洗ったのに!? 後からシミが浮き出てくる理由と予防法


 

洗ったのに!? 後からシミが浮き出てくる理由と予防法

クローゼットの中に長くしまっておいた服を、久々に取り出してみたらシミがついている……。
そんな経験はありませんか? 確かにきちんと洗ったり、クリーニングに出したりしたはずの衣類なのに、どうしてこのようなことが起こるのでしょうか。
そこで今回は、きちんと洗った衣類に後からシミが浮き出てくる理由と予防法、そしてシミに気づいたときの対処法をご紹介します。

どうして後からシミが浮き出てくるの?

どうしてきちんと洗って片付けておいた衣類に後からシミが浮き出てくるのかというと、取り切れていなかった汚れが空気中の酸素と結合して、時間とともに発色して浮き出てきたからです。
色の付いている食べこぼしなどのシミであれば、目で見てわかるのでしっかりと洗って落としてからしまいますよね。しかし、汗や色の薄いジュース、お酒などの透明なシミは、気づかないことが多いです。
そのため、しっかりと汚れを落とし切ることができずにクローゼットなどにしまい込んでしまって、後からシミとなり浮き出てくるというわけです。

また、クリーニング店でのドライクリーニングは、水にしか溶けない水溶性の汚れを落とすことは難しいです。
こういった理由から落とし切れなかった汚れが、後からシミとなって浮き出てくるのです。

後からシミが浮き出てくるのを防ぐには

こまめに水洗いする
水洗いできる衣類は、こまめに洗うことが大切です。
「少し着ただけだから……」と思っていても、シミの原因となる汚れは結構付いていたりします。

シミがあることを伝える
クリーニング店に衣類を出す際、シミが付いている場合には「ここに飲み物をこぼしてしまったので……」とあらかじめ伝えておきましょう。
そうすることで、見えないシミでもしっかりと落としてもらうことができます。

ウエットクリーニングを依頼する
ドライクリーニングでは落とすことのできないシミがあります。
特に汗をかく季節は、ウエットクリーニングや汗抜きクリーニングなどを依頼するようにしましょう。

知っておきたい! シミに気づいたときの対処法
羽毛布団を適切にお手入れして、長持ちさせよう

しばらくして取り出した衣類にシミを発見したら、まずは30度程度のぬるま湯でもう一度洗ってみましょう。
それでも落とすことができなければ、漂白が必要になります。酸素系の漂白剤を使ってシミ抜きに挑戦しましょう。

1. 綿棒などでシミ部分に漂白剤を付ける
2. 水で濡らして硬く絞ったハンカチやタオルを衣類の下に敷く
3. トントンと優しく叩いてシミを下のタオルに移す
4. シミが薄くなったら水洗いをする

綿やポリエステル素材の白い衣類であれば比較的上手くシミを落とすことができますが、色柄物や素材によっては色が出たりコーティングが剥がれたりとリスクが高いので注意が必要です。
様子を見ながら慎重におこなうようにしましょう。

お気に入りの服などを取り出したときにシミが出ていたらショックですよね。
そのようなことを防ぐためには、クローゼットにしまう前に、目に見えないシミまでしっかりと落とし切ってからしまうことが大切です。
またシミを発見したとき、自分でシミを落とすのが難しい場合には、無理せずクリーニングのプロに相談することをおすすめします。

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