服の油染みはなかなか落ちなくて困りますよね。
ラーメンの汁やカレー、化粧がうっかり服につく経験は1度はしたことがあるかと思います。
とりあえずサッと拭いておけば安心……ではありません!
服についた油染みは、すぐに適切な方法で洗わなければ、頑固なシミとして残ってしまいます。
油染みへの応急処置と、落ちない油染みの落とし方をわかりやすく解説していきますよ。
【今回の記事でわかること】
- 服の油染みの特徴
- 油染みへの応急処置
- 服の油染みを落とす方法5選
- シミ抜きに使える便利グッズ
- 最後は宅配クリーニングを
服の油染みの特徴

気付けば服にシミがついていた……。
しかもそれが油染みだったらもう大変です。
適切な対処法でシミを落とすべきですが、その前に服につくシミにはいくつか種類があることを知っておきましょう。
そもそも服のシミには3種類あります。
- 水溶性
- 脂溶性(油溶性)
- 不溶性
それぞれの特徴を表にまとめました。
服のシミは3種類!
水溶性 | 脂溶性 (油溶性) |
不溶性 | |
---|---|---|---|
見た目 | にじんでいる | 縦横に線が入っている | ぼんやりしている |
性質 | 水に溶けやすい | 油に溶けやすい | 水にも油にも溶けにくい |
原因例 |
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服の油染みは、脂溶性のシミというわけですね。
見た目にも違いがあるとはいえ、気付かぬうちについていたシミだと「これは何性のシミなんだ…?」と迷ってしまいがち。
でもご安心ください。
実はこの服のシミ、油染みかどうか見分ける方法があるのです。
服の油染みを見分けよう
すぐ気づければ問題はありませんが、服のシミは知らないうちについているものです。
このシミが油染みかどうか、見るだけではなかなか判別がつきません。
そんな時、油染みかそうでないかを見分ける方法があります。
油染みかどうかを見分ける方法、それは「シミの上に水を少し垂らす」それだけです。
垂らした水によって、汚れがにじんで広がるなら水溶性のシミです。
汚れがにじんだり、薄くなったりしないのであれば脂溶性のシミといえます。
油染みかどうかわからないときは、シミに水を垂らして観察してみてくださいね。
服についたばかりの油染みには応急処置をしよう

時間が経てば経つほど、油染みは取りづらくなってしまいます。
シミに気付けたとしても、「まあ後で洗おう」と思ってはいれば落ちるシミも落ちなくなってしまうのです。
油染みに気付いたら、すぐ応急処置をするようにしてください。
できるだけすぐに応急処置をしておけば、汚れも落ちやすくなります。
外出先で汚れがついてしまったときは、すぐに洗濯機で洗うことはできませんよね。
カンタンな応急処置だけでも覚えておきましょう。
用意するもの
- ティッシュ(ぺーパーナプキンまたはハンカチでもOK)
- 水
- 石鹸・ハンドソープ(できれば)
最悪お店のトイレでも応急処置はできますね。
応急処置の方法
- 固形物がついていればつまみ取る
- 乾いたティッシュで、油染みを押さえるようにして油分を吸いとる
- 乾いたティッシュを油染みの裏側に当てる
- 少量の水で湿らせたティッシュに石鹸やハンドソープをつけて、油染みになじませる
- 湿らせたティッシュで油染みをポンポンと軽く叩く(何回か繰り返す)
- 湿らせた別のティッシュで石鹸分を落とす
- 乾いたティッシュで水分をしっかり取る
応急処置が終わって、油染みがなくなっていたらそのまま通常通りに洗濯しましょう。
油染みが落ちなかった場合、出来る限りすぐにシミ抜きをするべきです。
適切な方法でシミ抜きをしましょう。
自宅で簡単に出来る!服の油染みを落とす方法5選

服についてしまった油染みは、適切な方法でやれば自宅で簡単に落とせます。
今回は服についた油染みを落とす方法5つをご紹介!
- 軽めの油染みを落とす方法
- 頑固な油染みを落とす方法
- 漂白剤や重曹で油染みを落とす方法
- 作業着などの油染みを落とす方法
- 煮洗いで油染みを落とす方法
①軽めの油染みを落とす方法
【用意するもの】
- 食器用洗剤
- 歯ブラシ
軽めの油染みであれば、食器用洗剤で落としてしまいましょう。
ポイントは、優しく洗ってあげることです。
手順1:固形物を取り除く
油染みの上に拭き取れる汚れがあれば、洗う前に取り除いておきましょう。
取り除くときに、強くこすって油染みを広げないよう気を付けてください。
手順2:ぬるま湯に油染みを浸ける
40℃ほどのお湯に油染みの部分を浸けます。
お湯につけることで油がゆるみます。
手順3:食器用洗剤をつける
油染みに直接食器用洗剤をかけましょう。
かけすぎると後ですすぎきれなくなってしまうため、かけすぎないように注意してください。
食器用洗剤をかけたら、手でやさしくもみ洗いをします。
手順4:歯ブラシでこする
ある程度もんだら、歯ブラシでこすりましょう。
奥の油汚れまでかきだすイメージです。
ゴシゴシ強くこすらないようにしてください。
こすりすぎると汚れが落ちにくくなるだけでなく、生地が傷んでしまいます。
あくまでも軽く、シャッシャッとこすり洗いをしてくださいね。
手順5:すすぐ
お湯ですすいで、洗剤を落とします。
洗面器などにお湯を張ると良いでしょう。
お湯が濁らなくなるまですすいでください。
手順6:通常通り洗濯機で洗う
最後に洗濯機で通常通り洗います。
洗濯機で洗える衣類かどうか、きちんと確認しておいてくださいね。
②頑固な油染みを落とす方法
【用意するもの】
- クレンジングオイル
いわゆるメイク落としでも油染みは落とせます。
頑固な油染みにはクレンジングオイルが効果的です。
油をたくさん含んだファンデーションや口紅が落とせるように、油染みもスッキリ落とせるわけですね。
時間がたってしまった油染みも、クレンジングオイルがオススメですよ。
手順1:油染みにクレンジングオイルをたらす
乾いた状態の油染みにクレンジングオイルをたっぷりたらします。
乾いていることがポイントです。
濡れているとクレンジングオイルの洗浄力は落ちてしまうため、まずクレンジングオイルを垂らしてください。
クレンジングオイルを垂らしたら、もんだり押したりしてシミになじませましょう。
手順2:5~10分ほど置く
クレンジングオイルがなじんだら、しばらく置いておきます。
5~10分ほど置いておけば、油を吸着してくれますよ。
手順3:軽くもみ洗い
軽くもみ洗いをします。
歯ブラシで優しくこするのもOKですよ。
手順4:ぬるま湯ですすぐ
ある程度もみ洗いをしたら、ぬるま湯でクレンジングオイルを落とします。
洗面器にお湯を張り、濁らなくなるまですすぎましょう。
手順5:通常通り洗濯機で洗う
最後に洗濯機で洗えばOKです。
③漂白剤や重曹で油染みを落とす方法
【用意するもの】
- 酸素系漂白剤あるいは重曹
- 洗濯用洗剤
- 歯ブラシ
- ゴム手袋(漂白剤を使う場合)
※酸素系漂白剤を使う場合はゴム手袋をつけること
漂白剤を使う場合、色落ちしないよう注意してください。
手順1:お湯を張り、酸素系漂白剤または重曹を溶かす
40℃程度のぬるま湯を準備します。
そこに漂白剤または重曹をよく溶かしてください。
手順2:油染みを2時間ほどつけおく
酸素系漂白剤または重曹を溶かしたら、そこに服の油染み部分をつけおきます。
2時間ほどつけおけば、油汚れが落ちやすくなります。
手順3:通常通り洗濯機で洗う
つけおいたら、洗濯機で洗いましょう。
手洗いで落ちるようなら落としてしまいましょう。
④作業着などの油染みを落とす方法
【用意するもの】
- 作業着用洗剤
- 歯ブラシ
作業着は熱めのお湯で洗ってください。
専用の洗剤もあるため、忘れず準備しておきましょう。
手順1:60℃ほどのお湯に作業着用洗剤を溶かす
100℃以上にしないよう注意してください。
専用の洗剤を60℃くらいのお湯によく溶かします。
手順2:2時間ほどつけおく
油汚れがゆるむまで、2時間きっちりつけおきましょう。
手順3:油染みを歯ブラシでこすり落とす
油染みを歯ブラシでこすってください。
こすりすぎないよう注意しましょう。
手順4:通常通り洗濯機で洗う
最後は洗濯機で洗って終了です。
⑤煮洗いで油染みを落とす方法
【用意するもの】
- 粉せっけん
- 鍋
耐熱性が高い素材には、煮洗いがオススメです。
綿・木綿・麻といった植物性の繊維は煮洗い可能ですが、ポリエステルやウールといった化学繊維あるいは動物性繊維は煮洗い不可のため気を付けましょう。
煮洗いには消臭・殺菌効果もありますから、オススメの洗い方の1つですよ。
手順1:鍋にお湯を張り、粉せっけんを溶かす
鍋のサイズは、油染みのついたものが入りきるサイズを用意してください。
アルミ製の鍋は黒ずむことがあるため、ステンレス・ホーローの鍋がオススメです。
お湯1リットルに対して、大さじ1杯程度の粉せっけんを溶かしましょう。
手順2:油染みのついた衣類を鍋で煮る
衣類をしっかりと浸し、10分ほど煮てください。
ぐつぐつ煮ちゃって大丈夫ですよ。
手順3:冷まして油染みを確認
冷ましてから衣類を取り出し、油染みの状態を確認してください。
まだ油染みが残っていれば、石鹸でもみ洗いをしましょう。
鍋で煮た後ですから、やけどしないよう注意してくださいね。
手順4:すすぐ
水、またはぬるま湯ですすいでください。
しっかりとすすいだら、脱水・乾燥をして完了です。
シミ抜きに使える便利グッズも
世の中には、シミ抜きに使える便利な商品がたくさんあります。
それだけ世の中の人たちはシミに悩まされているのです。
シミ抜き用の便利グッズを使えば、普通の洗剤で洗ったり、細やかなシミ抜き方法をやるよりも手間がかかりません。
代表的なシミ抜きグッズは以下の通り。
- シミ取りペン
- シミ抜き専用洗剤
- シミ抜きマシン
1つずつ解説していきますよ。
シミ取りペン
シミ抜きペンは、持ち歩きやすい大きさであることが強みです。
外出先で服にシミがついてしまった時の応急処置にピッタリ。
価格も497円と、手の出しやすい金額ですね。
シミ抜き専用洗剤
シミ抜き用の洗剤も多く販売されています。
洗濯機で洗う前にシミ部分につけるだけ、と使い方はとっても簡単。
手間がかからず便利な商品です。
家に1つは常備しておきたいですね。
トップのしみ抜き剤は2,390円となっています。
シミ抜きマシン
ハンディ洗濯機という手もオススメです。
小型でピンポイントで汚れを落としたいときに、便利な家電製品です。
シミ抜きには、シャープが出している「超音波ウォッシャー」がオススメ!
毎秒38,000回の超音波振動によってシミを落としてくれます。
価格は11,300円と高めですが、それだけの価値はありますよ。
もしも服の油染みがどうしても落ちなかったら…

今回ご紹介した方法でも、服の油染みが落ちないことはあります。
何をやっても落ちない頑固な油染みは、クリーニングに任せましょう。
オプションなどでシミ抜きを選べば、綺麗に落としてもらえますよ。
とはいってもクリーニング店に足を運ぶのは面倒ですよね。
今の時代は、家にいながら頼める宅配クリーニングがオススメです。
送料無料・シミ抜き無料の業者も多いですから、便利で使いやすいと人気が集まっています。
自宅にいながら気軽にクリーニングをしてもらえますよ。
特にオススメの宅配クリーニング業者を下記にまとめましたので、確認してみてくださいね。



まとめ
服の油染みに関する情報をまとめました。
- 油染みは脂溶性(油溶性)
- できるだけすぐに応急処置
- 軽めの油染みなら食器用洗剤で
- 頑固な油染みにはクレンジングオイル
- 漂白剤や重曹でも
- 耐熱性が高い素材には煮洗いがオススメ
- シミ抜きに使える便利グッズも家に置いておこう
- それでも落ちなかったら宅配クリーニング!
油染みはとにかく時間との勝負です。
自分で出来ることはやりつつ、落ちないときは宅配クリーニングに任せましょう。