ダウンジャケットは長く使っていると寿命を迎え、保温性が下がってしまいます。
しかしずっと使っていると劣化に気付きにくいため、「どのぐらい使えるのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
ここでは、ダウンジャケットの寿命についてご紹介します。
ダウンジャケットは長く着るうちに劣化して寿命を迎えます。
以下のような変化が現れた場合は、ダウンジャケットの寿命が近づいているサインです。
①ジャケットの生地がすり切れている、破れている
ダウンジャケットの生地がすり切れて薄くなっていたり、破れている箇所があったりすると要注意です。生地のすきまからダウンが飛び出してしまううえ、保温性も損なわれやすくなります。
②ボリュームが減っている
中綿が汚れるとボリュームが減ってきます。汚れだけであればクリーニングなどをすると元通りになりますが、摩擦や圧迫、洗いすぎなどでボリュームダウンしている場合は、元に戻りません。
これは中に入っているダウンボールやフェザー(羽)の繊維が折れてしまうことで、空気の層が減るのが理由です。
③ダウンやフェザーが飛び出てくる
ダウンジャケットから頻繁に中身が飛び出てくる場合は、生地が劣化して密度が荒くなり始めている証拠です。
飛び出す箇所が多くなると劣化のサインですので、寿命と考えてよいでしょう。
④生地が色落ちしたり、コーティングが剥がれたりしている
ダウンジャケットの生地が色落ちしている場合も寿命のサインです。
特にナイロンやポリエステルなどの化学繊維を使っているダウンジャケットは要注意。
見た目はもちろんですが、紫外線や漂白剤、ファンヒーターの排気ガス(酸化窒素ガス)などによって生地が劣化している可能性が高いでしょう。
また、表面にコーティングが施されているダウンジャケットも注意が必要です。ポリウレタンコーティングの場合は数年で加水分解が始まり、ボロボロになってしまうことがあるからです。こうなればジャケットを処分するほかありません。
ダウンジャケットの寿命は「ダウンジャケットの質」「お手入れの方法・頻度」「保管状態」など、さまざまな要素が影響します。
ダウンジャケットは一般的に3~4年ほどで劣化が始まり、その後寿命を迎えるケースが多いです。
高級ダウンの場合はもっと長く着られる場合がありますが、これは中綿に使用しているダウンや生地の質が高いから長持ちするのです。
このことから、ダウンジャケットそのものの質は寿命に大きく関係があるといえるでしょう。
また、お手入れの方法や頻度、保管状態によっても寿命が大きく変わります。
劣化を恐れて洗わずにいると、汚れが酸化したニオイやカビを発生させることも少なくありません。また、虫食いによって穴が開いてしまえば、着られなくなってしまうでしょう。
近年は“家庭で洗えるタイプ”のダウンジャケットも販売されていますが、自宅で適切にケアをするのはなかなか難しいもの。洗ってみたはいいけれど、ボリュームが減ってしまった……というケースも多いのです。
かといって洗わないままだと、確実に劣化を速めてしまうでしょう。
ダウンジャケットをより長持ちさせるなら、クリーニングのプロに依頼することをおすすめします。
ダウン専用の洗剤・機械を使用して洗ってくれるクリーニング店なら、ダウンジャケットを傷めずキレイに洗いあげてくれます。洗った後のダウンジャケットは、汚れが取れてスッキリ、ふっくらとした手触りに生まれ変わりますよ。