ダウンジャケットを袋に入れて保管するのはあり? 圧縮袋の注意点とは


 

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ダウンジャケットを自宅で保管する場合、ホコリや汚れがつかないように袋に入れるご家庭も多いですよね。
実際のところ、この保管方法は正しいのでしょうか?
ここではダウンジャケットの正しい保管方法や、保管に使う袋の選び方などを合わせてご紹介します。

ダウンジャケットは袋に入れて保管するのが正しい?

ダウンジャケットを保管するときには袋に入れて吊るしたり、畳んで収納したりする方が多いでしょう。
実は袋の選び方によっては、大切なダウンジャケットが傷んだり、品質が損なわれてしまったりすることがあるのです。

ダウンジャケットの保管にビニールカバーはNG

オフシーズンにダウンジャケットを保管する際についやってしまいがちなのが、「クリーニング店から戻ってきたビニールカバーをそのままかけっぱなしにしてしまう」というものです。

実はこれは、ダウンジャケットにとってはNGなのです。ビニールカバーは内側に湿気がこもりやすく、温かい時期だとカビが生えやすくなってしまいます。そのため、長期の保管には適していません。

ダウンジャケットの保管におすすめの袋は?

ダウンジャケットを保管する際には、通気性が良い不織布の洋服カバーが最適です。
適度に空気を通してくれるうえ、紫外線で色あせや退色などが生じるのも防いでくれます。
ダウンジャケット自体に厚みがあるので、カバーにマチがついているものがいいでしょう。

カバーをかけて保管するときは、他の洋服と間隔を空けて吊り下げましょう。こうすることで空気のとおりが良くなり、型崩れ防止にもなります。
また、ダウンジャケットには虫食いが発生することがあるため、防虫剤を入れておくと安心です。

ダウンジャケットに圧縮袋はNG! その理由は?

厚みのあるダウンジャケットはとてもかさばるため、家族の人数分を保管しようとすると場所を取りがち。
そのため圧縮袋に入れてカサを減らし、収納するという方もいるかもしれません。

しかしこの保管方法はダウンの傷みにつながるため、ダウンジャケットの保管には向いていません。
圧縮することによって中のフェザー(羽)の軸が折れると、羽根の飛び出しやボリュームダウンの原因になってしまいます。また、生地にシワが寄るため、見た目の美しさも損なってしまうのです。
長期保管の際には圧縮袋の使用を避けましょう。

ちなみに、ダウンジャケットを畳んで収納するのもボリュームダウンの原因になることがあります。
ボリュームをキープし型崩れを防ぐためにも、できるだけ吊るして保管することをオススメします。

弾力をキープするには、ダウンジャケットを正しく保管しよう
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ダウンジャケットは、正しい方法で保管すれば次のシーズンも気持ちよく着られます。特に質の良い高級ダウンには、こまめにお手入れをすれば10年以上着られることも珍しくありません。

また、シーズンが終わったらクリーニングに出す、自宅で洗うなどのお手入れをしてから保管することも大切です。「汚れを残さない」「湿気を溜めない」ことを念頭に置いて、正しい保管状態をキープしましょう。

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