プロに学ぶ応急処置、油性マジックの汚れ落とし


38

ドレスを着てパーティーに出席したところ、会場でペンのインクがドレスに付着してしまった、などというトラブルはよくあるケースです。パーティードレスなどと言う特別なファッションを身に着けている時はより一層注意深くふるまうものですが、それでもこういった出来事は完璧には避けられません。

他にも、オフィスでポケットにペンを入れていたら、キャップが外れてパンツの表地にまでインクが染みてしまった、という声もあります。水性インクであればまだ対処しやすいのですが、インクが油性だった場合には特殊なシミ抜き(しみ抜き、染み抜き)技術が必要です。

プロのシミ抜き技術を応用した、自宅で出来る油性ペンのシミ抜き方法をご紹介しましょう。

▪️まず用意するものは台所用洗剤とエタノール、綿棒

39

多くの場合、家庭では漂白剤を使用すると思います。白地の洋服ならばそれでもかまいませんが、染色を施されている洋服や、特殊素材を使用しているデザインの場合は漂白剤を使えなかったり、 あるいは、せっかくの鮮やかな色が台無しになってしまったりするかもしれません。

そこで、台所用洗剤と消毒用エタノールという、家庭の基本装備のような二つのアイテムを使って、油性インクの染みが付いたところだけをピンポイントで処理することをおすすめします。

※シミ抜きの手順
準備するもの
消毒用エタノール、台所用洗剤、汚れてもいいタオルかキッチンペーパー、綿棒

※消毒用エタノールと台所用洗剤を1対1の割合で混ぜ合わせ、シミ抜き用洗剤を作っておきましょう
※綿棒は作成したシミ抜き用洗剤に直接触れないためのアイテムです。
刺激が強いので、皮膚が弱い方は手袋をして扱うとより安全になります

手順
染みがついた部分を裏返しにし、下敷きにしたタオル、あるいはキッチンペーパーにシミの部分が接するようにします。次に、シミ抜き用洗剤を綿棒で取り、油性インクの染みがあるところに優しくトントンと置いていきましょう。 しばらく叩いているうちにインクが下敷きにしたタオルに移っていくはずです。

ある程度シミが移ったら水ですすいでください。1回で汚れが落ち切らなかった場合は、再び綿棒でトントンとシミ抜き用洗剤を叩き込んでいきます。満足できる状態になるまでこれを繰り返しましょう。その後は通常の洗濯を行って終わりです。

ご自宅にエタノールの在庫がない場合は、大きめのボトルで購入することをおすすめします。消毒用エタノールは衣類のシミ抜き以外にも活躍の幅が広いアイテムです。台所用品や身に着けるアクセサリーの消毒、フローリングの頑固な汚れ落としなど、活用法を知れば家事もこれまでよりずっと楽になるでしょう。
ぜひ試してみて下さい。

詳しくはこちらから