そのまま食べることはもちろん、ジュースやケーキなどに調理してもおいしいフルーツ。
フルーツは栄養がたっぷりと含まれているものも多いため、朝晩のデザートとして食べる方も多いと思いますが、ふとした時に果汁が服に飛び散ってしまうこともあります。
ジューシーでみずみずしいフルーツの果汁は、飛び散りやすい上に、シミになると落ちにくいもの。いざという時のために、果汁のシミ抜きのコツを知っておきましょう。
なぜ果汁のシミは落ちにくいの？
桃やミカンなどを食べるときや、フルーツの果汁入りジュースを飲むとき、果汁が衣類に飛んでしまうことがありますよね。
フルーツの果汁は落ちにくいという話を聞いたことがある方は多いと思いますが、果汁は衣服に付着して時間が経つと、どんどんと繊維の間に入り込んでしまいます。
果汁の成分である糖や酸は、しばらく時間が経つと空気中の酸素などと反応してしまうため、シミが変色してしまうこともあるのです。
このような汚れは、一度衣服に定着してしまうとなかなか落とすことができないので、注意が必要になります。
果汁のシミはすぐに落とすのが鉄則！
果汁のシミが服についてしまったときには、すぐに落とすのが鉄則です。
時間が経つとシミが定着してしまいシミ抜きが難しくなってしまうため、果汁が付いてしまったらできるだけ早く水洗いをしましょう。
すぐに水洗いするのが難しいという場合は、乾いた布かティッシュで果汁の水分を吸い取っておくことが大切です。あくまで応急処置ですが、このような対処をしておくことで果汁のシミが繊維に入り込んだり広がったりするのを防ぐことができます。
果汁のシミ抜きに効果的な洗剤は？
水洗いをしても果汁のシミが落ちないという場合には、洗濯で対策をしましょう。
一般的な洗濯洗剤は弱アルカリ性のものが多いのですが、弱アルカリ性洗剤では果汁の汚れをうまく落とすことができません。
果汁のシミを落としたいのなら、オシャレ着洗い用の中性洗剤を使うといいでしょう。
手軽なところで、台所用中性洗剤を塗りつけて汚れを落とすという方法もありますが、衣服の色落ちにつながる可能性があります。台所用の中性洗剤を使用するときには、目立たない部分で色落ちテストをしてから使いましょう。
また、酵素系漂白剤も果汁のシミ抜きに効果的ですが、こちらも使用前には色落ちテストを忘れないよう注意が必要です。
シミが落ちない場合はクリーニングへ
衣服によっては水洗いのできないものや、洗濯機の使用がNGとなっているものもあります。フルーツ果汁のシミには素早い対処が必要だからといって、洗濯表記を確認せずに洗濯することは避けましょう。大切な洋服を守るためにも、必ず確認した上で処置をすることが重要です。
水洗い不可の衣類や、シミがどうしても取れない衣類は、クリーニング店に相談するのも1つの方法です。クリーニング店に洋服を持って行った際には、フルーツの種類や、シミがついたのはいつ頃なのかなどを伝えるといいでしょう。
たかがフルーツの果汁だからといって油断するのはNG。薄くサラッとしたフルーツの果汁でも、頑固なシミになる厄介なものなのです。
今回ご紹介した応急処置やシミ抜き方法をご参考にして、大切な洋服を長く愛用できるようにしてくださいね。
