シャツにデニムの色移り……シミ抜き方法とは?


 

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「洗濯をしたあとシャツを広げたら、デニムの色が移っていた!」こんな経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか。特に淡い色のシャツの場合、全体が青く染まってしまった……というケースがよくみられます。
ここではシャツにデニムの色素が色移りしてしまったときの落とし方について、シミ抜きのポイントや注意点をご紹介します。

 

シャツにデニムの色移りが起こったとき、シミ抜きの方法は?
デニムにはインディゴという染色材が使われています。このインディゴには、摩擦や水分が加わることによって色移りが起こりやすい性質があるのです。
例えば新品のデニムを履いてシャツの裾をインしたり、一緒に洗濯したりすると洋服が青く染まってしまう……なんてことも珍しくありません。
いざというときのためにも、シミ抜きの方法を知っておきましょう。

お湯+粉タイプの酸素系漂白剤で落とす

高温に耐えられる綿素材のシャツなら、熱いお湯を使ったシミ抜き方法がおすすめです。お湯に浸すとシャツの繊維がほぐれて、デニムの色素が抜けやすくなります。

シミ抜きをおこなう際は、50~60℃くらいのお湯と、粉の洗濯用洗剤を用意しましょう。

 

スエードスニーカーは水洗いしてもいい?
スエード素材は水洗いで汚れを落とすこともできます。
スエードスニーカーを洗うときには、市販されているスエード用シャンプーを用意しましょう。バケツにお湯を張り、シャンプーをプッシュして混ぜたらスエードスニーカーを数分間つけ置きします。続いて、毛先の柔らかい歯ブラシで汚れを落としていきましょう。
あとは、しっかりとすすいで泡を落とし、風通しのいい場所で乾かせばOKです。

<手順>
1. たらいなどにシャツが浸る程度のお湯(50~60℃)を張り、粉末洗剤を適量加える
2. シャツ全体に洗剤液が行き渡ったら、洗剤液ごと洗濯機で洗う

色が落ちない場合は、35~40℃のぬるま湯に粉末の酸素系漂白剤を混ぜ溶かしたものを用意し、シャツを一晩漬け置きしましょう。翌朝になったらいつもどおり洗濯機で洗うと、シミが抜けて元通りの状態になります。

部分的なシミ抜きには、固形洗濯せっけんをプラス

シャツの裾など一部分がこすれて色移りをした場合には、固形洗濯せっけんと酸素系漂白剤を使って落とすと簡単にシミ抜きができます。白いシャツ以外でおこなう場合は蛍光剤が入っていないせっけんを選びましょう。

<用意するもの>
たらいなどの容器、液体タイプの洗濯洗剤、固形洗濯せっけん、粉末タイプの酸素系漂白剤
ぬるま湯、タオル、洗濯ブラシ

<手順>
1. シャツの下にタオルを敷き、液体の洗濯洗剤を直塗りしたら15分放置
2. ぬるま湯(35~40℃)をたらいなどに張り、酸素系漂白剤を適量溶かす
3. シャツを2の液に入れてもみ洗いし、洗濯せっけんをこすりつける
4. 洗濯ブラシでやさしくこすり洗いする
5. お湯ですすぎ、洗濯機に入れて洗う(洗剤も通常の量を入れる
6. 風通しのよい場所で干す

 

デニムの色移りを落とす際の注意点とは?
デニムの色移りを落とすときには注意点があります。

まず、シャツ自体が水洗いNGな素材でできている場合は、自宅でシミ抜きをすることができません。
ウールやシルクなどの動物性繊維をつかったシャツや、金属ボタン・ビーズ・刺繍などの装飾が多いシャツは、シミ抜きの際に風合いや品質を損ねる可能性があるでしょう。

また、草木染めやよもぎ染めなどの天然色素で染色したシャツは、シミ抜きの際に本来の色まで落ちてしまう恐れがあります。

自分で判断するのが難しい場合は、無理せずクリーニング店に相談することをおすすめします。

 

デニムの色移りが落とせない場合は、プロにシミ抜きを依頼しよう
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デニムの色移りを防ぐには、デニムと淡色の洗濯物を分けて洗うのが一番効果的です。とはいえ、つい油断してシミや色移りが起きてしまうというのは誰でもあること。そのときは、今回ご紹介した方法でシミ抜きに挑戦してみてくださいね。

ちなみに、デニムの色移りは時間がたつほど落としにくくなります。もし自分で落とせないと思ったら、クリーニングのプロにお願いしてシミ抜きをしてもらうとよいでしょう。
自宅ではなかなか落ちない汚れも、プロの技術で落としてくれますよ。