高級ダウンコートの適切なクリーニング頻度とは？

高級ダウン製品は、着ているうちに生地や中のダウンボールが少しずつ汗や皮脂を吸収しています。
このような汚れを放置するとニオイの原因になるうえ、ダウンボールが重みでしぼんで保温性が下がってしまいます。

また、汚れが溜まった状態で長期間保管すると、カビの原因にもなってしまうため要注意。特別なダウン製品だからこそ、適切な頻度でクリーニングをおこない、汚れをリセットすることが大切です。
ただし、頻繁にクリーニングに出すことで、かえって高級ダウンの寿命を縮めてしまう場合もあります。

クリーニングに出しすぎるとどんなことが起きる？

高級ダウンはブランド、製品によってクリーニングの推奨頻度が大きく異なります。
これは中のダウンの種類や生地などさまざまな要素が関係しているのですが、推奨頻度以上にクリーニングをしてしまうと「風合い・着心地が変わる」「型崩れを引き起こす」「生地の色あせ」などのトラブルが起きやすくなってしまうためです。

高級ダウン製品は、自宅で適切に管理をしていれば1年に1回のクリーニングが目安です。
実際に高級ダウンブランドの説明をみると、「1年に1回クリーニングをすればよい」としているケースも多くみられます。
この場合のクリーニングは、表面生地やダウンにしみ込んだ汗や皮脂の汚れ、シミなどを落とすのが目的です。

クリーニング店の選び方のポイント

高級ダウンのクリーニングを依頼する場合は、次の条件を満たすクリーニング店がよいでしょう。

・高級ダウンクリーニングの実績が多く、信頼できる（専門コースがある）
・ダウン製品を1つずつ洗ってくれる
・万が一のときの補償システムがある
・オプションで撥水加工サービスがある

上記の条件を満たすクリーニング店は、ダウンブランドや製品ごとの特徴を熟知しているため、安心して任せられます。

また、雨や雪が多い地域の方や生地の汚れを防ぎたい方は、オプションで撥水加工が選べるところがおすすめです。水分だけではなく食べこぼしなどの汚れも防げるので、抱っこが必要な年齢のお子さんがおられるご家庭にもピッタリです。

クリーニング店選びの注意点

高級ダウンに使われている素材には繊細なものも。高級ダウンクリーニングの経験・知識が少ないクリーニング店の場合、こうした素材に対応できず断られてしまうことがあります。

またお店によっては、高級ダウン製品のクリーニングにドライクリーニングしか選べないお店も避けた方がいいでしょう。ドライクリーニングをすると中のダウンボールの油分を落としてしまうので、保温性が下がる恐れがあります。水洗いに対応しているクリーニング店を選びましょう。

高級ダウンコートやジャケットは、適切なメンテナンスをおこなえば長く着られるように作られています。目立つ汚れは早めに取り除いておくとともに、毎年のシーズン終わりには必ずクリーニングで汚れをオフしておきましょう。
また、クリーニング店の選び方も重要です。大切なダウン製品の預け先は、実績が多く高級ダウンの扱いに慣れているお店を選んでくださいね。