
スエード素材は、秋冬の洋服や靴、カバンなどに使用されることも多く、温かみのある起毛感が魅力です。
万が一、スエード素材の洋服を着ていてうっかりシミをつけてしまったら、どう対処すればいいのでしょうか?
今回は、自宅でできるスエード素材の洋服のシミ抜き方法をご紹介します。
「スエード素材の洋服を着ているときにシミができてしまった!」こんなときは、最初の応急処置が肝心です。
水に濡れたときの応急処置
外出先などで雨などによって濡れたときの水シミは、ただちにタオルなどで軽く押さえて、生地の水分を取りましょう。少量の水分であれば、この方法でシミが濃くならずにすみます。
洋服を風通しの良い場所で陰干しして乾かしたら、スエード用のケアブラシを使って毛並みを整えてあげましょう。
飲み物がこぼれたとき、油が付いたときの応急処置
コーヒーやジュースなどの飲み物をこぼしてシミが付いた場合や、油が飛んでしまった場合は、ペーパータオルを2~3枚重ねて置き、上から水分や油分を吸い取ります。
そのままだと色が残ってしまうので、後ほどご紹介する方法でシミ抜きを試みてみましょう。
スエード素材の洋服のシミ抜きには、さまざまな方法があります。原因別にシミ抜きのポイントを見ていきましょう。
水分によるシミ
応急処置をしても濡れた部分だけがシミになってしまっている場合は、霧吹きでスエード生地全体に軽く水をかけ、乾かしてみましょう。こうすることでシミが紛れ、目立ちにくくなります。
乾かす際は型崩れしないよう、形を整えて陰干しするのがポイントです。乾いたらスエードブラシをかければ、美しい光沢と質感が戻りますよ。
飲み物のシミ
ペーパータオルで応急処置をして水分を取ったら、タオルが軽く湿るぐらいの「お酢」をつけ、やさしく拭き取ってみましょう。酸性のお酢の力で、シミが取れやすくなりますよ。
お酢のニオイが気になる場合は、濡らして固く絞ったタオルでやさしくぬぐい、乾かすとよいでしょう。
油のシミ
食用油などが付着した油ジミには、重曹を使ったお手入れが効果的です。
シミ表面の余計な油分をペーパータオルなどで吸い取ったら、重曹をふりかけて数時間ほどなじませます。時間を置くことで重曹が油分を吸収してくれるので、シミが目立ちにくくなりますよ。
最後はスエードブラシで重曹をはらって、ブラッシングをすれば完了です。
ーを振りかけたあとはハンガーに吊るし、風通しの良い場所でしっかりと乾かしましょう。
スエードクリーナーでのお手入れ
手順どおりにシミ抜きをしてもなかなか汚れが落とせない場合は、スエードクリーナーを試すのも手です。
スエードクリーナーとはスエード専用のクリーニング剤で、生地を傷めにくく、製品によっては防カビ効果を持つものもあります。
スエードクリーナーを使うときは、生地をブラッシングしてホコリを落としてから全体に吹きかけます。
そのあと濡らして固く絞ったタオルで全体を拭き上げ、再びブラシで毛足を起こしてから陰干ししましょう。

スエードの洋服にできたシミは、軽いものであれば自宅で落とすことも可能です。
ただし、スエード生地に大きなシミができていたり、シミ抜きに自信がなかったりする場合は、クリーニング店に依頼してケアしてもらいましょう。
時間が経つと余計にシミ抜きがしにくくなるので、クリーニング店にお願いするなら、なるべく早めに持っていくことをおすすめします。