イカ墨と言えば、落とすのが厄介で染みになりやすいイメージがありますよね。
ついたらすぐに落とさないと、お気に入りの服が台無しになってしまいます。
でも下手に落としても、やっぱりうっすら残ってしまう場合があります。
どうやったらうまく落とすことができるのでしょうか？
今回は、そんな厄介なイカ墨の落とし方についてご紹介します！
イカ墨を落とす方法5選
イカ墨には、当然ですが落とす方法があります。
ですが、うまく落とせないと薄く黒い染みが残ってしまいます。
そこでここでは、イカ墨をキレイに落とす方法を5つご紹介します！
イカ墨のついた部分を乾燥させない
服にイカ墨がついた場合、最も注意しなければならないことが、イカ墨がついた部分を乾燥させないことです。
イカ墨には、たんぱく質が含まれており、時間の経過とともに固まって定着する性質があります。
そのため、一度乾燥させてしまうと、あとになって取り除くのが困難になってしまいます。
イカ墨が服についてしまった場合は、まず乾かさないよう注意しましょう。
海水で洗う
イカ墨がついた部分は、すぐ海水で洗いましょう。
イカ墨は、真水よりも海水より溶けやすいです。
また、ついたらすぐに洗うようにすると良いでしょう。
もし釣り中にイカ墨がついた場合は、その場で海水につけて洗うことをおすすめします。
こうして先に程度落としておくと、家に帰って洗った際に、圧倒的に楽にシミが落ちますよ。
アルカリ洗剤と酸素系漂白剤を配合して洗う
イカ墨の黒い液体は、「メラニン」という色素が元になっています。
メラニンは水には溶けませんが、アルカリ性洗剤の場合は溶けるため、洗い落とすことが可能です。
落とす際は、タライに水を張り、その中にアルカリ洗剤と酸素系漂白剤を適量入れて選択益を作って洗いましょう。
イカ墨で汚れた部分は、つまみ洗いで洗うとある程度まで汚れが落ちます。
あらかた汚れが取れてから、洗濯機で普段通り洗えば、元通りになりますよ。
固形石鹸を使う
固形石鹸で洗う場合が、一番汚れが落ちます。
汚れた部分に固形石鹸を刷り込み、布同士をこすり合わせて洗いましょう。
こすり合わせる以外にも、歯ブラシでこするとびっくりするほど汚れが落ちますよ。
自宅でついてしまった場合は、ぜひ試してみてくださいね。
クリーニングに出す
イカ墨は、放置すると一気に落ちにくくなります。
そのため、自宅でどれだけ努力しても、シミが消えない場合もあるでしょう。
そういった場合は、クリーニングに出しましょう。
しかし、こういった形でクリーニングに出しても落ちないケースがあります。
あくまでもダメもとで出す、という覚悟で出すことをおすすめします。
状況別イカ墨の落とし方
イカ墨がついてしまう場合は、多種多様です。
必ずしもすぐに落とせる状況ではない場合もあるでしょう。
ここでは、イカ墨を落とすために必要なアイテムと、状況別のイカ墨の落とし方をご紹介します。
イカ墨の染み抜きに効果的なアイテム
イカ墨を落とすためには、一体どんなアイテムが必要なのでしょうか。
また、どんなアイテムが効果的でしょうか。
ここでは手に入りやすく効果的なアイテムをご紹介します。
台所用洗剤
台所用洗剤は、普段の食器洗いで使っているもので問題ありません！
台所用洗剤で洗う場合は、歯ブラシでごしごし落とすことはせず、汚れをあて布に移すようにすると良いでしょう。
ごしごしやりすぎると、逆に汚れを広げてしまう可能性があります。
注意しましょう。
液体タイプ酸素系漂白剤
必ず酸素系を使用しましょう。
酸素系は塩素系よりも弱いため、色柄物にも使用できますよ。
また、台所用洗剤では臭いが落ちないケースがあります。
臭いが気になる場合は、酸素系漂白剤を使うと消臭ができますよ。
セスキ炭酸ソーダ
セスキ炭酸ソーダはアルカリ性です！
イカ墨の元である「メラニン」は、アルカリに弱く落ちやすいですよ！
また、セスキ炭酸ソーダは手にも優しいです。
手荒れの心配をせずに、染み抜きができます。
また、アルカリの強さは重曹の10倍です！
水に溶けやすいスプレー液も簡単に作れるため、霧吹きとして常備しておくと良いでしょう。
重曹
重曹は、イカ墨落とし以外にも掃除や洗濯に使用できます。
家事には必須の万能薬です。
また、使い方も簡単であり、直接ふりかけたり、溶かしても使えます。
ペースト状にしても便利ですが、イカ墨の汚れに一番効くのは、重曹水につけ置くことです。
重曹水に浸しておくと簡単にイカ墨の汚れを落とすことができますよ。
大根おろし
イカ墨にはなんと大根おろしも効きます。
これは、大根に含まれるアミラーゼという酵素が汚れを分解する成分を持っているからです。
アミラーゼは、たんぱく質を分解できるため、イカ墨のたんぱく質に効果てきめんなんですよ。
もし自宅に大根おろしがあったら試してみてくださいね！
外出時の場合
外出先でシミを作ってしまう場合もありますよね。
そういった場合は、まずタオルやティッシュなどで固形物を取り除きましょう。
取り除いてから、シミを十分に吸い取ります。
シミの水分を十分に吸い取り、次はタオルに水を含ませ、シミ部分に押し当てます。
外出時の場合は、応急処置としてシミを薄くすることに専念しましょう。
薄くなってしまえば、染み抜きが圧倒的に楽になりますよ。
自宅の場合
今回は、「台所用洗剤」を使用したケースをご紹介します。
まず、シミ部分に「台所用洗剤」をつけ、歯ブラシでとんとんと落とします。
ごしごしと擦ってしまうと、生地を傷めてしまいます。
できるだけ優しく、生地を傷めないよう注意しましょう。
この段階でシミが落ちていれば、染み抜きは終了です。
しかし、落ちていなければ次のステップに進みましょう。
次のステップでは、シミの残っている部分に「セスキ炭酸ソーダ」をふりかけます。
さらにシミ部分「液体の酸素系漂白剤」大さじ1杯分かけます。
セスキ炭酸ソーダはアルカリ性のため、酸素系漂白剤にアルカリの力を加えてパワーアップさせます。
パワーアップさせたら、熱を加えましょう。
コップに熱湯を入れ、シミ部分にゆっくりかけ、5分〜10分ほど放置させると楽ですよ。
最後に、アルカリが残ったままでは衣類を痛めてしまうため、「クエン酸水」をシミ部分に流し、中和しましょう。
大方の染み抜きはこれで完了です！
もしまだ残っていたら、もう一度セスキ炭酸ソーダの段階から始めましょう。
シミが取れたら、必ず洗濯機で洗うようにしてくださいね。
衣服種類別の落とし方
衣服によっては、シミの残り方も目立ち方も異なります。
特に、色のついている服と真っ白な服では、真っ白の服の方がシミが残りやすいです。
ここでは、衣服の種類別のイカ墨の落とし方についてご紹介します。
白い服の場合の染み抜き方法
ここでは、塩素系の衣類用ハイターを使用したイカ墨の落とし方をご紹介します。
なお、白色でもナイロンでできているものには使用できないため、注意しましょう。
また、日焼け止めなどが衣類に付着していると変色の原因につながります。
一度キレイに日焼け止めを洗い落としてから、ハイターは使用しましょう。
ハイターは、つけ置きが有効です。
しかし、ハイターを洗濯前にぬるま湯でつけ置きし、つまむ様に汚れを取ると良いですよ。
白系の衣類は、一度汚れが落ちたと思っても、乾くと輪シミが残っているケースもあります。
もし、このような洗い方をしても輪シミが残ってしまったら、クリーニング店に任せましょう。
なお、ハイターを使う際は、必ずゴム手袋を着用しましょう。
色のついた服の場合の染み抜き方法
ここでは、ワイドハイターを使用したイカ墨の落とし方をご紹介します。
花王のワイドハイターは、シミに非常によく効きます。
つけ置き洗いが効果を発揮するため、洗濯機に入れて洗うのはおすすめしません。
40℃ほどのぬるま湯に弱アルカリ性洗剤とワイドハイターを数滴垂らし、指先でイカ墨をはぎ取るようにつまみましょう。
ワイドハイターは、弱アルカリ性の洗剤を併用すると洗浄効果が上がります。
ワイドハイターを使用する際は、ぜひ弱アルカリ性洗剤もセットで使用しましょう。
また、ワイドハイターは主成分が酸素系です。
一方、ハイターは主成分が塩素系のため、間違えると衣類の色が一瞬で落ちます。
白色でも、ナイロン素材のラッシュガードには使用できません。
使用する際は注意しましょう。
イカ墨のシミを洗濯するときの注意点
イカ墨を落とす過程で、ハイターなどを使用するケースがあります。
そういった場合、洗濯には普段よりも注意をする必要があります。
ここでは、イカ墨の染み抜き時の洗濯での注意点をご紹介します。
色落ち確認をする
イカ墨を洗濯する際、洗剤によっては色落ちするケースがあります。
そういった場合、衣類の目立たないところで色落ちがしないかパッチテストをしましょう。
やり方は以下の通りです。
- 洗面器に水やぬるま湯で洗剤を溶かす
- 衣類の目立たない部分を数分つける
- しばらくしてから色が落ちてないか確認する
色が落ちていなければ、色落ちの心配はないと考えて問題ないでしょう。
混ぜると危険な洗剤には注意する
染み抜きの時に、塩素系洗剤を使用する場合があります。
塩素系洗剤は、酸性洗剤と同時に混ぜると塩素ガスを発生させます。
ガスは独特の刺激臭があり、吸うと呼吸器や目、口腔内の組織を破壊することがあります。
塩素ガスは、大量に吸うと中毒症になり、最悪の場合では死に至ります。
注意して洗濯をしましょう。
イカ墨が定着した場合はクリーニングに出す
イカ墨は乾き定着すると、一気に染み抜き難易度が上がります。
応急処置をおこなえば、ある程度染み抜きすることは可能です。
しかし、乾き時間が経ってしまうと、洗濯してもシミが残ってしまいます。
シミが残ってしまった場合は、専門のクリーニング店に出しましょう。
出す際は、クリーニング店でイカ墨を落とすことは可能か確認しておくと良いです。
落ちないイカ墨は宅配クリーニングで落とす！
落ち切らないイカ墨は、宅配クリーニングで落としましょう。
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まとめ～上手にイカ墨を落として服を守ろう～
今回は、イカ墨の落とし方についてご紹介しました。
イカ墨は、ついてしまうと落ちにくく、シミになりやすい衣服の天敵です。
しかし、落とし方やコツを理解してしまえば、一気に染み抜き難易度は下がります。
ぜひ落とし方を覚えて、いざという時に役立ててくださいね！
