ダウンジャケットの魅力と長く着るためのお手入れ方法


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冬の定番アイテムとも言えるダウンジャケット。ダウンジャケットは軽くて温かく、物によっては小さくたためるという利便性も備えています。最近では実に多くの方が着用していますが、正しいお手入れ方法などはまだまだ浸透しきれていないようです。

そこで今回はダウンジャケットの基礎知識と、そのお手入れ方法についてお話しします。

▪️ダウンの羽毛には2種類ある?

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そもそもダウンジャケットにはダウンとフェザーという羽毛が2種類使われています。どちらも鳥の羽毛ということは同じなのですが、ダウンのほうが軽量で空気を包み込みやすいです。

フェザーはダウンに比べると比重が重く、空気を包み込めないので、フェザーの割合が多いものだといくらダウンジャケットと言っても、保温性は劣ります。温かいダウンジャケットを選ぶポイントとしてはダウンが70〜90%、フェザーが10〜30%の割合がベストだと言われています。

▪️ダウンジャケットのグレード

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ダウンジャケットの良し悪しに重要な数値があります。それがフィルパワーという数値です。羽毛のかさ高を表す単位のことをいいます。フィルパワーが550位上のダウンは良質とされています。

フィルパワーが高数値だと、少量の羽毛でも温かいダウンが作れます。少量の羽毛で作られたダウンジャケットというものは小さな専用ポーチに収められるほどコンパクトに収納できます。冬の登山や、寒暖差の激しい場所へ行くときなどに非常に便利です。

また、フィルパワーが高数値だと同じ重さだとしても保温効果が持続することがわかっています。羽毛がよりたくさんの空気を包み込みことができるおかげです。この包み込まれた空気により熱伝導率が低くなり、身体の熱が外部に放出されにくくなるというわけです。

▪️ダウンジャケットと長く付き合うためには

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防水スプレーをかけておく!
ダウンジャケットを長く大切に着るためのコツとしては着始めのとき、防水スプレーをかけておくこと。これでちょっとした雨からは守ることができます。雨に濡れてしまった場合はしっかり拭き取っておくようにしましょう。水分を放っておくとシミの原因になるからです。汚してしまった際も慌てて洗ったりせず、早めにプロへ相談した方がベターです。素人判断で無茶な手入れをすると、汚れを悪化させてしまう可能性もあります。

保管の仕方にも注意!
着終わったあとは、きちんとダウンジャケットに合ったサイズのハンガーに掛けるようにしましょう。そうすることで型崩れを防止することが出来ます。そしてやはりシーズンが終わるときに、きちんとクリーニングに出して収納するということが大切です。ダウンジャケットは暗い色を着る場合が多いと思うのでなかなか汚れとしては目に見えないのですが、たくさんの汗やほこりを吸っているわけなので、 そのまま次のシーズンまでクローゼットに入れてしまうと、カビが生えるおそれがあります。

「洗濯可」なものもある?
ダウンジャケットは洗濯機マークか、手洗いマークがあれば自宅でもお洗濯することは可能です。手洗いでおしゃれ着を洗うときと同様、やさしく押し洗いします。脱水は軽めにかけて、室内干しで形がくずれないように厚みのあるハンガーで干しましょう。今お話ししたように中には洗濯が可能なものもありますが、ダウンの要とも言えるフェザーの質を一般の洗濯でキープすることはやはり難しいでしょう。
高級なダウンジャケットは専門店、またはクリーニングのドライクリーニングに出すようにした方がよさそうです。

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