スーツに消臭スプレーはNG? デイリーケアの注意点とは


 

スーツに消臭スプレーはNG? デイリーケアの注意点とは

最近では自宅で洗濯可能なスーツも増えてきましたが、まだまだ洗濯不可のスーツも多いですよね。そのようなスーツのニオイ取りには、消臭スプレーを使用している方も少なくないでしょう。
しかし、実はむやみに消臭スプレーを振りかけると、スーツを傷めてしまう可能性があります。
今回は、スーツに消臭スプレーを使用する際の注意点やポイントをご紹介します。

スーツに消臭スプレーを使うときの注意点とは?

スーツに消臭スプレーを使うと嫌なニオイが消えるため、常備しているという方も多いでしょう。
でも、消臭スプレーの使い方によってはスーツを傷めてしまうことがあるのをご存知でしょうか?その原因には、“スーツの汚れ”と“消臭スプレーの成分”が関係しています。

スーツの汚れ

スーツの汚れの主成分は汗や皮脂です。また、タバコを吸われる方はヤニなども付着して蓄積されていきます。これらの汚れが酸化し、雑菌が繁殖することでニオイが強くなっていきます。
消臭スプレーはニオイの元になる雑菌などを除菌してニオイ取りをしてくれるものですが、汚れそのものは落とすことができません。つまり、消臭スプレーを使っても元からキレイにはなるわけではないのです。

消臭スプレーの成分

消臭スプレーには速乾作用や除菌を目的とした「アルコール」「塩素系成分」が含まれている場合があります。これらの成分が配合されている場合、使いすぎると生地を傷めやすくなってしまうのです。

また、消臭スプレーの使い方によってはシミができることも少なくありません。これは消臭スプレーに含まれる「界面活性剤」によって衣類の汚れが一旦ゆるみ、生地表面で動いて濃淡ができてしまうのが原因です。
長い間クリーニングに出していないスーツは見えない汚れが溜まってシミができやすくなるので、スプレーを使用する際は十分注意しましょう。

消臭スプレーを使うときのポイントは?

スーツの生地を傷みから守り、消臭スプレーの効果を高めるには、4つのポイントを押さえておきましょう。

生地から離してスプレーする

消臭スプレーを生地の近くから噴射すると、どうしてもムラができやすくなります。一カ所に集中してスプレーをしすぎると、生地の傷みや濃淡ジミの原因となってしまうことも。
トラブルをふせぐためには、生地から離して均等にスプレーすることを心掛けましょう。

スプレー後に浸透させる

消臭スプレーを振りかけたあとは、手で撫でるようにしてなじませると浸透しやすくなります。こうすることで消臭効果がアップし、効果的にニオイを取ることができるのです。

しっかりと乾燥させてから着用する

消臭スプレーに含まれる水分が蒸発するとき、ニオイも一緒に飛んでいきます。スプレーを振りかけたあとはハンガーに吊るし、風通しの良い場所でしっかりと乾かしましょう。

消臭スプレーは応急処置として◎ 汚れを取るならクリーニングを!
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消臭スプレーは、ニオイが気になるときの応急処置として使うと効果的です。しかし、消臭スプレーはあくまでも「ニオイを消臭するもの」であり、汚れは落とすことができません。繊維の奥に入り込んだ汚れを落とすには、クリーニングに出し、プロの手でケアをしてもらいましょう。

また、スーツのニオイを取るために「スチームアイロンを当てる」という方法もありますが、こちらも汚れまでは取ることができません。デイリーケアとしてこれらの方法を取り入れつつ、こまめにクリーニングに出すことをおすすめします。

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