天然素材の一つである麻は、耐久性・通気性がよく春夏の衣類によく使われます。
しかしシワや色落ち、黄ばみなどが起こりやすい素材でもあります。
麻の衣類の劣化を防いで長く着るためにも、正しいお手入れの方法を知っておくことが大切です。
今回は、麻の正しい洗濯方法とシワ取りのテクニックについて詳しく解説します。
【この記事で分かること】
- 麻素材の特徴
- 麻の洗濯方法や注意点
- シワにならない乾燥方法
- シワができた時の対処法
- おすすめ宅配クリーニング3選
麻素材について基礎知識
麻素材は、自然素材であり、独特の風合いと優れた耐久性を持っています。
その上、通気性と吸湿性に優れ、特に夏に活躍する服の素材です。
まずは麻素材の特性を知って、最適な洗濯方法を考えていきましょう。
麻素材の特性
麻(リネン)素材は、以下のメリット・デメリットがあります。
メリット | 耐久性・通気性・吸水性が高い・水に耐性がある |
---|---|
デメリット | 縮み・シワになりやすい・色落ちしやすい |
繊維に強度があるので、丈夫なのが麻素材の特徴です。
自然素材であるため通気性があり、吸水性にも優れていて水にも強い素材です。
乾きやすく触れると冷感もあるので、暑い季節に着るのにピッタリですよ。
デメリットとしてはシワや縮みが起きやすく、洗濯・乾燥には注意が必要であることが挙げられます。
麻素材は自宅で洗濯できる?
丈夫な素材なので洗濯はできますが、基本的には乾燥機は使えません。
洗濯前には必ず洗濯表示タグを見て、洗濯機を使用していいかを確認してくださいね。
水温によっても縮むことがあるので、何℃までなら耐えられるのかも要チェックです。
麻素材の洗濯方法とそのコツ
麻素材は特性上、縮みやすくシワになりやすいので、気をつけて洗濯する必要があります。
正しい方法で洗濯すると、麻素材の持つ自然な質感を維持できますよ。
ここでは、麻素材の洗濯方法とそのコツを詳しく説明します。
麻素材の洗濯時のポイント・コツ
麻素材の服の洗濯する際の注意点をまとめました。
- おしゃれ着用の中性洗剤を使う
- 使うお湯の温度に注意
- 脱水は短時間
- 乾かし方に注意
おしゃれ着用の中性洗剤を使う
麻素材はデリケートな素材のため、おしゃれ着用洗剤を使ってください。
中性なので服に優しく、繊維を傷めずに汚れをしっかり落とすことができます。
また、麻は色落ちしやすい素材なので、洗濯前に目立たないところにつけて色落ち確認をしてくださいね。
使うお湯の温度に注意
麻は高温で洗うと縮んでしまいます。
洗濯時は熱湯を避け、必ず30℃以下のぬるま湯を使ってください。
色がついた服は色落ち対策として、常温の水を使用して洗いましょう。
脱水は短時間
脱水の時間も麻素材の洗濯では重要なポイントです。
麻素材は縮みやすいので、脱水は短時間に留めることが大切です。
また、脱水後はすぐに形を整え、風通しの良い場所で自然乾燥させましょう。
乾かし方に注意
麻は日光に当てると色あせや黄ばみの原因となるため、陰干しをおすすめします。
また、シワになりやすい麻素材の服は、平干しかぬれ干しで乾かすのがおすすめです。
平干しの場合は、平干し用ネットに平らに置いて乾かしてください。
ぬれ干しの場合は、洗濯後に脱水にかけずにハンガーにかけます。
脱水をしないことでシワになりにくく、ハンガーに掛けた時に水の重みでシワが伸びてくれますよ。
洗濯機で洗える麻素材の洗濯方法
洗濯機に入れても大丈夫な麻素材なら、簡単に洗えますよ。
以下のアイテムを使用して洗濯していきます。
- おしゃれ着用洗剤
- 洗濯用ネット
お湯で洗う場合は、30℃以下のぬるま湯を使ってください。
洗濯機にヒーター機能がついている場合は、高温にならないようにしてくださいね。
【手順】
- 服を裏返しにし、たたんでネットに入れる
- おしゃれ着用洗剤を入れて洗濯する
- 平干しの場合は、10秒ほど脱水をかける
- 風通しの良い日陰で陰干しする
ぬれ干しの場合は脱水にかけず、そのままハンガーにかけてください。
洗濯後はすぐに取り出し、形を整えて干します。
直射日光に当てると黄ばみ・色あせの原因になるので、必ず陰干ししてください。
手洗いが推奨される麻素材の洗濯方法
洗濯表示タグに手のマークが書いてあったら、手洗いで洗っていきましょう。
- 洗面器
- ぬるま湯か常温の水
- おしゃれ着用洗剤
- タオル
お湯で洗う場合は、30℃以下のぬるま湯を使ってください。
色落ちが心配な場合は、水で洗っていきましょう。
【手順】
- 洗面器に水と洗剤を入れて溶かす
- 服を裏返し、洗面器に入れて浸す
- 優しく押し洗いする
- 水を替え、泡が出なくなるまですすぐ
- タオルに水気を吸わせる
- 風通しの良い日陰で陰干しする
- ゴシゴシこすらず、手で押すように洗う
- 洗剤が残らないよう、念入りにすすぐ
洗剤が麻の服に残ると黄ばみの原因になります。
泡が出なくなるまで、しっかりすすいでくださいね。
麻素材の洗濯後のケア
麻素材の洗濯後のケアをしっかり行うことで、服を綺麗に保てますよ。
特に麻素材はシワや黄ばみが出やすいため、注意が必要です。
アイロンのかけ方、黄ばみの予防と対策まで、正しいケア方法を探します。
- 麻素材のアイロンのかけ方
- シワにならない保管方法
- 麻素材の黄ばみの落とし方
麻素材のアイロンのかけ方
麻素材にシワができてしまったら、アイロンをかけましょう。
麻は丈夫な素材なので、温度設定は高くても大丈夫ですよ。
アイロンがけのポイントは、霧吹きやスチームアイロンなどで水を加えることです。
洗濯が終わって濡れた状態の時にアイロンをかけるのもOKです。
裏返しにして当て布をすることで、リネンがテカテカになるのを防げますよ。
手で服を伸ばしながら、一方向にアイロンをかけることが綺麗に仕上げるコツです。
シワにならない保管方法
シワをつくらないためには、ハンガーにかけて保管するのが最適です。
たたむと頑固なシワになりやすいのに加えて、色あせが起きやすくなりますよ。
たたんで重ねた状態で置いておくと、摩擦が起きて傷みやすくなります。
たたん収納したい場合は、小さくたたみすぎないのが保管のコツです。
麻素材の黄ばみの落とし方
麻の生地は目が荒く、汚れが溜まりやすいのがデメリットです。
この溜まった汚れが原因で黄ばみができてしまいます。
黄ばみを取るには、漂白剤でのシミ抜きが有効です。
粉末タイプの酸素系漂白剤をお湯で溶かし、黄ばみに塗って1時間置いておきます。
その後は洗面器にぬるま湯と漂白剤を入れ、麻の服を投入してさらにつけ置きします。
黄ばみが取れたらぬるま湯で良くすすいで、風通しの良い日陰で乾かしてください。
麻の服が洗える宅配クリーニング3選
麻の服は丈夫ですが、シワや黄ばみができやすいという特徴がありました。
自宅で取れないシワができてしまったり、洗うのが大変な場合はプロに洗ってもらいましょう!
ここからは、麻の服を綺麗に洗ってくれるおすすめ宅配クリーニングをご紹介します。
- リネット
- クリーニングパンダ
- クリコム
天然素材の麻は、虫食いが起きやすい素材でもあります。
シーズンオフの保管場所に困っている方は、クリーニングの保管サービスもおすすめです。
無料で保管サービスがついてくる宅配クリーニングもあるので、ぜひチェックしてくださいね。
リネット
付けられるオプションが豊富で、中でも麻の服には「贅沢手仕上げコース」がおすすめ。
特殊な加工を施して汚れがつきにくくなる上に、職人が丁寧に手で仕上げてくれます。
熟練の職人がアイロンをかけるので、シワになりやすい麻の服でも綺麗に仕上がります。
クリーニングパンダ
最低料金 | 550円(税込)/1点 |
---|---|
最短仕上げ日数 | 最短4営業日 |
保管サービス | 最大15ヶ月 |
送料 | 5,000円以上で無料 |
パック・単品 | どちらも可 |
再仕上げサービス | 到着後一週間以内で無料 |
対応エリア | 全国 |
発送方法 | 自宅集荷 |
支払い方法 | クレジットカード |
麻(リネン)におすすめ | 15ヶ月の無料保管サービス |
- 新規登録で550円分のすぐに使えるポイントをプレゼント!
- 注文後の獲得ポイントが最大の5倍
■クーポンコード:newpoint10
\当サイト限定!新規注文で最大ポイント10倍/
クリーニングパンダ公式サイトはコチラ
クリーニングパンダは、麻の服に最適な高品質クリーニング店です。
蒸気アイロンを採用しており、テカリが出ず繊維も傷めず綺麗に仕上がります。
かなりシワがついていた麻の服でも、綺麗にシワが取れて返ってきたとの口コミもありました!
配送時は服にシワがつかないようなオリジナルの梱包方法で送ってくれますよ。
クリーニングには15ヶ月の無料保管もついていて、シーズンオフ時にも最適です。
クリコム
最低料金 | 330円(税込)/1点 |
---|---|
最短仕上げ日数 | 最短5日 |
保管サービス | – |
送料 | 4,400円以上で無料 |
パック・単品 | 単体のみ |
再仕上げサービス | – |
対応エリア | 全国 |
発送方法 | 自宅集荷・コンビニ発送 |
支払い方法 | クレジットカード・代引き決済 |
麻(リネン)におすすめ | デラックス仕上げ・特殊シミ抜き有 |
\4,400円以上利用で送料無料!/
クリコム公式サイトはコチラ
クリコムも、熟練した職人の手によってプレッシングをしてくれます。
デラックス仕上げコースなら、麻にピッタリな方法で洗ってくれるので型崩れの心配もありませんよ。
さらに注目したいのが、国家資格を持った職人による特殊シミ抜きオプションです。
シミの種類や範囲に合わせたコースから選べて、シミの除去率は98%を超えています!
麻の黄ばみ落としにも最適なオプションですよ。
麻の洗濯に関するよくある質問
麻の服の洗濯に関するよくある質問をまとめました。
- 色落ちを防ぐ方法は?
- 麻100%じゃない場合の洗濯は?
塩・酢を使うことで退色を防げますよ。
塩を使う場合は、毎日の洗濯に塩を大さじ1杯加えるだけでOK。
お酢の場合は、つけ置きすると色落ちを止める効果が付きます。
水1Lに対しお酢50mlを入れて混ぜ、麻の服を30分漬けてください。
お酢による色止めは1回でも長持ちするので、たまにつけ置きするくらいで大丈夫ですよ。
洗濯表示を確認してください。
麻と別の素材が混ざった服の場合は、自宅で洗濯できない場合があります。
特に、麻よりもデリケートな素材が含まれていた場合、デリケート素材に合わせた洗い方が必要になります。
水洗いできない場合は、クリーニングで洗ってもらいましょう。
麻の服は乾燥機は使えない!平干しかぬれ干しが最適
麻製品は正しく洗濯・乾燥することで、美しい状態を長く維持することができます。
丈夫な麻素材は基本的には洗濯が可能ですが、乾燥機にかけるとシワになってしまいます。
乾かす時は風通しの良い日陰で、平干しかぬれ干しで自然乾燥してくださいね。
また、アイロンがけは湿った状態で行うことで、シワを効果的に取ることができます。
取れないシワがある場合は、クリーニングに依頼して綺麗にしてもらいましょう!