「洗濯物を部屋干しするならエアコンを使ったほうが良い?」
「どうすれば早く乾くの?」
洗濯物を部屋干しすると、どうしても湿気が凄くなってしまいますよね。
とりあえず部屋干し、では雑菌を繁殖させてしまっているかも…。
生乾きの嫌なニオイを防ぐためにも、部屋干しにはエアコンを使うのがオススメです。
今回は部屋干しでのエアコンの使い方、洗濯物を早く乾かすコツを徹底解説!
どの季節でも使える方法ですから、普段の生活に取り入れてみてくださいね。
【今回の記事でわかること】
- 部屋干しでのエアコンの使い方
- 部屋干しでエアコンを使う時の注意点
- 洗濯物を早く乾かすコツ
監修: 本間朝子
知的家事プロデューサー
フードプランニング会社のチーフディレクターを経て独立。
自分自身が仕事と家事の両立に苦労した経験から、時間と無駄な労力を省く家事メソッド「知的家事」を考案。
「時間がない」「家事が大変」と嘆く多く方からの悩みを解決している。
オンライン上で仲間と交流を深めながら、楽しく家事をするコミュニティ「家事トモ☆サロン」を運営している。
エアコンを使わないと洗濯物は乾きづらい?

部屋干しをしてもなかなか乾かない、という経験はありませんか?
それもそのはず、濡れた洗濯物を部屋の中に干していれば、自然と室内の湿度は高くなっていきます。
部屋全体に水分が増え、洗濯物についている水分の逃げ場がなくなってしまい、乾きにくくなるのです。
また部屋が密閉されていれば、風の通りも悪くさらに乾きづらくなってしまいます。
洗濯物が乾きにくいと雑菌が繁殖する
洗濯物が乾くまでに時間がかかればかかるほど、雑菌が繁殖してしまいます。
生乾きのあのイヤなニオイは、雑菌の排せつ物。
聞くだけで鳥肌が立ちますね。
湿っているとモラクセラ菌という雑菌が水分や皮脂汚れを栄養にして繁殖してしまうのです。
すすぎ不足であったり、まだ汚れている場合は雑菌にとって絶好の繁殖場。
生乾きのニオイがするということは、まだ雑菌がいるということなのです。

部屋にも悪影響
部屋干しによって室内の湿度が高くなることにもデメリットがあります。
湿気がたまることで、カビやダニが発生しやすくなってしまうのです。
梅雨の時期などは締め切っていることも多いですから、より注意しなくてはなりません。
洗濯物を部屋干しするならエアコンを使おう

部屋干しには、洗濯物が乾きにくいというデメリットがあります。
しかしエアコンを使えば、そのデメリットを解消することが可能です。
空気は冷やすことで湿気を減らせます。
エアコンの除湿機能を使えば、湿気も減り洗濯物も早く乾くのです。
エアコンの「ドライモード」
エアコンによっては、除湿モードだったりドライモードだったりします。
そういったモードを使えば、部屋の湿気を減らし部屋干しにとって良い環境を作り出せるのです。
エアコンの中には「再熱除湿」といった機能があるものも。
除湿は基本空気を冷やすことで除湿していますが、「再熱除湿」の場合、空気を中に取り込み暖めて除湿してから室内に戻しています。
つまりエアコンから出てくる空気は暖かいものになります。
夏か冬か、季節によって使い分けるのがオススメです。
扇風機やサーキュレーターを使えばもっと早く乾く
エアコンだけでも効果的ですが、さらに早く乾かしたいときは扇風機やサーキュレーターを併用するのがオススメ。
室内の空気を循環させることで、洗濯物がより早く乾きます。
エアコンの風は一定ですから、より空気を動かせるような位置に扇風機やサーキュレーターを置きましょう。
部屋干しでエアコンを使う時の注意点

洗濯物を部屋干しする時に大活躍するエアコンですが、覚えておきたい注意点がいくつかあります。
それぞれ確認しておきましょう。
- あらかじめ湿度を下げておく
- 定期的にフィルター掃除する
- 寒いときは暖房と扇風機・サーキュレーターで
注意点①あらかじめ湿度を下げておく
部屋干しをする30分くらい前から、ドライモードをかけておきましょう。
事前に部屋の湿度を下げておくことで、乾燥時間を短くできるのです。
特に生乾きの臭いを防ぐには、洗濯後から5時間以内に乾かすことがポイント。
また効率的にエアコンを使うことで、カビやダニの予防にもつながります。
注意点②定期的にフィルター掃除する
エアコンを使い続けていると、汚れがフィルターにたまっていきます。
定期的にお掃除しないと、エアコンの性能が落ちてしまうため注意してください。
掃除機でほこりを吸ったり、水洗いをしたりしてフィルターを綺麗にしましょう。
3か月に1回くらいのペースでフィルターを掃除すればOKです。
注意点③寒いときは暖房と扇風機・サーキュレーターで
エアコンで除湿する場合、部屋が肌寒くなります。
夏場はともかく、冬場は部屋にいられなくなってしまうことも。
寒いときには、暖房と扇風機・サーキュレーターを活用して部屋干しをしましょう。
暖房だけでは湿気は取れないですが、扇風機・サーキュレーターを使うことで洗濯物を乾きやすくすることができます。
洗濯物を早く乾かすコツ

部屋干しをするとなかなか乾かないから嫌…という人も、コツを押さえれば部屋干しでもすぐに洗濯物を乾かせるようになります。
生乾きの嫌なニオイを防ぐためにも、洗濯物を早く乾かすコツを押さえておきましょう。
- 洗い終わったらすぐ干す
- 脱水を2回かける
- 厚手のものと薄手のものを交互に干す
- 洗濯表示にあった干し方をする
- 浴室に干す
- 空気に触れるように干す
- 乾きにくいものはエアコンの風が当たる位置に干す
- アイロンがけする
洗い終わったらすぐ干す
洗濯機が終わった合図の音が聞こえても、しばらく放っておいたりしてはいませんか?
洗い終わった洗濯物を放置しておくと、雑菌が繁殖し生乾きの嫌なニオイが発生してしまいます。
シワもできてしまいますから、洗い終わったらすぐに干すようにしましょう。
つい忘れてしまう場合は、タイマーをかけておくのがおすすめです。
脱水を2回かける
洗濯機の脱水を2回かけるのも効果的です。
水分量が減り、洗濯物が早く乾きます。
洗濯機が脱水1回の設定になっている場合は、取り出さずにもう一回脱水をかけるようにしましょう。
特にシワになりやすいワイシャツや、デリケートな衣類以外に向く方法です。
厚手のものと薄手のものを交互に干す
厚手の服ばかり並べて干してしまうと。空気が循環しなくなり乾きづらくなってしまいます。
間に薄手の服も干し、間を開けるようにすれば乾く時間の短縮に。
洗濯物同士のスキマは大きくし、風が通りやすいように干してくださいね。
洗濯表示にあった干し方をする

衣服によっては、オススメの干し方が洗濯表示に記載されています。
タグをチェックしておきましょう。
吊り干しはハンガーにかける干し方です。
一方平干しは、地面と平行になるように干す干し方。
専用のグッズを買っておくと便利ですよ。
浴室に干す
湿気がたまりやすい浴室は、換気の機能が優れています。
ドアと窓を開けて換気扇を回しておけば、そこは部屋干しに最適なスポットに。
浴室乾燥機がついているのであれば、いうことなしですね。
お風呂上がりのタイミングは湿気がたまっていますから、浴室に干すタイミングには気をつけましょう。
空気に触れるように干す
フードを洗濯ばさみで持ち上げておく、厚手の長袖はバンザイの形で干す、バスタオルは重ならないように折るなど、空気に触れさせるように干しましょう。
空気に触れる面積が大きければ大きいほど、乾く時間も早くなります。
逆に言えば、洗濯物同士が触れ合うことはNGです。
服の種類によって干し方を工夫すれば、それだけ早く乾きますよ。
乾きにくいものはエアコンの風が当たる位置に干す
乾きにくいものは、できるだけエアコンの風が当たる位置に干しましょう。
エアコンから出る空気は乾燥していますから、それだけ洗濯物も早く乾きます。
乾いたタイミングで別の服に置き換えるのもいいですね。
エアコンに近すぎると他の洗濯物が乾きづらくなりますから、適度な距離に干しましょう。
アイロンがけする
アイロンを使うのも1つの手です。
干す前にアイロンがけをすれば、水分を飛ばしつつシワも伸ばせます。
一石二鳥ですから、時間のある方はぜひともアイロンがけをしてから干すようにしましょう。

エアコン以外でも洗濯物を早く乾かせる

部屋干しに効果的なものはエアコンや扇風機・サーキュレーターだけではありません。
洗濯物を早く乾かせるアイテムをまとめてみました。
除湿機
湿気をなくすといえば除湿機ですよね。
エアコンの除湿機能と仕組みは同じですが、より除湿に特化しているともいえます。
洗濯物だけではなく、部屋全体の湿気を減らせますから、梅雨の時期にも大活躍です。
除湿機にもさまざまなタイプがありますから、自分に合った除湿機を買いましょう。

衣類乾燥機
衣類乾燥機は名前の通り、服を乾かすことに長けています。
衣類乾燥袋と併用すれば、乾燥の時間を大幅に短縮できます。
除湿ではなく、部屋干しの時だけ使いたいときには衣類乾燥機がオススメです。
家に一台あれば、部屋干しの時でも安心ですよ。
浴室乾燥機
引っ越しの際には、浴室乾燥機の有無をチェックしておけると〇。
乾きにくい洗濯物を浴室で干せば、3時間ほどで乾かすことができます。
すぐに乾かしたい洗濯物は、浴室乾燥機の風が当たりやすい位置に干すと良いですよ。
まとめ~エアコンで洗濯物は早く乾く~

今回の内容をまとめると下記の通りです。
- 洗濯物が乾きにくいと雑菌が繁殖する
- 部屋にも悪影響
- 洗濯物を部屋干しするならエアコンを使おう
- エアコンの「ドライモード」を活用
- 扇風機やサーキュレーターを使えばもっと早く乾く
- あらかじめ湿度を下げておく
- 定期的にフィルター掃除する
- 寒いときは暖房と扇風機・サーキュレーターで
- 洗濯物を早く乾かすコツを押さえておこう
- 除湿機・衣類乾燥機・浴室乾燥機も効果的
洗濯物を部屋干しする時は、エアコンを上手に活用しましょう。
電気代が気になる方は、できるだけ早く乾くように干し方を工夫してみてください。
服を気持ちよく着るためにも、いかにすぐ乾かすかが重要です。
生乾きの嫌なニオイが発生しないように、ポイントをおさえて洗濯物を効率的に乾燥させてくださいね!
監修: 本間朝子
知的家事プロデューサー
フードプランニング会社のチーフディレクターを経て独立。
自分自身が仕事と家事の両立に苦労した経験から、時間と無駄な労力を省く家事メソッド「知的家事」を考案。
「時間がない」「家事が大変」と嘆く多く方からの悩みを解決している。
オンライン上で仲間と交流を深めながら、楽しく家事をするコミュニティ「家事トモ☆サロン」を運営している。NHK「あさイチ」や日本テレビ「ヒルナンデス! 」などのテレビ、「クロワッサン」「ESSE」「レタスクラブ」「CHANTO」ほか雑誌・新聞でも活躍。
著書に『写真で分かる!家事の手間を9割減らせる部屋づくり』(青春出版社)、『ムダ家事が消える生活』(サンクチュアリ出版)、『ゼロ家事』(大和書房)他、多数。

