羽毛布団のボリュームが減ってしまった原因と対策方法


 

羽毛布団のボリュームが減ってしまった原因と対策方法

軽くて暖かい羽根布団。ふかふかなところも魅力ですが、長年使い続けているとボリュームがだんだん失われてしまいます。
気が付いたらぺちゃんこになっていたなんてことも……。
なぜ羽毛布団のボリュームが減ってしまうのか、その原因と解決策を紹介します。

羽毛布団のボリュームが減ってしまう原因

羽毛布団のボリュームが減ってしまう原因は2つあります。
ひとつは羽毛の寿命、もうひとつは羽毛布団の内部に湿気がたまってしまうことです。

羽毛布団の寿命
羽毛布団の中に入っているダウンは、タンポポの綿毛のように細かい毛が空気を含んでいることで保湿性を高めています。
ダウンホールと呼ばれるふわふわとした構造をしていますが、長年使い続けているうちに皮脂やほこりなどによって、次第に劣化してしまいます。

汚れによって羽毛同士がくっついてしまったり、枝羽ができてしまったりするとダウンホールが壊れて、空気を含むことができなくなるため、結果的に布団全体がしぼんでしまうのです。

羽毛布団内部の湿気
私たちはひと晩でコップ1杯分の汗をかくといわれています。
羽毛布団に使われるダウンは保湿性だけでなく、吸湿性にも優れており、汗をしっかりと吸い取る効果が期待できます。
その一方で、じめじめとした状態が長く続くことによって羽毛の繊維固が固くなり、乾いても元のような柔らかい状態には戻らなくなってしまうのです。

また、布団に湿気が溜まった状態のままだと、カビやダニの発生や細菌の繁殖を引き起こす原因にもなりかねません。
臭いがきつくなるだけでなく、アレルギーや咳など、健康にも影響を及ぼすので、ボリュームダウンした羽毛布団を使い続けるのは注意が必要です。

ボリュームダウンした羽毛布団の対応策とは
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羽毛布団のボリュームが減ってしまう原因は分かりましたが、なにか対策はあるのでしょうか。
ここでは効果的な方法をいくつか紹介します。

日の当たらない所で干して乾燥させる
羽毛布団がぺちゃんこになる原因の湿気を飛ばすために陰干しして、よく乾かしましょう。
天気のよい日に日の当たらない場所で、短い時間干しておくだけでも空気を含みやすくなります。
羽毛布団はとてもデリケートなため、日光に長時間当てると痛みが進んでしまうので要注意。
シーツやカバーで覆って直接日光を当てないように干してください。

クリーニングに出す
羽毛布団のボリュームを取り戻すにはクリーニングに出すのも有効です。
外側の布地の目に見える汚れや羽毛の汚れもきれいに落とすことができるので、より清潔になります。
基本的に羽毛布団は自宅での洗濯ができない場合が多いので、失敗のリスクや手間を考えるとクリーニングへ出すのが確実といえるでしょう。

リフォームもおすすめ
羽毛布団をもう一度、新品のような状態にしたいと思う方におすすめなのが、リフォームする方法。
羽毛布団のリフォームは大きく分けて、布団生地の交換と羽毛の補充とがあります。
今まで使用していた羽毛布団を捨てずに、中身をそのまま再利用できるため。環境にも経済的にもやさしい方法です。

羽毛はデリケートなので、お手入れする際は注意するのがポイントです。
布団の状態を見て、必要ならクリーニングやリフォームも検討しましょう。

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