服についたインクのシミ抜き 「インクの種類別」3つの方法


48

「ワイシャツのポケットにボールペンを入れていたら、インクがついてしまった…」
「万年筆のインクが垂れた…」
「水性インクなのに落ちない…」

インクが一度服についてしまうとなかなか落とせないため、諦めてしまう方も多いのではないでしょうか。正しい処置を施すことで、インクの染み抜きが可能なことをお伝えします。

▪️油性インクにはクレンジングオイル!

油性インクをしみ抜きする際に使えるのは、エタノール除光液日焼け止め柑橘類の皮などです。ただ、エタノールや除光液などはニオイが強いので、使用する場合は換気を忘れずにしましょう。油性インクには色素が含まれているため、これらを使って洗濯前の下準備をすることで、普通に洗濯するよりも、インクを薄くすることができます。

ただし、布製品についたインクのシミヌキにエタノールを使ってしまうと、色落ちする場合があります。それを防ぐには、クレンジングオイルを使うと良いでしょう。

■手順
1、油性インクがついた布の下に、汚れて良い布を敷きます。
2、敷いた布と別の汚れて良い布を用意し、溶剤を染みこませます。
3、布を傷めないよう、叩く、こするなどして汚れを移します
4、水洗いして洗濯機で洗う、もしくは石鹸でもみ洗いして完了です。

この手順を繰り返し行うことで、インクのシミが目立たなくなります。ただし洋服の素材により多少なりとも、効果に違いが現れます。

▪️水性インクには中性洗剤!

水性インクがついてすぐに洗えば、キレイに落ちる場合がほとんどですが、中には水性インクにも関わらず布につくと落ちにくいインクもあります。そのような水性インクのシミを落とすなら、台所洗剤などの中性洗剤を使うことをオススメします。基本的な手順は油性インクの落とし方と同じです。

■手順
1、汚れていいタオルの上に、水性インクがついた布をのせます。
2、シミの部分に中性洗剤を垂らします。
3、綿棒や汚れていいタオルで、シミの部分を叩き移します。

▪️万年筆には台所用洗剤と重曹で!

49

万年筆のインクは、かなり落ちにくい部類のインクと言えるでしょう。しかし、台所用洗剤重曹を使うことで、想像するよりも簡単に落とすことができます。

■手順
1、台所用洗剤を衣類のインク部分に垂らします。
2、ぬるま湯に重曹を加え溶かします。
3、衣類を2に浸します。
4、10分ほど、溶けきっていない重曹をインク部分にこすりつけます。
5、その後、洗濯機などで洗濯します。

万年筆のインクは酸性のため、アルカリ性である重曹を使うことで中和されて落ちやすくなります。ただし、衣類の種類によってインクのシミの落ちやすさは変わりますし、素材によってはダメージとなる場合もあります。自宅でインクのシミを落とす時は、自己責任で行うようにしてください。
大切な衣類の場合は、自宅でしみぬきをするよりも、プロに頼んでクリーニングしてもらうのが最善の方法だと言えるでしょう。

詳しくはこちらから