長持ちさせたい! 着物のお手入れ・保管方法について


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近年の和服ブームで、初詣などで着物デビューしたという方も多いのではないでしょうか?折角手に入れた着物ですから、長く大切に愛用したいものですよね。着物は特にデリケートな衣服ですので、適切な方法でケアしないと痛みが早くなります。

今回は、着物における適切なお手入れ方法、保管方法を介していきます。

▪️湿気に注意? シチュエーション別お手入れ方法

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着物は、特別なイベントなどで無い限り着用しないという方も多くいらっしゃるでしょう。たまにしか着用しないからこそ、日常・使用後・保管法など、さまざまなお手入れ方法を知らないとすぐに状態が悪くなってしまいます。ここで、オススメの着物お手入れ方法を紹介します。ぜひ参考になさってください。

・着物の日頃のお手入れ
半衿、帯、小物、たびなどは、定期的に風通しの良い場所で影干しましょう。水洗いできる素材であれば、水で手洗い洗濯(揉んだり絞ったりしない)して影干しします。しわを取る場合は、本体を浮かしながら軽くアイロンをかけるとシワの防止ができますよ。履物については柔らかい布などで汚れを拭き取り、裏面を上にして干します。

こういったお手入れは着物を使う度、また使わなくても1年に1、2回は行うようにしましょう。カビ・ダニ・変色などのトラブルを防ぐために、水気や汚れの除去は定期的に行って下さい。また汚れやしわが酷かったり、水洗いできない素材の着物の場合は、着物業者にクリーニングを依頼する事をおすすめします。

・着物が汚れてしまった場合
飲み物を溢してしまったなど極度に着物が汚れた場合は、タオルの上に着物を乗せ、その上から布などでトントンと叩くように(こすらない)表面の汚れを拭き取ります。次に薄めた中性洗剤((油性の汚れの場合はベンジンなどの油性用洗浄料を使用)などを付けた布で同じくトントンと叩く様に汚れを落としましょう。

そのあとはぬるま湯で絞ったタオルなどでトントンと叩く様に洗剤を拭き取り、乾かすために影干します。油性の汚れなど頑固な汚れの場合、洗浄を行うと着物を傷める事がありますので一度着物を購入されたお店にどのようなケアが適しているのか確認して下さい。

・着物の保管方法
着物は使用しない期間は基本的にタンスなどに保管しておきます。
保管場所は湿気や雑菌に対する耐性の高い桐タンスがおすすめです。
タンス上段は湿気が溜まりにくいため、湿気に弱い着物はタンス上段で保管するようにしましょう。
保管する際には折り目正しく長方形に畳んで他の着物と被らないように収納してください。
無理に押し込めたり、5枚以上重ねて保管するとしわが付くので注意が必要です。

また、着物用の防虫剤や乾燥剤も併せて設置しておく事も大切です。着物はデリケートでメンテナンスの難しい衣服ですので、慎重な扱いが求められてきます。定期的なケアで、長く着物を愛用してあげてくださいね。

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