フェイクレザーは本革に比べて価格が安く、手入れが簡単なことから人気があります。
とはいえ、間違った手入れ方法では、劣化や変色などのトラブルを引き起こす可能性があります。
そこで今回は、フェイクレザーの手入れ方法について詳しく解説します。
【この記事で分かること】
- フェイクレザーの特徴
- 本革との違い
- PUレザーとPVCレザーの違い
- フェイクレザーに起きやすいトラブルについて
- 水洗い不可のフェイクレザー製品別の手入れ
- 水洗い可能なフェイクレザーの洗い方
- フェイクレザーにカビが生えたときの対処法
- フェイクレザーにおすすめの宅配クリーニング
- フェイクレザーの保管方法
フェイクレザーとは
フェイクレザーのお手入れまえに、フェイクレザーがどんなものなのかを詳しく見ていきます。
フェイクレザーの特徴
フェイクレザーは、メンテナンスが簡単で扱いやすいのが特徴です。
ほとんどのフェイクレザーは表面が滑らかで汚れにくいので、お手入れがしやすいのがメリット。
動物の皮を使わないためエシカルな側面もあります。
しかし、長時間の使用や不適切な手入れによっては劣化する可能性もあります。
本革との違い
本革は天然の素材であり、物によって特有の風合いがあります。
お手入れを怠るとひび割れたりする可能性が高く、専用の道具でのケアが必須です。
フェイクレザーは人工物なので独特の風合いはありませんが、扱いやすさと低価格が魅力。
また、本革は時間とともに味が出る素材ですが、フェイクレザーは劣化が早いとも言われています。
PUレザーとPVCレザーの違い
フェイクレザーには主にPUレザーとPVCレザーという二種類が存在します。
違いを以下にまとめました。
PUレザー (ポリウレタン樹脂) |
柔らかい 本革に近い風合い 通気性がよく撥水性が高い 劣化しにくいが、ベタつきが出やすい |
---|---|
PVCレザー (塩化ビニル樹脂) |
硬い 革の独特の風合いは少なく、ツルツルしている 耐久性が高く汚れに強い PUレザーよりも安価だが、表面がひび割れ安い |
PUレザーは織物や編物の基布にポリウレタン樹脂を型押ししたもので、柔らかくて耐久性があります。
一方で、PVCレザーは生地に塩化ビニルを型押ししたもので、硬さがあり耐水性に優れています。
より本革に近いのは「PUレザー」になります。
フェイクレザーに起きやすいトラブル
フェイクレザー製品は本革と比べて手入れが手軽で多様な用途に利用されますが、特有のトラブルも存在します。
フェイクレザーに起きやすいトラブルは、主に以下の2つです。
- 加水分解
- ひび割れ・劣化
加水分解
PUレザー製品でよく見られるトラブルの一つが加水分解です。
加水分解はポリウレタン樹脂が水分と反応して劣化するもので、表面がベタベタしてしまいます。
特に湿度が高い場所や長期間の保存によって進行するので注意が必要です。
製品が粉を吹いたり表面がボロボロになるのは、加水分解が原因である可能性が高いですよ。
ひび割れ・劣化
PVCレザーは水に強いため加水分解は起こりにくいです。
しかし、柔軟性のない硬い素材であるため、表面が劣化するとひび割れを起こしやすいのがデメリットです。
また、PUレザーよりも劣化が早いので、日々のお手入れはしっかり行う必要があります。
水洗い不可のフェイクレザー製品別の手入れ
水洗いできないフェイクレザーのお手入れ方法を、以下の製品別にご紹介します。
- バッグのケア
- ジャケットのケア
- 靴のケア
- 家具のケア
バッグのケア
フェイクレザーのバッグの手入れに使う道具は以下の通りです。
- 歯ブラシ
- 布2枚
- おしゃれ着用の中性洗剤
外出先などで汚れが付きやすいバッグは、おしゃれ着用の中性洗剤で手入れをします。
手順は以下のとおりです。
【手順】
- ホコリを払う
- 目立つ汚れを歯ブラシで優しくこする
- 洗面器にぬるま湯を中性洗剤を入れて溶かす
- 布を浸して絞り、バッグの表面を軽く叩くように汚れを落とす
- 乾いた布で軽く叩き。水分を吸い取る
- 風通しの良い日陰で乾かす
ゴシゴシこすらずに、ポンポンと叩くように汚れを落とすのがポイントです!
ジャケットのケア
フェイクレザーのジャケットは、濡らした布で汚れを落とします。
【手順】
- 布に水をつけて固く絞る
- ジャケットの汚れを拭き取る
- 風通しの良い日陰で乾かす
汚れたところだけを拭くようにしましょう!
靴のケア
フェイクレザーの靴は、靴専用のクリーナーでお手入れをします。
- 靴用ブラシ
- クロス2枚
- 靴クリーナー
靴紐は外してから汚れ落としを始めましょう!
【手順】
- 乾いたクロスに靴クリーナーを馴染ませる
- 円を描くように優しく靴の汚れを落とす
- 別のクロスで素早く靴を拭き上げる
最後の拭き上げは、なるべく手早く行うことできれいなツヤが出やすいですよ。
家具のケア
フェイクレザーのソファーやクッションは、バッグと同じ中性洗剤で洗います。
- クロス2枚
- おしゃれ着用の中性洗剤
お手入れの手順は、バッグの時と同じです。
ですが、家具の場合は干せないので、最後の乾拭きは丁寧に行いましょう!
水分が残ると劣化やカビの原因になりますよ。
水洗い可能なフェイクレザーの洗い方
フェイクレザーのジャケットなどは、水洗いができることもあります。
洗濯表示を確認し、洗えるかどうかをチェックしてくださいね。
使用道具
水洗い可能なフェイクレザーの洗濯に使う道具は以下の3つです。
- おしゃれ着用洗剤
- 洗濯ネット
- 柔軟剤
洗濯機の使用ができるフェイクレザーでも、洗濯ネットは必須です。
サイズが合うものを用意してくださいね。
洗濯手順
フェイクレザーの洗濯手順は以下のとおりです。
【手順】
- 裏返しにしてネットに入れる
- 優しく洗えるコースで洗う
- 短時間で脱水
- 風通しの良い日陰で陰干し
①裏返しにしてネットに入れる
ジャケットなどのアイテムは、必ず裏返してからネットに入れましょう。
フェイクレザー部分を中にすることで、劣化を抑えられます。
②優しく洗えるコースで洗う
フェイクレザーを洗濯機に入れて、中性洗剤・柔軟剤を投入してください。
柔軟剤投入口のない洗濯機の場合は、洗いが終わったタイミングで柔軟剤を入れましょう。
洗濯機を回すときは、一番優しく洗えるコースを選択してください。
「おしゃれ着用コース」「毛布コース」など、洗濯機によってコース名は違いますので、わからない場合は説明書をよく確認してください。
③短時間で脱水
洗い終わったら脱水を行います。
長時間の脱水はフェイクレザーを劣化させるため、短時間で済ませましょう。
長くても20秒程度で止めてください。
④風通しの良い日陰で陰干し
洗濯機から出したら、風通しの良い日陰にかけてください。
日光に直接当てるのはNGですよ。
フェイクレザーにカビが生えたら
フェイクレザーに起きやすいトラブルの1つがカビです。
湿度が高い夏場は特にカビが生えやすくなります。
ここでは、フェイクレザーのカビの落とし方をお伝えします。
使用道具は以下のとおりです。
- 重曹
- クエン酸
- オリーブオイル
- 汚れてもいい布
軽いカビであれば、自宅にあるもので綺麗に落とせますよ。
カビ落としの手順をご紹介します。
【手順】
- 重曹と水を混ぜ合わせる
- 重曹水を布につけてカビを拭く
- クエン酸とオリーブオイルを同量混ぜる
- フェイクレザーに塗る
- 余分な油分を拭き取る
①重曹と水を混ぜ合わせる
まずは、重曹と水を混ぜ合わせて重曹水を作ります。
水100mlに対し、重曹を小さじ1杯を加え、よく混ぜてください。
重曹は自然な除菌・洗浄成分であり、フェイクレザーを傷つけずにカビを取り除くことができます。
②重曹水を布につけてカビを拭く
重曹水を作ったら、布に染み込ませてフェイクレザーのカビが生えている部分を優しく拭いてください。
力を入れすぎず、優しく拭くことがポイントです。
③クエン酸とオリーブオイルを同量混ぜる
重曹水で拭き取ったら、フェイクレザーに必要な油分が落ちてしまいます。
そのまま放置すると乾燥して劣化が進むために、クエン酸やオリーブオイルを使って保湿していきます。
まずは、同量のクエン酸とオリーブオイルを混ぜ合わせてください。
④フェイクレザーに塗る
クエン酸とオリーブオイルの混合液ができたら、フェイクレザーに塗っていきます。
布に混合液をつけて、フェイクレザーの白っぽくなっている部分に優しく塗り込んでください。
⑤余分な油分を拭き取る
オリーブオイルが多すぎると、新たな汚れやカビの原因になる可能性があります。
布やキッチンペーパーなどで、余分な油分をしっかりと拭き取りましょう。
フェイクレザーにおすすめの宅配クリーニング
ここまでフェイクレザーのお手入れ方法をご紹介してきました。
しかし、汚れや劣化が進んだフェイクレザーは、これまでの方法でお手入れをしても汚れが落とせない場合もあります。
自宅でのケアに限界を感じている方や、お手入れの時間を取れない方は、プロに依頼するという手もありますよ。
クリーニングならあらゆる素材の知識がある職人に洗ってもらえるので、フェイクレザーのケアも安心してお願いできます。
そこで今回は、フェイクレザーを洗うのにおすすめの宅配クリーニングを3店厳選しました。
- リネット
- ニック
- リナビス
今回ご紹介するのは利便性の高い宅配クリーニングです。
24時間いつでも申し込めて、玄関先で荷物を渡すだけでいいので忙しい方でも頼みやすいですよ。
リネット
最低料金 | 484円(税込)/1点 |
---|---|
最短仕上げ日数 | 最短2日 |
保管サービス | 最大8ヶ月 |
送料 | 8,800円以上で無料 |
パック・単品 | どちらも可 |
再仕上げサービス | お届け日から30日以内 |
対応エリア | 全国 |
発送方法 | 自宅集荷・コンビニ発送 |
支払い方法 | クレジットカード・代金引換 |
フェイクレザー | 通常料金+220円で対応 |
\プレミアム会員なら初回送料無料!/
リネット公式サイトはコチラ
リネットは、服1着から利用できる宅配クリーニングです。
宅配なのに、お急ぎ便を使えば最短2日で受け取ることも可能ですよ。
初めて注文する方は30%OFFになるため、試しやすいのもメリットです。
豊富なオプションがある!
リネットは、オプションの種類も豊富ですよ。
- 贅沢手仕上げコース
- サラっと撥水仕上げ
- ディープクレンジング仕上げ
- ふんわり上質仕上げ
- 銀イオン抗菌防臭仕上げ
特におすすめなのは「贅沢手仕上げコース」です。
職人が手作業で洗ってくれるので高品質で、汚れがつきにくくなる加工を施してくれますよ。
ニック
最低料金 | 4,800円(税込)/単品プラン |
---|---|
最短仕上げ日数 | 最短10営業日 |
保管サービス | 最大11ヶ月 |
送料 | 無料※一部地域を除く |
パック・単品 | どちらも可 |
再仕上げサービス | 到着後2週間以内で無料 |
対応エリア | 全国 |
発送方法 | 自宅集荷 |
支払い方法 | クレジットカード・代金引換 |
\注文は簡単3ステップ!/
ニック公式サイトはコチラ
ニックは創業70年以上の信頼と実績があり、無料制度や保証が手厚いクリーニングです。
特に、クリーニングに納得できなかった場合の再仕上げは、無料で何度でも対応してくれますよ。
さらに、最長11か月の無料保管サービスや送料の往復無料、特許技術の「VB加工」も無料で提供されます。
嬉しいサービスが盛り沢山で人気が高く、リピート率は90%以上となっています。
プロの在籍数が業界トップクラス!
クリーニングのプロの在籍数が業界トップクラスなのも、大きなメリットです。
国家資格を持つクリーニング師や繊維製品品質管理士、クリーニングアドバイザー、フィッティングアドバイザーなど、知識・技術を持ったスタッフが多数在籍しています。
他店では扱えなかった特殊素材でも、最適な方法で洗ってくれますよ。
リナビス
最低料金 | 7,800円(税込)/3点 |
---|---|
最短仕上げ日数 | 最短5日 |
保管サービス | 最大12ヶ月 |
送料 | 無料 |
パック・単品 | パックのみ |
再仕上げサービス | 到着後1週間以内 |
対応エリア | 全国 |
発送方法 | 自宅集荷・コンビニ |
支払い方法 | クレジットカード・代金引換・後払い決済(NP後払い) |
\最大12か月無料保管!/
リナビス公式サイトはコチラ
リナビスは、高品質なクリーニングだけでなく衣類の修理も可能なお店です。
革製品に精通したスタッフが在籍しているので、フェイクレザーも安心して預けられますよ。
お得なパック料金制を取っており、まとめて洗うと1着あたりの料金が安くなります!
6つのおせっかい
リナビスの「6つのおせっかい」で、送料、12ヶ月保管、シミ抜き、ボタン付け、毛玉&毛取り、再仕上げといった6つの特典を無料で付けてくれます。
丸一年分の保管が無料でついてくるのが注目ポイント。
シーズンオフで収納場所に困っているフェイクレザー製品がある方にもおすすめです。
フェイクレザーの日常的な手入れ方法
フェイクレザーを身に着けた日の、お手入れ方法をご紹介します。
毎日ちょっとずつでもお手入れをしておくことが、フェイクレザーを長く使うコツです。
- 乾拭き
- 汚れがついたらすぐ対処する
- 濡れたらすぐタオルで拭く
乾拭き
フェイクレザーの手入れで最も基本的なのが乾拭きです。
使用後に乾いた布やタオルを使って、やさしく拭き取ってください。
こまめに乾拭きをすることで、汚れを溜めずに清潔に保つことができます。
汚れがついたらすぐ対処する
何らかの理由でフェイクレザーに汚れがついた場合、まずは乾拭きで汚れを拭いましょう。
その後、ぬるま湯をつけたタオルを使って、しっかりと汚れを取り除いてください。
汚れが固まる前に素早く拭き取るのがポイントです。
濡れたらすぐタオルで拭く
フェイクレザーが濡れた場合も、速やかに対応しましょう。
水分を放置すると変色したり、最悪の場合はカビが生えるリスクもあります。
雨などで濡れた場合は、タオルでしっかりと拭き取ってくださいね。
フェイクレザーの保管方法
フェイクレザーのアイテムが長持ちさせるには、保管方法にも気をつける必要があります。
シーズンオフで長期保管する際には、特に気をつけてください。
ここでは、フェイクレザーの正しい保管方法について詳しく解説します。
通気性のいいカバーをつける
長期保管する際には、ホコリや光に気をつけましょう。
ホコリがたまるとカビやダニの原因になり、光にさらされ続けると劣化が進みます。
フェイクレザーを長期間美しく保つためには、通気性のよいカバーをかけて保管しましょう。
おすすめなのは、不織布のカバーです。
不織布ならホコリ・光を防げて、通気性がいいので湿気がこもりにくいですよ。
湿気対策をする
湿気はフェイクレザーの大敵です。
湿度が高いとカビが生えやすく、劣化して風合いが変わる可能性があります。
フェイクレザーを保管する場所には、湿気取り剤を置くのが効果的です。
湿度の高い日には、保管場所の扉を開けて換気をするだけでも湿気を逃がせますよ。
湿気対策をしっかりと行いましょう。
まとめ:フェイクレザーは定期的なお手入れが大切
フェイクレザーは本革よりも扱いやすく、お手入れも簡単なのがメリットです。
だからといって、お手入れを怠ると劣化が早くなるので定期的にお手入れをしましょう。
毎日乾拭きするだけでもフェイクレザー製品の寿命を延ばし、品質を保つことができますよ。
また、自分でのケアが難しい場合には、信頼できる宅配クリーニングサービスを活用しましょう。
汚れにくくする加工なども付けられて、日々のお手入れを楽にできますよ。
今回の記事を参考に、フェイクレザーを清潔に保ち長く愛用しましょう!