【カビ対策】「梅雨」に怖いカビは衣類にも繁殖する!?


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世界でも高温多湿な国として知られる日本には「梅雨」という、さらにより一層不快指数の高いシーズンが存在します。

梅雨の長雨はもはや風物詩のようなもので、雨の季節をいかに快適に過ごすか、日本人は脈々と知恵を絞り、工夫を重ねてきました。

しかし、例えどんなに楽しく「梅雨」を過ごせたとしても、家の中を顧みればそこはカビ大発生のリスクにあふれています。カビの発生個所は水回りだけとは限りません。乾いているはずのタンスやクロゼットにまでカビ菌が繁殖し、保管していた大切な衣類がいつの間にかカビだらけ、という状況もありうるのです。

カビ繁殖の原因と共に衣類の保管に有効な対策をご紹介しますので、よろしければ参考になさって下さい。

▪️「梅雨」を乗り切る!衣類のカビ対策をしよう

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衣類のカビ対策
・タンス、クロゼットの除湿
カビは「植物が胞子を飛ばして生息範囲を広げるのと同じメカニズムを持っています。そのため、取りついた場所が成長に適した条件ならばどんどん成長し、増殖していくのです。カビの最適環境は湿度70%以上ですから、タンス、クロゼットをこまめに換気したり除湿剤を使用したりして、湿度の上昇を防ぐ工夫が必要となります。衣類をビニールカバーに包む場合は1着1着に乾燥材を封入しましょう。梅雨の時期以外にも言える事ですが、人間が快適だと思える温度帯はカビにとっても心地よい温度です。幅は20℃から30℃で、ここに多湿の条件が重なると急激に繁殖します。

カビの栄養源を徹底的に取り除く
衣類と収納空間の徹底した掃除もまた、除湿と同じくらい大切です。カビは栄養源が多いほど成長速度が速まります。そしていったん繁殖した衣類には根を張ってしまい、一度除去したとしても再繁殖しがちですし、カビが生えた部分が色あせたり穴が開いたりしやすくなってしまいますので、保管前にしっかりクリーニングするようにしましょう。カビの好む栄養はタンパク質、炭水化物、アミノ酸、脂肪等です。
人体から移った老廃物が残っている状態や、自然系のノリを使用している場合、また、動物繊維などが素材となっている衣類には、カビ繁殖のリスクが非常に高くなります。新品であっても製作・流通段階で人の手が触れているものですし、身体に優しいからと自然系のノリで加工されている場合もあるでしょう。高級衣類では毛皮や皮革を使用したデザインが多用されており、着用汚れが皆無でも素材そのものがカビに浸食されやすいタイプです。クリーニングでカビとカビの栄養源を徹底的に除去した上で、しっかり湿気を飛ばして保管することをおすすめします。

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カビが大繁殖した環境下では、人は呼吸器系のトラブル皮膚トラブルなどを抱えがちになります。衣類のカビ対策を行えば、トラブル発生のリスクも同時に減らせるでしょう。

 

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