洗濯お役立ちコラム

アイロンの正しいかけ方とは?かっこよく着こなすためのアイロン活用法

アイロンの正しいかけ方

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「衣類によって、アイロンをかけるコツってあるの?」

「乾かした後のアイロンがけが手間!減らす方法ってある?」

洗濯機や手洗いできれいにクリーニングした衣類を乾かした後に行う「アイロンがけ」は、乾かしたときにできたシワを伸ばす仕上げの工程です。

しかし、実を言えばアイロンがけそのものを行わず、衣類が乾いたら畳んで収納する過程が最近増えてきています。

社会人ともなればビシッ!と身なりを整えておかなければならないにもかかわらず、ワイシャツやスラックスなどにアイロンをかけないまま、仕事に行く若者がちらほら。

そこで今回は、アイロンの正しいかけ方を衣類別にご紹介します。

【この記事を読んでわかること】

  • アイロンをかける前に知っておくこと
  • アイロンがけの基本
  • 衣類別で見るアイロンのかけ方
  • アイロンがけのポイント
  • アイロンがけの頻度を減らす方法

アイロンがけは確かに手間がかかる工程です。

しかし、アイロンをかけるか否かでは、身なりが大きく変わって見えます。

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アイロンをかける前に知っておくこと

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ここではアイロンをかける前に知っておくべきことをいくつかご紹介します。

衣類によって耐えられる温度が異なる

洗濯して乾かした衣類にできたシワを伸ばすために行うアイロンがけは、温度が高いほどシワが伸びるっていうわけじゃありません。

衣類にできたシワを伸ばす場合、その素材に適した温度でかける必要があります

それを知るためにも、「洗濯表示」を確認が必須です。

【洗濯表示に記載されているアイロンマーク】

・アイロンマークの中に点が3つある場合

高温180℃~210℃の温度まで耐えられる衣類、主に綿や麻で仕立てられた衣類に使用できます。

・アイロンマークの中に点が2つある場合

中温140℃~160℃の温度まで耐えられる衣類、主にポリエステルやナイロン、カシミヤ、綿で仕立てられた衣類に使用できます

・アイロンマークの中に点が1つある場合

低温80℃~120℃の温度まで耐えられる衣類、主にアクリルやアセレート、ポリウレタンで仕立てられた衣類に使用できます。

・アイロンマークの下部に波線が付いている場合

波線が付いている場合は、「アイロンがけは可能だが、当て布を敷くこと」を指示しています。

当て布は「綿」でできた薄い物が望ましいです。

・アイロンマークの上にバツ印

このマークがある場合は、アイロンがけそのものができません。もしこのマークを無視してアイロンがけを行った場合、繊維そのものを焼いてしまう恐れがあります。

アイロンがけの基本はこの3ステップ

アイロンがけは洗濯表示に記載されたアイロンマークの適性温度とこれからご紹介する基本を押さえればアイロン初心者でも簡単にアイロンがけが行えます。

【アイロンの動かし方】

  • シワを伸ばしたい場合は、「アイロンを滑らせる」
  • 折り目を付けたい場合は、「アイロンを押さえる」
  • 風合いを戻す場合は、「アイロンを浮かせる」

この3つの基本を押さえれば、どんな衣類にもアイロンをかけられます。

またシワを伸ばす時や折り目を付けるとき、力を入れすぎないことが大切です

たとえば、シワを伸ばす際力任せに生地表面を擦るようにアイロンをかけると、反ってシワを作る原因になります。

また折り目を付けるとき、力いっぱい上から押さえつけると折り目は付きますが、アイロンの「型」を作ってしまう恐れがあります。

正しいアイロンのかけ方

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ここからは、衣類別で見る正しいアイロンのかけ方です。

アイロンがけに使用するアイテム

アイロンがけを行う前に使用するアイテムをご紹介します。

【使用するアイテム】

  • アイロン
  • アイロン台orアイロンマット
  • 当て布

の3つを使用しています。

アイロンをかけるときは必ずアイロン台の上で行いましょう。

もし自宅にアイロン台がない場合はアイロンマット、バスタオルを下に敷いて行う手もあります。

【あると嬉しい+アイテム】

  • 霧吹き
  • スプレーのり
  • スラックスハンガー

上記アイテムがあると、ワンランク上の仕上がりを実現してくれます。

特に「スプレーのり」は、ワイシャツの襟元をバリッと仕上げたいときにおすすめです。

衣類別アイロンのかけ方(ワイシャツ)

ここでは、「ワイシャツ」にアイロンをかけていくときのポイント・手順をご紹介します。

【ワイシャツのアイロンがけポイント】

  1. アイロンを動かすときは直線1方向に滑らせる。
  2. 面積が小さいパーツから徐々に広いパーツにかけてアイロンがけをしていく。
  3. 順番は、襟、カフス(袖口)、袖、肩、脇、前身頃、後ろ身頃で行う。
  4. 細かいところはアイロンの先端を使用する。

理由は、最初に広いところからしてしまうと、シワを作ってしまう原因になるからです。

以下は、ワイシャツにアイロンをかける手順です。

【アイロンがけの手順】

  1. ワイシャツの内側を上にして、襟の両端から中央に向かってアイロンをかけていく。
  2. カフス(袖)のボタンをはずして、端から中央に向かってアイロンをかけていく。
  3. 面積が小さいえりとカフスをかけ終えたら、片方の手で袖口を引っ張りながら肩に向かってアイロンをかけていく。
  4. アイロン台の丸みを帯びている部分にシャツの方部分をひっかけて左右分けてアイロンをかけていく。
  5. 肩をかけ終えたら、アイロンの先端を使用して襟の付け根部分にアイロンをかけていく。
  6. アイロンの角を方に添わせて、右前身頃にアイロンをかけていく。
  7. 右前身頃全体をかける前に脇下からかけていく。ポイントは、アイロンの先端を利用して上から下に向かって滑らせるようにする。
  8. 脇下のシワを伸ばしたら、全体にかけていく。
  9. 左前身頃も同じ要領で行っていく。
  10. シャツの向きを変えて、後ろ身頃ノシワを伸ばしていく。面積が一番多いのでアイロン台に半分ずつ乗せてから行っていきます。

最後に裏面も同じ要領でかければ、ワイシャツのアイロンがけは完了です。

衣類別アイロンのかけ方(ズボン・パンツ(スラックス))

次にズボン・パンツ(スラックス)に、アイロンをかけていくときのポイント・手順をご紹介します。

【ズボン・パンツ(スラックス)にアイロンをかけるときのポイント】

  1. アイロンがけは腰、脚、折り目付けの順で行う。
  2. テカリ防止のため、当て布を使用する。
  3. 脚部分のアイロンをかけるときは、片方の手で引っ張ってからかけると良い。

以下は、ズボン・パンツ(スラックス)にアイロンをかける手順です。

【アイロンがけの手順】

  1. アイロン台にズボン・パンツ(スラックス)を履かせるようにして、ウエストから腰回りかけてシワを伸ばしていく。
  2. ズボン・パンツ(スラックス)の脚部分裏地両サイドにある縫い目を広げて下から上に向かってアイロンをかけていく。
  3. ズボン・パンツ(スラックス)を表に返して、当て布をしてアイロンをかけていく。
  4. もう一方も同じ要領で行う。
  5. ズボン・パンツ(スラックス)に当て布をしたまま、アイロンを折り目に添って押し付けて折り目を付けていく。

これでズボン・パンツ(スラックス)のアイロンがけは終了です。

衣類別アイロンのかけ方(ジャケット)

次にジャケットに、アイロンをかけていくときのポイント・手順をご紹介します。

【ジャケットにアイロンをかけるときのポイント】

  1. 洗濯表示を確認してからかけていく。
  2. 当て布を用意しておく。
  3. スチームアイロンのみ可能な場合は、ハンガー吊るしてスチームをかけるだけにする。

以下は、ジャケットにアイロンをかける手順です。

【アイロンがけの手順】

  1. ジャケットをハンガーに吊るした状態で1度、霧吹きで生地全体に水分を含ませていく。
  2. 水分を含ませたら、ジャケットをアイロン台に乗せる。
  3. 当て布を敷いて、襟、肩、袖、身頃(前後)の順にアイロンをかけていく。※容量はワイシャツの時ほぼ同じ。
  4. アイロンをかけ終えたら、ハンガーに吊るして生地を休ませる。

これでジャケットのアイロンがけは完了です。

衣類別アイロンのかけ方(Tシャツ)

次にTシャツに、アイロンをかけていくときのポイント・手順をご紹介します。

【Tシャツにアイロンをかけるときのポイント】

  1. 左右にかけてアイロンをかけると、生地が伸びるので上下に動かしてかけること。
  2. 手順はワイシャツと同じ。
  3. プリント部分は当て布を敷く。

以下は、Tシャツにアイロンをかける手順です。

【アイロンがけの手順】

  1. アイロンの先を使用して、Tシャツの襟元にアイロンをかけていく。
  2. 袖口もアイロンの先端を使用してかけていく。
  3. 袖は肩から袖口へ、内から外に向かって流すようにかけていく。
  4. 前身頃をアイロン台と同じ向きにして首から裾に向かってかけていく。この時、前身頃にプリントが施されている場合は当て布を敷いてから行う。
  5. 後ろ身頃も前身頃と同じ要領でかけていく。
  6. かけ終えたら、ハンガーにかけてしばらく休ませる。

これでTシャツのアイロンがけは完了です。

衣類別アイロンのかけ方(プリーツスカート)

最後に、プリーツスカートのアイロンをかけていくときのポイント・手順をご紹介します。

【プリーツスカートにアイロンをかけるときのポイント】

  1. スチーム掛けでシワをある程度伸ばしておく。
  2. 折り山を見極めながらかけていくこと。
  3. スカートを回して、ズラしながらかけるとアイロンがけがしやすい。

以下は、プリーツスカートにアイロンをかける手順です。

【アイロンがけの手順】

  1. クリップハンガーにプリーツスカートを吊るして、スチームを全体にかけていく。
  2. しばらく乾かす。
  3. プリーツスカートが乾いたらアイロン台にスカートを履かせて、アイロンの先端を使用してウエスト部分のシワを伸ばしていく。
  4. 当て布をして、片方の手でスカートのプリーツを整えて、上から下に向かってアイロンをかけていく。
  5. 1箇所かけたら、スカートを回して、プリーツを作りながらアイロンをかけていく。

これでプリーツスカートのアイロンがけは完了です。

アイロンをかけるときのポイント

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ここからは、衣類にアイロンをかけるときのポイントです。

アイロンがけは低温から高温の順番でかけていく

効率よく衣類にアイロンをかけていくなら、低温から高温の順番でアイロンをかけていくのがおすすめです。

アイロンを一度でも高温にしてしまうと、低温に戻すまでかなりの時間をして効率そのものが悪くなります。

効率よくアイロンがけを済ませるためにも、衣類を温度別に仕分けてからかけると短時間でアイロンがけが終わります

衣類を引っ張りながらまっすぐかける

袖や身頃など面積が広い部分は、片方の手で生地を引っ張りながらかけると、アイロンの熱で繊維が縮むのを防げます。

またアイロンをかけるとき、生地を引っ張っている方向に向かってゆっくりかけると、仕上がりがきれいです。

かけ終えたらハンガーに吊るす

アイロンがけを済ませた衣類は、すぐに畳まず一度ハンガーにかけて生地を休ませましょう。

もしアイロンがけを終えてすぐに畳んでしまった場合、せっかくシワを伸ばしたのに、新しくシワを作る原因になってしまいます。

アイロンをかけ終えたら、最低でも30分間はハンガーに吊るして熱が冷めるのを待ちましょう。

スチーム・ドライはここで使う!

アイロンには「スチーム」と「ドライ」の機能があります。

【スチームアイロン】

蒸気の力で衣類にできたシワを伸ばすときに使用する機能。

主にウール素材で仕立てられたセーターや、コート、ジャケット、ズボン・スカートの折り目を付ける際に使用します。

【ドライアイロン】

高温の「熱」を押し当てて、衣類にできた深いシワを伸ばしていくときに使用します。

主に綿や麻、合成繊維などで仕立てられたハンカチやワイシャツ、シーツ、枕カバーなどで使用します。

脱水時間を短くしてすぐに干すと、アイロンがけの頻度を減らせる

洗濯物を少しでも早く乾かしたいということで、脱水時間を多めにとっていませんか?

実は脱水時間が長ければ長いほど、シワができやすいんです。

では、シワをできにくくためには、どうすべきか。

それは

  1. 脱水時間を短くする。
  2. シワができやすい衣類は洗濯ネットに入れるか、別で洗う。
  3. 洗濯終了はすぐに干す。

この3つを行うだけで、アイロンがけの頻度を減らせるほか、衣類にシワを作りにくくしてくれます。

まとめ~衣類にアイロンをかけてバシッ!とかっこよく決めよう~

アイロン,かけ方,まとめ

以上が、衣類別に行うアイロンの正しいかけ方のご紹介でした。

今回の内容をまとめると以下の通りになります。

  • アイロンがけを行うに「洗濯表示の確認」を行うこと。
  • アイロンは低温から高温の順番で行うと、短時間で済む。
  • アイロンがけは布面積が狭いとこからかけていく。
  • アイロンがけを終えたら30分ほど生地を冷ます。
  • 線機による脱水後すぐに干すと、アイロンの頻度を減らせる。
  • 縫い目など細かいところは、アイロンの先端を使用してかける。
  • ドライアイロンは、水気を苦手とする衣類をバリッと仕上げるときに使用する。
  • スチームアイロンは、水気に耐性があり、蒸気の力でシワを伸ばしたいときに使用する。

洗濯した衣類の総仕上げとしてアイロンがけを行うときは、必ず洗濯表示を確認してからかけるようにしましょう。

衣類によってアイロンのかけ方は大きく異なりますが、どの工程でも必ずアイロンがけの基本ともいえる3ステップを中心に行っています

このステップを使いこなせるようになれば、どんな衣類にも対応できます。

アイロンをかけた衣類とかけていない衣類とでは、着た時の心地よさがまるで違います。

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