていたが、他のリフォームセンターの修理より安かった。料金は記載されていないが、お問い合わせてみて!」
「交換の跡などは無かったんですが、やはりオリジナルのファスナーではないので多少違和感が…」
イチカワクリーニング

イチカワクリーニングは、衣服から布団、ベビーカーまでを扱うリフォームセンターです。
幅広いクリーニングに対応しているので、あなたのファスナーもきっと直すことができるでしょう。
さらに集配サービスも行っているので、わざわざ出向く必要がないことも魅力の一つです。
ファスナー交換料金:2,000円~10,000円(税込)
イチカワクリーニングの口コミ
「集配サービスがあるからとても便利。仕上がりも完璧で文句の付けどころがありません。」
「ファスナーの交換だけなのに高すぎ。集配してくれるからまだ許せるが、ファスナーの交換に2,000円以上出すのはバカバカしい。」
まとめ:ファスナーが動かない時はまず原因を探ろう。
ファスナーが動かない場合の対処法のコツは、原因を分析し落ち着いて行うことです。
何度も繰り返しますが、イライラして雑に行ってもかえって悪化してしまいます。
上記の方法を試してどうしてもダメだった場合は、ファスナー交換・修理業者に頼んでみるのもおすすめです。