
お気に入りの衣類や大切なおしゃれ着に醤油のシミが……悲しいですよね。
注意していたのに、食事の際に醤油のシミがついてしまったという経験を持つ人は多いのではないでしょうか?
シミがついてあまり時間がたっていないなら、専門店の手を借りなくてもある程度まで自分で落とすことができます。
自分で醤油のシミを落とすときに押さえておきたいポイントをご紹介します。
1.シミの特性を知る
醤油は、日本の食卓にのぼる機会が多い調味料です。
そのため、うっかり衣類に付着させてしまう機会は多いといえます。
効果的にシミ抜きをするためには、シミの種類を見抜いて適切な処置をすることが大切です。
シミは大きく、水溶性、脂溶性、混合系、不溶性などにわけられますが、醤油は水溶性に分類され、同じ水溶性のシミにコーヒーや果汁などがあります。
水溶性はその名前の通り水に溶けるため、水だけで分解することができる汚れのことです。醤油をこぼしてすぐなら、水だけで大部分を落とすことも不可能ではありません。
シミがついたときには気づかず、後になって「何のシミだろう?」と思うことがあるでしょう。
そんなときは、水で濡らしてシミがにじむかどうか試してみましょう。
シミがにじめば水溶性、その他の場合は水溶性以外のシミである可能性が高いということになります。
2.シミは裏側からたたく
細めのものでは跡がついてしまうため、コートをハンガーにかけるときは太めのものを使うか、タオルをまくようにしましょう。また、プラスチック製よりも、木製のものがおすすめです。木材が適度に湿気を吸い取ってくれます。汗をかいたときは、固く絞ったタオルで袖、脇といった部分を水拭きしてください。
速やかに汚れを落とすためには、洗濯機で洗う前にシミ抜きをすませておくことが大切です。
シミ抜きを始める前に準備したいものがあります。歯ブラシかスポンジ、中性洗剤、汚れてもいい布の3つです。
シミになった部分をよく水洗いしたら、布地を裏返します。
歯ブラシかスポンジに中性洗剤をつけ、シミになった部分に汚れてもいい布をあて、シミの裏側からブラシやスポンジを使ってシミをたたき、汚れてもいい布に汚れをうつし取ります。
なぜ、裏側からシミをたたくことが重要なのでしょうか?
これは、表側からシミをたたくと繊維の奥に汚れをしみこませてしまい、汚れを落ち難くさせてしまうためです。
汚れが布にうつったら水でもみ洗いしますが、その後は普段と同じ洗濯方法で洗いましょう。
3.漂白剤を使う

醤油がシミついてから時間が経過していると、丁寧にシミ抜きをしても十分に汚れが落ちない場合があります。
しかし、布地が白い場合は漂白剤を使用して元の白さを取り戻すことができます。
白以外の布地に漂白剤を使用する場合には、あらかじめ目立たない場所で色落ちが起きないかどうかチェックしたり、色柄ものやおしゃれ着に対応しているタイプの漂白剤を使用しましょう。
漂白剤を間違った方法で使用すると、色あせだけでなく繊維にダメージを与えてしまうことがあるため、取扱いには注意が必要です。