ウールのカーペットは、羊毛を使用した天然素材のものです。温かさと通気性を両立できるのがウールの特徴です。
ウールは湿気を吸ってくれるだけでなく、排出して最適な湿度に保ってくれる効果もあるため、カーペットが蒸れたりベタついたりすることはほとんどありません。湿気が溜まったカーペットはダニの温床になりがちですが、通気性のよいウールのカーペットならこういった心配も少ないのです。
ウールのカーペットを使い始めてすぐの時期には、表面に綿ぼこりのような繊維くずが出ることがあります。これは遊び毛というもので、ウールの毛足の中に混じった細い繊維が表に出てきたものです。
遊び毛が出ると「カーペットが傷むのでは？」と心配になる方もいるかもしれませんが、カーペットを使い続けるうちに遊び毛は減っていき、やがて出なくなるので心配は不要です。
遊び毛が出た場合には掃除機をかけたりブラッシングをしたりといった対処をしましょう。
ウールのカーペットを長く愛用するためには、きちんとお手入れをすることが大切です。
こまめな掃除機がけに加え、月に1回程度は拭き掃除をするとよいでしょう。
濡れふきんを用意し、ウールのカーペットの表面の毛を逆立てるように拭いていくと汚れが落ちやすくなります。また、屋外に干して裏からカーペットを叩き、パイルの奥にからまったホコリやチリを落とすお手入れもしておきたいですね。
ウールのカーペットに液体をこぼして汚してしまうこともあると思います。何かをこぼしたときには、繊維の奥まで染み込んでしまう前に素早く拭き取ることが大切です。ティッシュやタオルなどで汚れ部分をグッと押すようにして汚れを落としましょう。
汚れが落ちにくいときには、中性洗剤をお湯に溶いてふきんを絞ってから拭き上げていきます。アルコールやアンモニアを含ませた布で拭くのも効果的です。
ウールのカーペットはきちんとお手入れをすれば長く愛用することができます。しかし、遊び毛をこまめに掃除したり、表面を拭き上げたりするのが少し面倒に感じられる方もいるかもしれません。
ウールのカーペットは定期的にクリーニングに出してプロによるケアをしてもらうのがおすすめです。丁寧にお手入れをしてもらえば、快適にカーペットを使い続けることができますよ。
