「ポケットにイヤホンを入れたまま誤って洗濯してしまった!まだ直る見込みはある?」
「防水機能ついていたから水没しても使えるよね」
有線タイプのものからワイヤレス式のイヤホンが、若年層を中心に流行っている中、ポケットに入れたまま誤って洗濯してしまう事故が起きています。
精密機器のイヤホンを洗濯してしまえば、もう音楽は聴けない…と思って新しいのを買おうとしますが、最近のイヤホンは高性能でお値段もそこそこします。
不慮の事故というわけで肩を落としているそこのあなた!
大丈夫!そのイヤホン、実はまだ生きています。
そこで、今回は誤って洗濯してしまったイヤホンを、復活させる方法をご紹介します。
【この記事を読んでわかること】
- 洗濯したイヤホンが壊れる原因
- 復活の見込みがある理由
- 復活を果たしたイヤホンの状態
- イヤホンを復活させる方法
- やっちゃいけない復活方法
- 防水機能付きでも油断は禁物
今回ご紹介する「復活方法」は、再度使用できる確率を上げるための方法です。
やってみたからと言って、100%助かる保証があるわけじゃないのでご了承ください。
洗濯しちゃったイヤホン!復活の見込みはある?

ここでは、洗濯してしまったイヤホンが壊れる原因、もし復活した時、イヤホンがどのような状態になるのかを解説します。
水没したイヤホンが壊れる原因3選
洗濯してしまったイヤホンが、壊れる原因は主に3つあります。
【壊れる原因】
- 基盤のサビ
- 漏電
- ショート
イヤホンの構造上、水没してすぐ壊れることはありません。
しかし、イヤホン内部には水が溜まっている可能性が高いです。
よくある行動の1つで、動くかどうか確かめるために「電源を入れてみる」という行動をとる方がいます。
この状態で電源を入れれば電気が回線を伝って基盤を稼働させます。しかし、基板は「群れた状態」にあるので、漏電や回路がショートしてイヤホンにとどめを刺してしまいます。
ほかにも、洗濯機による振動で内部が破損したり、有線の場合は、コードが断線したりします。
イヤホンにとどめを刺さないためにも、水没させたときはまず「電源を入れない」ことです。
水没させてもまだ復活の見込みはある
イヤホンを洗濯してしまっても、電源を入れなければ復活の見込みはあります。
有線タイプは、コードが断線していなければ復活の見込みはあります。
対してワイヤレスタイプのイヤホンは、内部構造上復活の見込みが著しく低いです。
理由は、水に弱いパーツ(バッテリー、受信パーツなど)を積んでいるためです。
とはいえ、復活の見込みが0%ではありません。後述する対処方法を試せば、復活の見込みはあります。
繰り返しになりますが、くれぐれも外側を拭きあげても内部がまだ濡れている可能性が高いので、絶対に電源を入れてはなりません。
復活したイヤホンの状態ってどうなるの?
これからご紹介する方法を試して、イヤホンが復活しても、以前のような高音質な音を出してくれるとは限りません。
【復活したイヤホンに診られる症状:例】
- 左右で音がズレる
- 片方だけ聞こえない
- 音が弱々しい
- 砂嵐のようなノイズが走る
上記の症状がいくつか診られます。
またネット上には「音質が良くなった」という情報がありますが、あれは「デマ情報」です。
復活を遂げても、音質に満足できない場合は、販売メーカー、購入店に保証書を持って修理に出しましょう。
これはあくまで最終手段です。
イヤホンを洗濯してしまった時の対処方法

ここからは、洗濯してしまったイヤホンを復活させる方法をご紹介します。
大切なのは「乾燥させる」ことです。
ティッシュで拭いて、自然乾燥
まずはイヤホンの外側に見られる水分を、ティッシュやタオルを使って拭き取る方法です。
この時、強い力を入れるのではなく、上から優しく押し当てながら水分を染み込ませます。
そのあとは、風通しのいい日陰で3~5日ほど放置して乾かします。
ジブロックに乾燥剤と一緒に入れる
2つ目の方法は、ジブロックにイヤホンと乾燥剤「シリカゲル」を入れて、乾燥させる方法です。
お菓子や海苔など湿気を含みやすいものをよく使われている乾燥剤は、イヤホン内部に入った水分を吸収してくれます。
乾燥には3日ほど時間を要しますが、確実に吸い取ってくれます。
ジブロックにお米と一緒に入れる
乾燥材が自宅にないときは、「お米」を代用してみましょう。
お米も乾燥剤同様、吸水性に優れています。
手順はいたってシンプル。
ジブロックにイヤホンが埋まるほどのお米とイヤホンを入れて、2~3日間放置すれば、水分を吸ってくれます。
絶対にやっちゃいけない行為4選

ここでは、水没したイヤホンにとどめを刺しかねない行為4選です。
何があっても電源を入れない!
一番やっちゃいけない行為は「電源を入れない」ことです。
イヤホンの外側の水分を拭き取っても、内部は水浸しです。
この状態でスマホなどに接続をした場合、回路がショートしてしまう恐れがあります。
また動作確認のために、電源を入れる行為も同様です。
洗濯してしまって焦る気持ちはありますが、まずは外側の水分を拭き取って内側が完全に乾くのを待ちましょう。
ドライヤーによる熱
ドライヤーなどの熱風を用いて乾かす行為もNGです。
精密機器に当たるイヤホンは熱に弱く、基盤が破損する恐れがあります。
内部が乾燥しても、基板や回路など別の部分がダメージを追って故障する原因をつくる結果になりますので、絶対にしてはなりません。
直射日光にさらす
ドライヤー同様、直射日光が差す日向で乾かすのもNGです。
直射日光は時として、ドライヤー以上の熱を発することがあります。
特に気温が30度以上になる夏場に、日向でイヤホンを乾かせば、その熱で内部の基盤、回路がショートします。
自然乾燥するときは必ず、風通しのいい日陰で行いましょう。
冷蔵庫に入れる
熱がだめなら「冷やして乾燥」という逆転の発想で乾かすのもNGです。
仮にイヤホン内部の水分が乾燥しても、取り出したとき、急激な温度変化で内部に結露が発生してしまう可能性が高いです。
これでは乾燥させた意味がありませんし、余計な手間を増やしてしまいます。
「防水機能」搭載のイヤホンでも油断大敵?

最近のイヤホンには「防水機能」が搭載されている商品が多く出回っています。
しかし、「防水」だからと言って、水没させても壊れないという保障はありません。
「防水機能」が搭載されているイヤホンを、誤って洗濯しても必ず3日以上は自然乾燥させてから起動しましょう。
防水機能を搭載したイヤホンには、「耐水条件」というものがあります。
この耐水条件は、その使用条件下でのみ発揮するもので、洗濯機の四方から来る水流には耐えられる構造をしていません。
そのため、防水機能があるからといて乾かさず使用するのは、故障の原因に繋がりますので必ず乾燥させてから使用しましょう。
まとめ~イヤホンを復活の鍵は「自然乾燥」!~

以上が、誤ってイヤホンを洗濯してしまった時に取る、復活方法のご紹介でした。
今回の内容をまとめると以下の通りになります。
- 水没したイヤホンが壊れる原因の多くは電源を入れた時。
- 復活しても以前の音質を取り戻すのは難しい。
- 有線は断線していなければ、復活する確率は高い。
- ワイヤレスタイプは、完全に乾燥させれば復活の見込みはある。
- 乾燥させる方法は「水分を拭き取って自然乾燥」「乾燥剤」「お米」の3つ。
- 速乾性を求めて「ドライヤー」「天日干し」「冷蔵庫に入れる」などはしない。
- 「防水機能搭載」でも、過信しない。
洗濯してしまったイヤホンを復活させるためには、「自然乾燥」させることが最善策です。
風にさらしたり、乾燥剤やお米など吸水性が高いアイテムを使用してみるのがおすすめです。
しかし、「時間がかかる」というデメリットがありますのでご注意ください。
最も、このような事故を招かないためにも
- ポケットにイヤホンを入れない。
- 収納場所を決めておく。
などの対策を取りましょう。
万が一、洗濯してしまった時は、今回ご紹介した方法を試してください。
イヤホンが無事復活できれば、幸いです。