意外と知らない革ジャケットのお手入れ方法


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使えば使うほど味わい深くなっていくことから愛用者が絶えない革ジャケット。

しかし、お手入れの方法や保管の方法を知らないと長持ちさせることはできません。また本革と合成革では、それぞれに特徴があります。

そこで、今回は本革と合成革のメリット・デメリット、日頃からできるお手入れのポイントについて紹介していきます。

▪️本革と合成革のメリットとデメリット

本革は、天然の革のみが使用されている製品を呼びますが、合成革は主にポリウレタンでコーティングなどの加工を施された製品です。

合成革はポリウレタンが経年劣化に弱い性質があるため、製造されてから2年から3年程で寿命を迎えてしまうため、長持ちしないことがデメリットです。そのかわり、比較的低価格で購入できるというメリットがあります。

一方、本革は長持ちするだけでなく使えば使うほど独特の色合いが出てくる、といったメリットがあります。しかし、比較的値段が高く、安い物でも3万円くらいが相場です。

長く使いたいなら本革、定期的に買い替えるならば合成革を選ぶといいかもしれません。

▪️お手入れポイント

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使用されているのが本革であれ合成革であれ、「革」である以上は共通の弱点もあります。

それは、「湿気」に弱いことです。

革の特性上、水分を吸収しやすいのでカビの原因になってしまいます。革ジャケットを雨や雪などで濡らしてしまった場合は、乾拭きをして風通しのいい場所で陰干しする必要があり、汚れを取る時も湿った布を使うのは厳禁です。汚れは乾いた布で落とすようにしましょう。革製品の手入れで油を使うよう説明されている場合がありますが、革ジャケットを使うシーズン中は着用しているうちに革が必要な油分を吸収するため、とくに油を使う必要はありません。日頃の手入れで落ちないひどい汚れの場合はクリーニングに出しましょう。革製品の多くにはクリーニング禁止のようなマークがあるかもしれませんが、革製品のクリーニングも受付ているお店もあります。

▪️保管するときは

革ジャケットを着用しない季節に保管するときは、湿気の多い場所を避けて風通しのいい場所で保管しましょう。厚手のハンガーを使うと型崩れを防ぐことができます。

また、ニオイ対策にビニール製のカバーを使うのは、絶対にしないでください。ビニール製品は湿気がたまりやすいので、かえってカビを繁殖させてしまいます。週に1度はホコリ等を乾いた布で落としてやり、年に1度は保湿系のクリームで油分を補給させます。

こうしてお手入れすることで、革製品が長持ちし、独特の色合いなどが出てきます。

他に見落としがちなのが、太陽光のあたり具合です。太陽光に長期間さらされていると、革は水分を失ってボロボロになってしまいます。どのような時間帯に陽が差し込んでくるのか確認した上で、保管場所を選ぶようにしましょう。

革ジャケットを長く使うためには、定期的にお手入れをしてやる必要があります。使用されている革の種類によって手入れに使う保湿系クリームの種類も変わることがあるので注意が必要です。革ジャケットを購入するときは手入れの方法までキチンと教えてくれるお店で購入することをオススメします。
以上のことを参考に、革ジャケットをお手入れして、長く大切にしましょう。

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