みなさんは靴擦れで水ぶくれが出来てしまったとき、正しい処置ができていますか?
靴擦れは誰でも一度は経験したことがあると思います。
お気に入りの靴や買ったばかりの靴で、靴擦れを繰り返すのは辛いですよね。
水ぶくれは正しく処置をしないと、膿んでしまったり、治りが遅くなったりします。
そこで今回は、靴擦れで出来てしまった水ぶくれの正しい処置方法に加えて、予防方法や水ぶくれも守り方まで詳しく解説します。
水ぶくれができて困っているかたは是非参考にして、お気に入りの靴で楽しくお出かけしましょう!
水ぶくれとは?
靴擦れを起こすと水ぶくれができがちですが、そもそも水ぶくれとはなんなのかを知っておきましょう。
水ぶくれとは、なんらかの要因で皮膚が死んで薄い膜ができ、その下に液体が溜まってできるふくらみのことです。
この液体の正体は、損傷を受けて組織からにじみ出た血清やタンパク質が混ざったもので、自分の体の中から出たものです。
この膜は非常に薄いため潰れやすい特徴があります。
靴擦れによる水ぶくれは、靴を履くことでさらに負担がかかりやすいため、余計に潰れやすいのです。
通常であれば1.2週間ほどで治りますが、途中で菌が入ってしまうと悪化する可能性があるので、この場合はすぐに皮膚科を受診しましょう。
靴擦れによる水ぶくれはなぜできる?
水ぶくれはなぜできてしまうのでしょうか。
靴ずれによる水ぶくれは、自分の足のサイズと合っていない靴を履いたとき、肌との間で擦れることで起こります。
また、慣れていない靴や新しい靴を長時間履いたときにも、まだ硬い履き口が肌に当たって擦れやすいために靴擦れが起こりやすいです。
そのため靴擦れによる水ぶくれは、足の裏、ゆびの付け根、かかと、くるぶしなどの靴と肌との境目に出いやすいのです。
靴擦れでできた水ぶくれの正しい処置方法
サイズが合わない靴や、新しい靴を履いたら水ぶくれができてしまった…・
そんな時に自宅や出先でできる正しい処置方法を紹介します。
- 絆創膏を貼る
- ワセリンを塗る
- 応急処置としてティッシュを挟む
絆創膏を使う
水ぶくれができてしまったら、まず、患部を皮膚を清潔にしてから絆創膏を貼りましょう。
水ぶくれの膜はとても繊細なので、まだ破れていない水ぶくれを清潔にするときは消毒液は使わずに、お湯と石鹸でよく洗い流すので大丈夫です。
患部を清潔にできたら、絆創膏を貼っておきましょう。
しかし、絆創膏を貼っても、再び靴を履くことではがれてしまいがちです。
そのため一般の絆創膏ではなく、靴擦れ用の絆創膏を使うことをおすすめします。
靴擦れ用の絆創膏はドラッグストアで手に入るので、探してみてください。
ワセリンを塗る
水ぶくれにはワセリンを塗るのも効果的です。
ワセリンの効果として一般的に思いつくのは保湿ですが、実はワセリンには、外部からの摩擦を防ぐ効果もあるのです。
これにより水ぶくれが外部からの刺激から守られるとともに、傷ができた部分を密閉して治癒させる、湿潤療法というサイクルが機能し、傷を乾燥させるよりも早く、きれいに治すことができます。
絆創膏を貼る場合は、ワセリンを塗った上から貼りましょう。
ワセリンを塗ると絆創膏ははがれやすいので、テーピングや包帯で固定すると良いです。
応急処置としてティッシュを挟む
出先で靴擦れを起こしてしまったら、応急処置として、ティッシュを使いましょう。
まず清潔なティッシュを折りたたみます。
そして、折りたたんだティッシュを靴と肌の間に入れてクッションにしましょう。
自宅に帰ったらティッシュを外して患部を清潔にすることを忘れないようにしてください。
出先で靴擦れしてしまったら無理に歩き続けず、立ち止まったり座ったりして様子を見るようにしましょう。
靴擦れでできた水ぶくれは潰していい?
結論から言うと、水ぶくれは潰さずに自然治癒させるのが一番良いです。
水ぶくれのなかにある液体は、傷の修復を促して皮膚を守る役割をもつものなので、この液体を保っておく方が治りが早いのです。
また、自分で水ぶくれを潰すと、雑菌が入り感染症などを引き起こすリスクがあって危険です。
潰すことで痛みやかゆみが強くなることもあるので、自分では水ぶくれは潰さないようにしましょう。
どうしても潰したいときは、無理せず病院に行って潰してもらうようにしましょう。
靴擦れでできた水ぶくれを守る方法
靴擦れでできた水ぶくれは潰さない方が良いです。
しかし、外出する際などに水ぶくれがつぶれてしまわないか不安ですよね。
そこで、靴擦れでできた水ぶくれを守る方法を二つ紹介します。
- 水ぶくれの原因となった靴をしばらく履かない
- 厚めの靴下を履く
水ぶくれができると、膨らんで気になると思いますが、早く治すためにもなるべく潰さないように努めましょう。
水ぶくれの原因になった靴をしばらく履かない
靴擦れでできた水ぶくれを守る方法としてまずおすすめしたいのが、水ぶくれの原因になった靴をしばらく履かないことです。
水ぶくれの原因になった靴を履けば、靴擦れしたところと同じ個所にもう一度同じ刺激が加わってしまいます。
水ぶくれの膜は非常に薄いため、同じ刺激を受けると破れてしまう可能性が高いです。
水ぶくれが治るまでは、足に負担の少ない、履きなれた靴を履くようにしましょう。
厚めの靴下を履く
靴擦れでできた水ぶくれを守るために、いつもより厚めの靴下を履くのもおすすめです。
靴下やタイツなどのレッグウェアは、着用してから靴を履くだけで水ぶくれを守ってくれます。
いつもより厚手のものを選べば、水ぶくれをより守ってくれるのでおすすめです。
しかし、あまりにも厚い靴下を履くと強く圧迫感を感じて患部に負担がかかるので、バランスを見て靴下を選びましょう。
もし水ぶくれが潰れてしまったら
水ぶくれの膜は薄いので、どんなに気を付けていても破れてしまうこともあります。
もし水ぶくれが潰れてしまったら、まずは患部を清潔にします。
お湯と石鹸でよく洗い、患部を消毒しましょう。
水ぶくれの部位の皮がめくれている場合は、無理に引っ張って取らず、患部の上を覆うようにします。
皮を覆ったら、軟膏付きの絆創膏を貼って保湿しましょう。
軟膏付きの絆創膏がなく、普通の絆創膏を使う場合は、こまめに取り換えるのを忘れないようにしてください。
靴擦れの予防方法
靴擦れは、気を付けて生活すれば予防することができます。
- 足にあったサイズの靴を履く
- 素足で靴を履かない
- 歩き方を見直す
- 靴擦れ防止グッズを使う
自分に合った方法を試してみてください。
足にあったサイズの靴を履く
靴擦れを予防する一番の方法は、足にあったサイズの靴を履くことです。
靴擦れは、足と靴の間で擦れることで起こります。
なので、靴のサイズが大きいと擦れる面積が増えて靴擦れが起こりやすいのです。
自分の足に合った靴を履き、もしサイズが合わない場合はインソールを入れるなどして対応しましょう。
新しい靴を履くときは、短距離で歩いて慣らしてから履くのがおすすめです。
素足で靴を履かない
靴擦れを予防する方法として、素足で靴を履かないことも需要です。
素足で靴を履くと、足と靴が強く擦り合わさり、靴擦れを起こしやすくなります。
摩擦防止にきちんと靴下を履きましょう。
靴下を履くことは臭い防止にもなります。
靴擦れを起こしやすい場合は、いつも靴擦れが起こる箇所に、事前に絆創膏やテーピングをしておくのもおすすめです。
歩き方を見直す
靴擦れを起こす原因の一つに、歩き方が挙げられます。
足を引きずったり重心が片寄っていたりすると、足と靴の間に摩擦が生まれやすく、靴擦れを起こしてしまいがちです。
歩くときは背筋を伸ばし、地面に足をつけるときは、まずかかと、次につま先の順で行えるように心がけましょう。
歩き方はすぐに変えられるものではないですが、意識して行うことで自然と矯正されますよ。
靴擦れ防止グッズを使う
靴擦れの予防方法として、靴擦れ防止グッズを使うのもおすすめです。
靴擦れ防止グッズとしてメジャーなものは、クッションパッドです。
クッションパッドにも種類がさまざまありますが、一足専用に使う場合はシールタイプを使うのがいいです。
シールタイプは靴に張り付けて使うタイプなので、しっかりホールドして足を守ってくれます。
複数の靴に利用したい場合は、粘着タイプのクッションパッドがおすすめです。
粘着タイプはシールタイプよりホールド感は少ないですが、あまり履かない靴の場合や、靴擦れがそこまでひどくない場合には粘着タイプで事足ります。
サンダルなど、あまり目立たずに靴擦れ対策をしたい方には、スプレータイプがおすすめです。
このタイプなら透明なので目立たないですし、持ち運びにも便利です。
ぜひ自分に合ったものを使ってみてください。
靴擦れしやすい人の特徴
実は靴擦れを起こしやすいタイプの人には特徴があります。
- 左右の足の大きさが違う
- 負担のかかる歩き方をしている
頻繁に靴擦れが起こるというかたは、自分がこれらのタイプに当てはまっていないか確認してみてください。
左右で足の大きさが違う
靴擦れしやすい人の特徴としてまず挙げられるのは、左右で足の大きさが違うことです。
どちらかの足が小さい場合、大きい足に合わせて靴を選ぶため、小さい方の足は靴擦れしやすくなります。
いつも同じ足の同じ場所に靴擦れができているのであれば、靴擦れができやすい方の足は少し小さめな可能性があります。
思い当たる方は、少し値は張りますがオーダーメイドで靴の制作を依頼したり、小さい方の靴にだけインソールをいれたりして試してみましょう。
負担のかかる歩き方をしている
靴擦れしやすい人の特徴として、負担のかかる歩き方をしていることがあります。
例えば、つま先に体重が乗りがちな人は足首に靴擦れができやすく、足の内側に体重が乗りがちな人は、足の側面や甲に靴擦れができてしまうことが多いです。
歩くときは重心が片寄らないようにすることを意識して変えてみましょう。
靴擦れによる水ぶくれは正しく処置し、予防に努めよう
靴擦れができると次に靴を履くとき痛いですし、膨らんでいるのが気になって触ってしまいがちですよね。
ですが水ぶくれを潰してしまうと、治りが遅くなったり悪化することもあります。
水ぶくれができてしまったら、患部を清潔にし、潰さないように気を付けて生活することが大切です。
また、水ぶくれが潰れて化膿してきた場合は、自分で処置せず皮膚科を受診してください。
靴擦れを正しく処置し、予防にも努めていきましょう!