夏にオススメしたい、浴衣の畳み方とケア方法


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花火大会や納涼会などなど、これから夏に向けて浴衣を使う機会が増えてきますよね。浴衣は一般的な衣服と比べ、畳み方やケアの方法が少々異なるので、同じように扱ってしまうと傷みが早くなることがあります。

今回は、浴衣を長く使うための正しいケア方法を紹介します。

▪️使用後に活用したい、浴衣の洗い方

浴衣は、汚れが付着したまま放置すると変色したり、色が抜けてしまうことがあります。綺麗な浴衣のまま長く愛用するために、正しい洗濯方法で浴衣をキレイに保ちましょう!

【浴衣の洗い方】
1. 洗面器などに水(お湯はNG)を貯め、少量のおしゃれ着用洗剤を混ぜる
2. 畳んだ状態の浴衣を30分少々漬る
3. 畳んだ状態で水洗い(押し洗いや揉み洗い)
4. 洗面器の水を新しいものに取り替え、畳んだ状態ですすぐ
5. 畳んだ状態で洗濯ネットに入れ、洗濯機で脱水
6. ハンガーにかけ手でシワを伸す
7. 風通しの良い場所で日干しし、乾燥、殺菌をする

【シミが抜きの方法】
飲み物や泥などによるシミ抜きは、自分でも行うことが出来ます。
1. 水やぬるま湯を脱脂綿かガーゼに含ませてシミの部分を叩く
2. 中性洗剤をぬるま湯で1:3程度に薄め、脱脂綿かガーゼに含ませてもう一度叩く
3. シミが広がらないように汚れを浮かせたら、ぬるま湯ですすぎ洗い

シミ抜きはより広範囲に被害が広がらないように、こすったり強く撫でるような洗い方は避けて下さい。ぬるま湯ですすぐ際も、優しくぬるま湯に浸けるようにしましょう。

【帯の洗い方】
帯については水洗いできないものが多いですので、乾燥したタオルなどで表面の汚れやホコリを取り除いて下さい。その後ハンガーに掛け、風通しのよい場所で陰干しし、乾燥、殺菌します。最後に布などを間に挟んでアイロンを掛けて終了です。アイロンが掛けおわったら、巻く様に畳み保管しておきましょう。

▪️必見! シワを作らない正しい浴衣の畳み方・保管方法

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浴衣は、着物ほどの厚さがないのですぐにシワが刻まれてしまいます。一度刻まれたシワは、洗濯をしても落ちないことがあるので注意しましょう。正しい浴衣の畳みと保管方法は、以下のような方法になります。

【畳み方】
1. 襟を左にして浴衣を広げ、下前(右)の脇を縫い目にあわせて折る
2. 下前の衽(おくみ)を縫い目にあわせて手前(外側)に折り、上前(左)の衽も同様の方法で折る。この際ズレに注意。
3. 背縫い線を目安に下前の衽を上前の衽側に折り曲げ、下前の衽と上前の衽を重ね合わせる。同時に襟も重ね合わせる。
4. 左袖を身ごろの上に重ね、右袖を身ごろの下に折る
5. 収納先が小さい場合は、この状態から全体を更に2回、3回折る

【浴衣の収納方法】
・浴衣、帯
畳んだ浴衣と帯を着物用のたとう紙でくるみ、更にその上から風呂敷などでくるみます。くるみ終わったら、タンスなど湿気の少ない場所に保管しておきます。
・下駄
適したサイズの箱を用意し、乾燥剤と一緒に下駄を入れます。その後、湿気の少ない場所に保管しておきます。
・小物
適したサイズの箱を用意し、乾燥剤と一緒に小物を入れます。バックなどの場合は、形が崩れないよう丸めた紙

頑固な汚れが付いたり、シミ抜きを行いたい場合は専門のクリーニング業者に依頼するのもよいでしょう。浴衣は生地も薄くカビも繁殖しやすいので、一般的な洋服よりデリケートです。
長持ちさせ来シーズンも綺麗な状態で使うためにも、適切な方法で扱っていくようにしましょう。

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