「シングル」と「ダブル」のどちらを選ぶ? スラックスの裾の処理方法


 

「シングル」と「ダブル」のどちらを選ぶ? スラックスの裾の処理方法

スラックスの購入にあたっては、丈の長さを測った上で裾上げをする必要があります。このとき、店員さんに「裾上げはシングルとダブルのどちらになさいますか?」と尋ねられた経験をもつ方は多いのではないでしょうか?
日本では多くの方がシングルのスラックスを選びますが、ダブルのスラックスも魅力的なので、シーンに合わせて使い分けたいですね。そこで今回は、スラックスの裾の種類について詳しくご紹介いたします。

スラックスの裾にはどんな種類がある?

スラックスの裾の処理方法は大きく分けてシングルとダブルの2種類です。シングルというのは裾を内側に折り込む仕上げ方、ダブルというのは裾を外側に折り返す仕上げ方のことをいいます。
シングル仕上げは足元がすっきりと見えるのが特徴です。これに対してダブル仕上げは足元がややカジュアルな雰囲気になるという特性があります。ただし、ダブル仕上げのスラックスはカジュアルな印象になるため、フォーマルなシーンで使うのはマナー違反です。
まれに、足の甲からかかと側に向かって長くなっているモーニングカットという仕上げ方や、表に縫い目を見せるタタキ仕上げという処理をすることもあります。

シングルとダブル、どちらの裾を選ぶべき?

スラックスの裾のシングルとダブルというのは実は和製英語です。欧米ではシングル仕上げは「plain」または「plain bottoms」、ダブル仕上げは「turn up」または「cuffed bottoms」と呼ばれます。
日本では、スーツを買った人の8割以上がシングル仕上げを選ぶ傾向にあります。しかし欧米では、スラックスの裾はダブルに仕上げるのが主流です。

スラックスの「シングル仕上げ」の特徴や魅力

シングル仕上げのスラックスはどんなスタイルにも合わせやすいとうメリットがあります。また、シングル仕上げには足がスラリと長く見えるうれしい効果もあります。
スーツをスタイリッシュに着こなしたいのなら、シングル仕上げのスラックスを取り入れてみましょう。

スラックスの「ダブル仕上げ」の特徴や魅力

スリーピーススーツやダブルのスーツには、ダブル仕上げのスラックスがよく似合います。ダブル仕上げは男性らしい立体感のあるスタイルに仕上がるのが特徴です。また、オフィスカジュアルのスタイルを楽しみたいときにも、ダブル仕上げのスラックスがおすすめです。
ダブル仕上げにするときの折り返しは4~4.5cm程度にするとバランスがよいとされています。3.5cm程度の細めの折り返し幅にすればスタイルアップを狙えます。身長が高い方は、折り返し幅を太めにするのもよいでしょう。

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スーツスタイルの足元は意外と注目を集めるポイントです。スラックスの裾をキレイに処理し、よく磨いた靴を合わせて印象の良いスタイルを目指しましょう。
これまでスラックスの裾は必ずシングル仕立てにしていたという方も多いと思います。ときにはダブル仕上げにも挑戦し、シーンに合わせてさまざまな装いを楽しんでみてくださいね。

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