「脱水の途中で洗濯機が急に動かなくなった」
「エラー音がなって故障したと思った」
いつも当たり前のように動いて大量の洗濯物を1度にきれいにしてくれる洗濯機が、急に停止したら誰だって「故障した!?」って思いますよね。
でもご安心ください。
その停止は一時的なものであって、原因を対処すればまたいつものように動いてくれます。
そこで今回は、「脱水中」に洗濯機が緊急停止した時の対処方法と、その原因について解説していきます。
【この記事を読んでわかること】
- 脱水中に洗濯機が停止する原因
- 停止した洗濯機を再稼働させる対処方法
- 緊急停止させないための対策
- 洗濯機が故障した場合の対処方法
洗濯機が停止した場合の対処は、自分でできるものが多いです。
洗濯機が急停止する原因

先日まで元気に動いていた洗濯機が急停止する原因を解説します。
排水口・ホースの詰まり
脱水ができず、急停止する原因の多くは「排水口・ホースの詰まり」によるものです。
洗濯された衣類から出る汚れや糸くず、髪の毛などが排水口やホースに蓄積していきます。
またホースが原因で排水ができない場合、原因は「ゴミ」などの蓄積だけじゃありません。
ホースの折れ曲がりやホースの上に何か重たいものが乗っていて排水ができないなどが挙げられます。
そのほか、北海道や東北などの雪国に属する地域では、「凍結」が原因で停止する場合があります。
洗濯物の多い・少ない問題
次に多いのが、「洗濯物の量」が原因で停止する場合です。
洗濯機が一度に洗濯できる量は機種によって決まっています。
それを超える場合、水を含んで重くなった洗濯物が原因で洗濯槽の底にある「パルセーター」がうまく回らず停止する場合があります。
逆に洗濯物が極端に少なすぎると、脱水の時に洗濯物が洗濯槽の一か所に集まって、その時にかかる遠心力が強すぎて停止することがあります。
洗濯機が傾いている
最初は水平に設置していたが、運転中の振動によって徐々に位置がずれて傾いてしまう場合があります。
洗濯機が傾いていると、中の洗濯槽が洗濯機の内側で激しくぶつかり合って故障する恐れがあります。
洗濯機は、故障を防ぐために緊急停止します。
定期的に洗濯機を押して傾きがないか確かめてみましょう。
もし水平におくことができない場合は、足ねじを回して高さを調節しましょう。
洗濯機で脱水ができなくなったときの対処方法

ここからは「脱水中」に洗濯機が停止した時の対処方法です。
洗濯物の量を減らす・偏りを直す
まずは「洗濯物の量」が多すぎる・少なすぎることが原因で停止した場合の対処法です。
【洗濯物が多すぎて停止した場合】
1.量を減らして2回に分けて行う。
多すぎて脱水ができない場合は、洗濯物の量を半分にして脱水しましょう。
これで対処完了です。
【洗濯物が少な過ぎて停止した場合】
1.洗濯物の偏りを直す
洗濯物が少ないと、洗濯槽の一か所に偏ってしまいますので、偏りを直して再スタートを押します。
2.洗濯物を足す
再スタートを押してしばらくしてまた停止した場合は、洗濯物を足して再スタートを押してみましょう。
それでも停止するならば、バスタオルに包んで脱水をします。
排水口の掃除
次は排水口にゴミや汚れが詰まっていることが原因で停止した時の対処方法です。
掃除に取り掛かるときは、必ず洗濯機の電源を落として、給水用蛇口の栓を閉めてから行います。
【必要な道具】
- バケツ
- 塩素系漂白剤
- パイブクリーナー
- 歯ブラシ
- 浴室用クリーナー
- ゴム手袋(手荒れ防止)
- 眼鏡(塩素漂白剤使用による失明防止)
- コップ
上記8つのアイテムを使用して対処に移ります。
1.排水口とホースを外す
手始めに排水口とホースを外します。
この時、ホースから水が滴る恐れがありますので、外したらすぐにバケツに移しましょう。
2.排水口パーツを取り除く
ホースを外したら、排水口周りにあるパーツをすべて取り外します。
3.排水口にパイプクリーナーを適量流し込む
パーツをすべて外したら、パイブクリーナーを排水口内に適量流していきます。
この時、手荒れと失明防止対策としてゴム手袋と眼鏡を着用します。
適量流したらしばらく放置します。
4.パーツを洗っていく
パイブクリーナー指定の時間になるまでの間、取り外したパーツを浴室用洗剤と歯ブラシを駆使して洗っていきます。
一通り洗い終えたらきれいな水ですすいていきます。
5.排水口に水を入れる
パイブクリーナー指定の時間になったら、コップに水を入れて排水口をすすいでいきます。
この時、周りに水がこぼれないよう注意して行いましょう。
6.パーツを取り付けていく
流し終えたら、パーツを取り付けて完了です。
排水ホースの掃除
次は排水ホースにゴミや汚れが詰まっていることが原因で停止した時の対処方法です。
まずはホース掃除に使用するアイテムの紹介です。
【必要な道具】
- バケツ
- 塩素系漂白剤
- 歯ブラシ
- ジョウロ
- ラップ
- 輪ゴム
- ゴム手袋(手荒れ防止)
- 眼鏡(塩素漂白剤使用による失明防止)
上記8つのアイテムを使用して対処に移ります。
ホース洗濯のタイミングは、排水口掃除の時にやると排水トラブル防止になります。
1.排水口からホースを外す
まずは排水口からホースを外します。
この時、中に水が入っていることがありますのでご注意ください。
外したらバケツの中に入れます。
2.ジョウロに塩素系漂白剤と水を1:50の割合で入れる
ゴム手袋と眼鏡をして、お手持ちのジョウロに塩素系漂白剤と水を1:50の割合で入れます。
この時使用するジョウロの注ぎ口が長いと、掃除がしやすいです。
3.ホースの片方を閉じる
バケツに入れたホースを取り出して、入り口の片方をラップと輪ゴムを使用して閉じます。
4.ホース内に塩素水を注いでいく
ホースの口を閉じたら、塩素水をホースの中に入れていきます。
ホース内が塩素水で満たされたら、もう片方の口もラップと輪ゴムを用いて閉じます。
5.30分間放置して振り洗いする
塩素水でホース内を満たしたら、30分間放置します。
時間になったら、ホースの両端を持って振り洗いします。
この時、ラップが取れて中の塩素水が手にかからぬよう、ゴム手袋をした状態でやりましょう。
6.汚水を捨て、流水ですすいでいく
振り洗いが完了したら、汚水を捨て、流水でホース内をすすいでいきます。
中を洗い終えたら、浴室用洗剤を歯ブラシにつけて外側を洗っていきます。
7.再度すすいで元に戻す
外側を磨いてすすいだら排水口につなぎます。
これで排水口・排水ホースの掃除は完了です。
足ねじの調整
次は洗濯機を手で押してぐらつく場合の対処方法です。
洗濯機を日ごろ使っていると、運転時の揺れが原因で傾いている場合があります。
洗濯機が水平を保てているかいないかを確かめる方法は2つあります。
- 洗濯機内外にある「水泡」が円の中心からはみ出ていないこと
- 手で押したときグラつきがないこと
この2つを確認して、洗濯機が傾いていないかを確かめていきます。
もし傾いている場合は、洗濯機の足元にある「足ねじ」を回して調節します。
糸くずフィルターの掃除(ドラム式洗濯機のみ)
最後は糸くずフィルターにゴミが詰まっている場合です。
このフィルターは「ドラム式洗濯機のみ」についており、排水の際はここを通過して汚水を排水処理しています。
以下は、「糸くずフィルター」の掃除方法です。
【必要アイテム】
- 浴室用洗剤
- バケツ
- 歯ブラシ
- いらないタオル
- ゴム手袋(手荒れ防止)
- 眼鏡(失明防止)
上記6つのアイテムを使用します。
また掃除をする際は漏電と水漏れ防止のため、洗濯機の電源を落とすことと給水蛇口の栓を閉じてから行います。
1.糸くずフィルターを取り出す
洗濯機の電源などを落としたら、洗濯機下部から「糸くずフィルター」を取り出します。
フィルターを取り出すとき、水が滴りますので、取り出し口真下にタオルを敷いておくと床が濡れません。
また取り出した後はバケツに入れます。
2.フィルターに着いたごみを取り除く
取り出したフィルターに付いているごみを落とします。
ゴミの他にもも黒カビがついています。
その時は、浴室用洗剤を付けた歯ブラシでこすり落とします。
3.すすぎ洗い
ゴミや黒カビを落としたら、洗剤をすすぎ落します。
きれいになったらフィルターを取り付けて完了です。
3.緊急停止を避けるための対策

ここからは、洗濯機の緊急停止防止対策についてご紹介します。
日ごろから正しい使い方をする
脱水に限らず、洗濯中やすすぎ中などでも洗濯機が停止する場合があります。
頻繁に停止すると「故障」の原因に繋がります。
そのような事態を招かないためにも日ごろから正しい使い方をしましょう。
具体的には
- 洗濯物の容量を守る
- 洗剤・柔軟剤の量を守る
- 洗えないものを無理やり洗わない
などです。
特に「洗濯物の容量」は、絶対に守るべきです。
一般的に流通している洗濯機に入る容量は、Max10kgと表記されています。しかし、これはあくまで「目安」です。
洗濯機が「脱水時」に緊急停止しない容量は、入る容量の7割に留めることです。
Max10kgであれば7kgに留めるのがベストです。
また洗剤の使用量にも注意を払いましょう。
1回の洗濯で使用する洗剤や柔軟剤の量が多すぎると、洗濯カスができてフィルターや排水ホース内に溜まって「詰まり」を起こす原因になります。
排水口周り・フィルターのこまめな掃除
目が届かない排水口やホース、糸くずフィルターなどゴミが溜まりやすい箇所は半年に一度、蓄積したゴミを取り除きましょう。
面倒に感じられますが、汚水処理を行う上でここは欠かせない場所です。
排水処理がスムーズにいかないと思ったら、一度電源を落として中身を掃除しましょう。手入れをするかしないかで、水の流れが大きく変わります。
洗濯機が故障したときの対処方法

最後は「脱水」以外で洗濯機が止まったときの対処方法と、原因が分からない時に取る行動についての解説です。
原因別対処方法
洗濯機が止まる原因は何も、ゴミが詰まっている場合や洗濯物の偏り、洗濯物の傾きだけとは限りません。
以下は、洗濯機が停止する主な原因とその対処方法です。
1.回らない
洗濯物を減らしても回らない場合は、洗濯槽の「パルセーター」にゴミが詰まっているや、ねじが緩んでいるかです。
前者の場合は、一度洗濯機の電源を落として、パルセーターのねじを取り外してゴミを取り除きます。
後者の場合は、ねじを固く締めれば完了です。
2.水漏れ
給水や排水をするとき、洗濯機から水が漏れていたら電源を落として、給水蛇口の栓を閉じます。
浸水の恐れがある箇所をすべて閉じたら、あとは業者をお任せします。
3.異音がする
洗濯中に洗濯槽から異音がしたら、すぐに停止ボタンを押しましょう。
洗濯機の経年劣化によって部品のゆるみや破損の恐れがあります。
これ以上の運転は洗濯機の故障を引き起こしますので、すぐに業者に連絡をしましょう。
メーカー保証期限内であれば、パーツの取り換えで済みます。
しかしことによっては買い替える場合があります。
自分で対処できないときは業者に依頼
洗濯機が「脱水時」に停止したら
- 洗濯物の量を減らす
- 排水口・排水ホース・フィルターの掃除をする
- パルセーターや洗濯ふたのねじが緩んでいないかを確かめる
の3つを行ってみて、再スタートさせます。
いずれの対処方法を行っても改善が見られない場合は、メーカーまたは専門業者に依頼をします。
メーカー依頼は、洗濯機の保証期限内であった場合に連絡を入れます。
万が一、メーカー保証期限が切れていた場合は専門の業者に依頼を出します。
後者の業者依頼をする際、「洗濯機の修理」という名目になりますが、業者によって勝利にかかる費用は大きく変わります。
いい業者と巡り合う方法は「見積もりを取ること」です。
しかし、これだけでいい業者と判断するに早すぎます。
修理見積費用を提示してくれる以外で見る、業者選びのポイントは以下の点です。
【業者選びのポイント】
- 明瞭な見積もり料金を提示してくれる
- 説明が丁寧
- 口コミや地域の評判
- 親切なアドバイスをくれる
が挙げられます。
また見積もり料金が安いところを選ぶのが通ですが、満足が行く修理・アドバイスを頂けない可能性があります。
寿命が来たら買い替えよう
洗濯機も「物」である以上、いつかは壊れます。
その時困るのが、洗濯機の処分方法です。
以下は壊れた洗濯機の処分方法です。
1.家電量販店の買い替えサービスを利用
洗濯機が壊れてしまったら、必然的に新しい洗濯機を買います。
その時、家電量販店が行っている「買い替えサービス」を利用すれば、故障した洗濯機を引き取ってもらえます。
引き取り料金は店によって変わりますが、相場は約2,000円~4,000円です。
不用品回収業者に依頼する
故障した洗濯機は、民間の回収業者に依頼を出すことでも引き取ってもらえます。
回収料金は自治体によって大きく異なります。
ただし、回収日は依頼があったその日に引き取ってくれます。
ほかにも「リサイクルショップに出す」という方法があります。
こちらの場合、「製造日より3年以内」という期限が設けられており、多くの場合が製造日から3年以上が経過して故障することが多いので、買い取り対象外になります。
なので、故障した洗濯機を処分する際は、「家電量販店の買い替えサービス」か「民間の回収業者に依頼する」のいずれかを利用しましょう。
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まとめ ~洗濯機で脱水ができなくなっても落ち着いて対処しよう~

以上が、脱水時に洗濯機が停止してしまった原因とその対処方法についての解説でした。
今回の内容をまとめると以下の通りになります。
- 洗濯機が停止する原因は使用方法や排水口などにゴミが詰まっている
- ゴミが詰まりやすい「排水口」「排水ホース」「糸くずフィルター」は定期的に掃除をする
- 洗濯機に入る容量は総容量の7割に留めて運転する
- 停止の原因の対処方法を試みても改善されない場合は、業者に依頼する
- 故障した洗濯機は、「民間の回収業者」か「家電量販店の買い替えサービス利用」のいずれかで回収してもらう
「洗濯機」も「物」である以上、使い続ければいつかは故障します。
しかし、説明書に明記されている使用方法を守れば、設計上の使用期限以上の使用ができます。
少しでも長く使用するためにも、日ごろから正しい使い方をすること、そして定期的にゴミが溜まりやすい「排水口」「排水ホース」「糸くずフィルター」を掃除することが、洗濯機を停止させない方法です。