洗濯お役立ちコラム

リュックの汚れを落とす方法!リュックの素材や汚れの種類別の洗濯・お手入れ方法

リュックの汚れを落とす方法

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「リュックって洋服みたいに洗濯できるの?」

「定期的に陰干しや除菌スプレーをしているけどこれだけじゃダメなの?」

通学や仕事、海や山にキャンプをしに行くときなど様々な場面で使用する機会が多い「リュック」って表面上は「きれい」に見えていますが、実は汚れているって知っていましたか?

「当然、定期的に中身を取り出して、天日干しや消臭スプレーをしているから問題ない」

と言いますが、この手入れだけじゃ「きれいになった」とは、言い難いです。

自宅で洗濯できないイメージがある「リュック」も、仕立てられた素材や汚れ別に正しい洗濯をしてあげれば、自宅でも簡単に新品同様の状態になります

今回は、自宅で簡単、素材別で見るリュックに付いた汚れの落とし方を解説していきます。

【この記事を読んでわかること】

  • リュックに見られる汚れ
  • リュックの洗濯方法
  • 洗濯後の干し方
  • 洗濯・干すときの注意点
  • 洗濯表示がないリュックのメンテナンス

高価なリュック、ずっと使用している愛着があるリュックも汚れや間違った洗濯方法のせいでボロボロにしたくないですよね。

今回ご紹介する汚れの落とし方を身に付ければ、自宅で簡単に汚れを落とせます。

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リュックに見られる汚れ

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ここでは、表面上は「きれい」に見えるリュックに見られる汚れを解説します。

背中からの汗や雨、泥汚れ

仕事や通学、アウトドアなどあらゆる場面で使用される機会が多い「リュック」の表面上は汚れ一つない「きれい」な状態です。

しかし、背面パッドや肩にかけるタスキ部分の裏地などは、服に浸透した汗や皮脂汚れがそれら部分にも移っています

特に大量に汗をかく夏場では、洋服に浸透した汗や皮脂汚れがリュックのこれら箇所に浸透しています

一見何ともないように見えても、実は汗や皮脂汚れを餌として菌やカビが増殖しています。

さらに、リュックの表面は、微細なホコリやゴミなどが繊維の奥に入り込んでいます。

汚れが溜まれば、汗や皮脂汚れ同様に菌やカビが繁殖して生地そのものをボロボロにします。

リュックの中身はホコリまみれ?

リュックの汚れは何も背面パッドやタスキ部分、リュックの表面上についている汚れだけじゃありません。

リュックの中身も同様に汚れています

リュックの中身に見られる汚れは、財布や折りたたみ傘などに付着したホコリ、ペンのインクです。

また、リュックを開けたままにする癖がある方には、砂ぼこりが入っています。

リュックの汚れは内と外の両面で見られます。

片方だけをきれいにしても、一方に手入れが及んでいなければ、底を温床として菌やカビが増殖していきます。

素材別で見るリュックの汚れの落とし方

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ここからは、ナイロンや布、革などの素材別で仕立てられたリュックに付いた汚れの落とし方を解説します。

洗濯表示の確認

リュックに付いた汚れを落とす前に、必ず「洗濯表示」を確認してから洗濯しましょう

基本的に「桶+手のマーク」があれば、手洗い洗濯が可能「桶+数字マーク」が付いていれば洗濯機を用いた洗濯ができます

逆に「桶+バツ印」が付いている物は、「水洗い不可」のリュックです

以下は素材別についている「洗濯表示」の早見表です。

洗濯機の使用 手洗い
ナイロン
ポリエステル
合皮 × ×
本革 × ×

リュックの素材は主に、ナイロン、ポリエステル、布、合皮、本革などで仕立てられています。その中でも、ナイロン、ポリエステル、布は「水洗い」可能なものが多いです。

その多くが手洗い洗濯を推奨しています。パーツの取り外しや洗濯ネットなどを用いれば洗濯機の使用もできますが、型崩れや撥水加工がなくなるなどが危惧されるため、洗濯機による洗濯はおすすめしません。

また合皮や本革でできたリュックは基本的に水洗い不可のものが多く、他とは違う手順で汚れを落とす必要があります。

ただし「合皮」の中には「水洗い可能」とするものもありますので、洗濯前には必ず「洗濯日用事の確認を行いましょう。

使用するアイテム

次に「リュック」の汚れ落としで使用するアイテムです。

【使用するアイテム】

  • 洗濯桶orボウル(ない場合は洗面台でも可)
  • 洗濯ネット
  • オシャレ着用中性洗剤
  • バスタオル
  • 新聞紙
  • メラミンスポンジ(激落ちくんなど)
  • ブラシ

の6つのアイテムを使用します。

また以下は、合皮や本革など「水洗い不可」のリュックに付いた汚れを落とす時に使用するアイテムです。

【使用するアイテム】

  • 革用クリーナー
  • 革用クリーム
  • メラミンスポンジ
  • 乾いた布数枚
  • 防水スプレー
  • ブラシ

の6つのアイテムを使用します。

リュック洗濯の前処理

ここからは水洗いの有無を問わず、リュックについた汚れを落としていく前にする処理の手順です。

【前処理】

  1. リュックの中身をすべて取り出す。
  2. 外せるパーツを外す。
  3. リュック費用面のゴミやホコリをブラシで払う。

これで前処理は完了です。

パーツやゴミ・ホコリを払ったら、水洗いできるリュックは洗濯ネットに入れてあげます。

リュックの洗濯方法(手洗い編)

ここからは、ナイロンや布、ポリエステルなど「水洗いできるリュック」を手洗い洗濯していく手順を解説します。

【手洗い洗濯の手順】

  1. 洗濯桶または洗面台に40℃前後のぬるま湯を張る。
  2. その中に洗濯1回分のオシャレ着用中性洗剤を入れてよく掻き混ぜる。
  3. 作った洗濯液の中にリュックを入れて全体的に浸す。
  4. 全体が浸ったら、2~30回押し洗いしていく。
  5. 押し洗いが済んだら洗濯液を捨てきれいな水を張って2~3回泡が出なくなるまですすぐ。
  6. 泡が出なくなったら水から引き揚げてバスタオルに包んで水気を切る。

これでリュックの手洗い洗濯は完了です。

  1. 押し洗いをするとき、上から優しく押して何度も底に押し当てるように洗ってあげる。
  2. 柔軟剤や費用は組剤の使用は控えること。
  3. 押し洗いじゃ落とせない汚れは、ブラシに洗剤を付けて優しく表面を擦ってあげる。
  4. 水気を切ったあと「脱水」はしない

リュックの洗濯方法(洗濯機)

次はリュックの汚れを「洗濯機」で落とす場合の手順です。

【洗濯機使用の手順】

  1. 洗濯ネットに入れたリュックを洗濯機に入れる
  2. オシャレ着用中性洗剤を適量入れる。
  3. 「手洗いコース(ドライコース)」を選択して、洗濯コース工程を「洗濯」「すすぎ」の2つに絞りスタートを押す。
  4. すすぎが終わったら、洗濯機からリュックを取り出してバスタオルで水気を切る。

これで洗濯機による洗濯は、完了です。

  1. 洗剤を入れるとき、柔軟剤は入れない
  2. 洗濯コース工程の設定ができない場合は、すすぎを終える前に一度洗濯機を止めて手洗いの要領ですすぎを行って水気を切る。
  3. 吸水力がある背面パッドなどの水気を切るときは、手で水気を押し出すようにして抜き取る。

水洗い不可のリュックを洗う方法

次は合皮や本革など「水洗い不可」なリュックに付いた汚れを落とす方法を解説します。

基本的に「水洗い不可」の素材で仕立てられたリュックに付いた汚れの多くは、カビや黒ずみが主です

これらを落とすには、「専用のアイテム」を使用します。

以下は、水洗い不可のリュックを洗う手順です。

【水洗い不可のリュックの手順】

  1. リュック表面をブラッシングしてゴミやホコリ、カビを払う。
  2. 乾いた布で「革用クリーナー」を適量すくって、前提的に塗布していく
  3. 全体的に塗布したら、乾かす。
  4. クリーナーが乾いたら乾いた布で表面を一度抜いて、ブラッシングする。
  5. ブラッシングを終えたら、「革用クリーム」を塗布して保湿する。
  6. 保湿したら乾かす。
  7. 乾いたら放水スプレーを吹きかける。

これで水洗い不可のリュックの汚れ落としは完了です。

  1. リュック表面に見られる「カビ」を落とす時は、乾いた布で優しくぬぐい取ること。
  2. カビ取りを「クリーナー」や「濡れた布」で行うのはNG。
  3. 頑固な黒ずみにはメラミンスポンドや革用消しゴムでこすり落とす。

リュックの洗濯方法(部分洗い編)

「シール」や「プリント」が貼られたリュックは、全体を濡らしてしまえば生地に張り付けられたプリントがはがれてしまって、デザインそのものを傷つけてしまう恐れがあります。

そのような製品には、「部分洗い」が最適です。

【部分洗いの手順】

  1. 洗濯桶にぬるま湯を張ってオシャレ着用中性洗剤を入れる。
  2. ブラシを完成した洗濯液に浸す。
  3. リュックの汚れ部分をブラシで浮かせる。
  4. 汚れが浮き出たら、水で濡らしたタオルで汚れ部分を抜き取る。
  5. 乾いた布で汚れ部分を拭き取る

これで部分洗いは完了です。

  1. 洗濯液を浸すものはブラシの他に、乾いたタオルでも可。
  2. 汚れは擦って落とすより、軽く生地表面をたたいて汚れを浮かせる。
  3. 「水洗い不可」なものを部分洗いするときは、メラミンスポンジなどで行うのがオススメ。

洗濯したリュックの干し方

最後はリュックを干して乾かします。

水気を切ったリュックを乾かすときの手順は以下のようになります。

【乾かすときの手順】

  1. ハンガーやポールなどに逆さにして水気を切る。
  2. 風通しのいい日陰に干す
  3. リュックの中に新聞紙を敷き詰める。

これでリュックが完全に乾くのを待てば、リュックの汚れ落としは完了です。

  1. リュックを逆さにすることで。バスタオルでは切れなかった水気を落とせる。
  2. 新聞紙を敷き詰めることで、型崩れ防止と速乾効果を得られる
  3. 敷き詰めた新聞紙は、ある程度時間が経ったら交換する。
  4. 日向に干すと変色や日光焼けを起こすので控えること。

リュックの汚れを落とす時のポイント

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ここでは、リュックに付いた汚れを落とす時のポイントです。

外せるパーツはすべて外す

リュックを洗濯するとき、外せるパーツはすべて外します

たとえば洗濯機で洗濯するとき、洗濯ネットに入れていても、パーツが洗濯槽にぶつかって破損する恐れがあるからです。

また洗濯中にパーツが外れてどこかに行ってしまうなどのトラブルを未然に防ぐためにも、外せるパーツは外しておきましょう。

洗濯にはオシャレ着用中性洗剤を使用する

リュックを水洗いするときは、生地の繊維を傷つけない「オシャレ着用中性洗剤」を使用します

弱アルカリ性の洗剤を使用すれば、生地にかかる負荷は大きく繊維そのものを傷つけるほか、色落ちや色あせを起こす可能性があります。

また弱アルカリ成分の洗剤を使用して日向で乾かせば、生地に残ったアルカリ成分が紫外線に反応して黄ばみを作る原因になります

この事態を避けるために、洗濯するときはオシャレ着用中性洗剤を使用しましょう。

漂白剤の使用は控える

頑固な汚れを落とす時に使用する「漂白剤」の使用は控えましょう

出回っているリュックの多くには、水を弾く「撥水加工」が施されています。

漂白剤を溶かしたぬるま湯に漬け置きすれば、その加工がなくなってしまいます

また、リュックに使用されている顔料や染料によっては色落ちする可能性があります。

もし洗濯液やメラミンスポンジを用いた部分洗いでも落ちない場合は、色落ちなどを起こさないか目立たない箇所で「パッチテスト」を行ってから部分洗いの要領で汚れを落とします。

洗濯する頻度はワンシーズンに1回

リュックの洗濯頻度はワンシーズンに1~2回行うのがベストです。

頻繁に洗濯してしまえば、生地の負荷が少ない洗剤を用いていても「洗濯」という行為そのものが負荷になります。

特に汗を大量にかく夏場は月に1~2回洗濯すると、背面パッドやタスに浸透した汗や皮脂汚れを落としてカビや菌の繁殖を抑制できます。

脱水・乾燥機の使用はNG

型崩れや色あせ防止のため、リュック洗濯後の脱水や乾燥機に入れて速乾するのはおすすめしません

そもそもリュックには、「撥水加工」が施されているものが多く、洗濯してもそんなに濡れていません。

濡れていないリュックを脱水しても、リュックにかかる遠心力のせいでパーツの破損や洗濯槽そのものの破損を真似てしまいます。

同様に乾燥機を用いてしまえば、型崩れや生地そのものの収縮、パーツの破損を招きます。

以下の理由からリュック洗濯後の「脱水」「乾燥機の使用」はNGです。

洗濯表示がないリュックは洗濯しない方がいい

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リュックの中には「洗濯表示」が付いていない物もあります。

そのようなリュックを自己判断で洗濯してしまうと、生地を傷めてしまうだけでなく、色落ちや色あせ型崩れなどを引き起こす原因になります

このような事態を未然に防ぐためにも、洗濯表示がないものは無理やり洗濯しない方がいいです

ただし、どうしても汚れが気になって仕方がないという方は、「部分洗い」や、消臭スプレーを吹きかけて風通しのいい日陰で干すだけにしましょう。

「部分洗い」をするときは、目立たない箇所で色落ちや色あせが起きないか「パッチテスト」を行ってから始めましょう。

まとめ~こまめに汚れを落としてあげれば、リュックは長持ちする~

リュック,汚れ,まとめ

以上が、素材別で見るリュックに付いた汚れの落とし方の解説でした。

今回の内容をまとめると以下の通りになります。

  • リュックに見られる汚れの原因は、汗や皮脂汚れ、ゴミやホコリなど。
  • 洗濯するときは「洗濯表示」の確認を必ずすること。
  • 水洗いができるリュックは「手洗い洗濯」推奨。
  • 水洗いできないリュックは専用のアイテムを揃えて汚れを落とす。
  • 使用する洗剤は必ずオシャレ着用中性洗剤を使用する。
  • 柔軟剤や漂白剤の使用は控える。
  • 脱水・乾燥機の使用はNG。
  • 洗濯表示がないものは部分洗いや消臭スプレーで済ませる。

これまで、リュックの洗濯を控えてきた方も、今回ご使用介した洗濯手順を参考にすれば、自宅で簡単にリュックに付いた汚れを落とせます。

特に背面部分やタスキ部分は、肌に接している分汗や皮脂汚れが服を通して浸透しています。

目に見えないだけで繊維の奥では汗や皮脂汚れを餌に菌やカビが繁殖しています。

そして短時間で、生地そのものがボロボロになって使い物にならない事態を招きます。

お気に入りのリュックをずっと長く使っていたいためにも、定期的に洗濯してあげましょう。

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