「ボールペンの汚れが洗濯しても落ちない…」
「うっかりインク汚れがついてしまった!」
日常の様々な場面で活躍するボールペン。
衣服にうっかりボールペンの先が触れてしまい、インク汚れがついてしまうことは良くある話です。
インク汚れが付いた時、「ああ汚れちゃったな」で終わらせてはいませんか?
ボールペンのインク汚れはきちんと対処すれば簡単に落とせます。
今回は、油性・水性・フリクションボールペンのインク汚れを落とす方法をご紹介!
気になるボールペンのインク汚れを、綺麗に落としてしまいましょう。
【今回の記事でわかること】
- インク別汚れの落とし方
- 外出先でボールペンの汚れがついた時の応急処置
- ボールペンを洗濯してしまったら?
ボールペンの汚れは洗濯しても落ちない?

うっかりボールペンが服にかすってしまい、線が入ってしまった……。
誰しも1度はこういった経験があるかと思います。
ボールペンのインク汚れは落ちにくく、残ったままにしている人もいることでしょう。
そもそもボールペンが油性か水性かによって、インク汚れの落としやすさは変わってきます。
水性であれば、水に溶けるため比較的落ちやすいインク汚れです。
問題は油性ボールペン。
服の真意の奥の奥に入り込んでしまい、落ちない頑固な汚れとなってしまうのです。
しかし諦める必要はありません。
油性のボールペンの汚れでも、きちんと対処すれば落とせます。
ボールペンの汚れの種類
水性・ゲル | 油性 | フリクション | |
---|---|---|---|
特徴 | こすると伸びる・消える | にじまずクッキリ書ける | 書いても消せる |
性質 | 水に溶けやすい | 油に溶けやすい | 65℃以上の熱で消える |
ボールペンのインクの種類によって落ちやすさは変わります。
インクの汚れの種類をきちんと把握しておきましょう。
水性なのか油性なのか、そのうえできちんと対処してください。
とにかく早く落とすことがポイント
どれだけ早く対処できるかで汚れの落ちにくさは変わってきます。
時間が経てば経つほど、ボールペンのインク汚れは落ちない頑固な汚れになります。
1日経てば基本落ちなくなると思ってください。
汚れが付いたらすぐに落としてしまいたいですね。
洗濯表示には要注意
何でもかんでも洗えばいいというわけではありません。
服の洗濯表示をチェックしてみてください。

洗濯表示に上記のマークがあれば、自分で洗わないようにしてください。
この場合は、クリーニングに依頼しましょう。
ウールや麻、シルクといった素材は家庭内洗濯不可となっているため注意してくださいね。
油性ボールペンの汚れの落とし方

【用意するもの】
- ビニール
- いらないタオル2枚
- 消毒用アルコールまたは除光液
【手順】
- 色落ちしないか確認する
- ビニールとタオルを敷き、その上に汚れた部分を置く
- アルコールまたは除光液をつけて、タオルで優しく叩く
- ぬるま湯ですすぐ
- 普通に洗濯する
油性ボールペンの汚れは落ちにくい汚れです。
消毒用アルコールや除光液が必要となるため、あらかじめ用意しておきましょう。
ただし素材によってはアルコールや除光液によって色落ちする可能性があります。
洗濯表示は必ず確認してください。
手順1:色落ちしないか確認する
アルコールや除光液は、色落ちや生地が傷む原因となりうるものです。
洗いたい衣服の洗濯表示をチェックして、問題がないことを確認しておきましょう。
綿・ポリエステル等なら基本問題はありません。
「洗濯表示は見たけど色落ちが不安…」
そんな時は実際につけて確認してみましょう。
目立たない位置にアルコールや除光液を垂らして、問題がないかを観察するのです。
万が一色落ちしたとしても、目立たない位置であれば問題はありません。
垂らしても異常がなければ、アルコールや除光液は使っても安心ですね。
手順2:ビニールとタオルを敷き、その上に汚れた部分を置く
周りが汚れないよう、ビニールを敷いてから重ねてタオルも敷くようにしましょう。
その上に服の汚れた部分を裏返して置くのです。
汚れた部分を裏返して置く、これがポイントです。
裏返すのは、表面の汚れをタオルに移しやすくするため。
この際、服の布が重なっていないよう注意してください。
重ねた状態でやってしまうと、汚れがまた服にうつってしまいます。
タオルの上に汚れがくるように、タオルに汚れが移るようにセッティングしてくださいね。
手順3:アルコールまたは除光液をつけて、タオルで優しく叩く
インク汚れの箇所に、アルコールまたは除光液をしみこませてください。
そこをタオルで優しくポンポン叩きましょう。
衝撃を与えることで、下に敷いたタオルに汚れが移っていきます。
下のタオルの位置をずらしながらやっていくと、効率よく汚れを落とせますよ。
手順4:ぬるま湯ですすぐ
ある程度タオルでたたいたら、40~50℃のぬるま湯ですすぎましょう。
冷水よりぬるま湯のほうが汚れが落ちやすいため、ぬるま湯ですすぐのがオススメ。
汚れやアルコールまたは除光液を、しっかりと洗い流してください。
もし汚れが取れていなかったら、もう一度手順2と3を繰り返しましょう。
少しのインク汚れであれば、次の洗濯でとれますよ。
手順5:普通に洗濯する
あとは普通に洗濯をすればOKです。
洗濯をしてもインク汚れが残っていれば、もう1度再チャレンジしましょう。
水性ボールペン・ゲルインクの汚れの落とし方

【用意するもの】
- 石鹸あるいは洗濯用洗剤
【手順】
- 汚れ部分を石鹸または洗濯用洗剤でもみ洗いする
- ぬるま湯ですすぐ
- 普通に洗濯する
手順1:汚れ部分を石鹸または洗濯用洗剤でもみ洗いする
汚れの部分を濡らし、石鹸または洗濯用洗剤でもみ洗いをします。
汚れが残っていたらなくなるまで洗いましょう。
あくまでも優しく洗うのがポイントです。
ゴシゴシ布同士でこすっていると、生地が傷んでしまいます。
ぬるま湯でもみ洗いすると汚れが落ちやすいですよ。
手順2:ぬるま湯ですすぐ
ぬるま湯ですすぎましょう。
汚れが落ちていなければもう一度もみ洗いをしてください。
すすぐときもできるだけ優しくすすいでくださいね。
手順3:普通に洗濯する
汚れが落ちたら、あとは普通に洗濯するだけです。
洗い終わったら、まっさらになったかどうか汚れ部分をチェックしましょう。
フリクションのインク汚れにはアイロンを!

【用意するもの】
- アイロン
- アイロン台
【手順】
- アイロンをかける
フリクションインクは、消せるボールペンのことです。
書いた部分をラバー部分でこすると消せる便利なボールペンですが、布についてしまうとこすってもなかなか消えません。
こすった時の熱で消えているフリクションインクですが、65℃以上の熱が必要となるため布とこすり合わせても消えづらいのです。
手順1:アイロンをかける
フリクションインクは熱に弱いです。
こすって駄目なら、アイロンをかけましょう。
アイロンをかけるだけでフリクションインクは消えるのです。
下手に洗う必要はありません。
アイロンを汚れ部分に丁寧にかけましょう。
汚れが消えたらそれでおしまいです。
外出先でボールペンの汚れがついた時の応急処置
外出先でボールペンの汚れが付くこともあるでしょう。
急いで対処しないと汚れは落ちにくくなりますが、かといってその場でアルコールや除光液で洗うのは難しいですよね。
そんな時にできる応急処置をご紹介します。
除菌用アルコールとティッシュで応急処置
とっさの応急処置に効果的なのが、除菌用アルコールです。
アルコールで油性ボールペンのインク汚れを落としましょう。
除菌用アルコールであれば、使ってもすぐに乾きます。
ジェルでもスプレーでも、好きなタイプで応急処置をしましょう。
インク汚れにアルコールを垂らして、ティッシュでたたくだけととっても簡単な応急処置です。
水性ボールペンなら、水で濡らしてティッシュでたたくでもOKですよ。
専用グッズで応急処置
ドクターベックマンの専用シミ取りペンもオススメです。
持ち歩けるサイズであり、汚れにすぐ塗って対処できます。
価格も492円と安めなところも嬉しいポイント。
1本持ち歩いておくと安心ですよ。
家に帰ってからきちんと汚れを落とそう
上記でご紹介した内容は、あくまでも応急処置です。
これをやったら汚れが完全に落ちるとは限りません。
家に帰ったら適切な対処法で汚れを落とすことを忘れないようにしましょう。
その日のうちにやることが肝心です。
汚れは時間が経つと落ちにくくなってしまいます。
面倒くさがらず、ボールペンの汚れはきちんと落としてから洗濯しましょう。
布以外にボールペンの汚れがついてしまったら

布以外にボールペンの汚れが付いたらどうすればいいのでしょうか。
布以外の落とし方を表にまとめました。
対象物 | 落としやすさ | 汚れを落とす方法 |
---|---|---|
肌 | 〇 | 石鹸やクレンジングオイルで落ちる |
革製品 | × | 自力で落とすのは困難 |
壁や床 | △ | 素材による、表面的には落ちても落としきるのは難しい |
プラスチック | △ | 布と同じ方法で落とせる、形状によっては落ちにくいものも |
ガラス | 〇 | アルコールや除光液で落とせる |
金属 | 〇 | アルコールや除光液で落とせる 一部アルミは時間が経つと落ちなくなる |
紙 | × | 落とせない |
落とせない素材のものもあります。
肌についたインク汚れ
肌についてしまったボールペンのインク汚れは、石鹸で基本落とせます。
油性インクを落としたい場合は、クレンジングオイルを使いましょう。
食器用洗剤でも頑張れば落ちます。
あまり強い洗剤を使うと肌を傷つけるため注意してください。
革製品についたインク汚れ
革製品についてしまったインク汚れの対処は難しいです。
基本的に自力で落とすのは難しく、下手に洗ってしまうと生地を傷めてしまいます。
上から同じ色の布をかぶせて隠すなどで対処してください。
きちんと綺麗にしたいのであれば、クリーニング業者に任せるのがオススメですよ。
壁や床についたインク汚れ
壁紙やフローリングにインク汚れがつくことも良くある話です。
消毒用アルコールや除光液で落とす方法は、壁や床を傷つけるためオススメできません。
消しゴムや濡れ雑巾で拭いて落とすようにしてください。
どうしても落ちないときは業者を頼るのが安全です。
壁紙や床を傷つけないように汚れを落としてくださいね。
プラスチックについたインク汚れ
プラスチックは、布と同じように対処してOKです。
水性ボールペンなであれば、石鹸や洗剤で十分落とせます。
油性ボールペンならアルコールや除光液で対処しましょう。
布よりも汚れは落ちやすいですが、素材の形によっては落としにくいこともあります。
落ちない汚れはクリーニングで綺麗にしてもらおう

自力で落ちないボールペンの汚れは、専門の業者を頼るべきです。
下手に頑張って布を傷つけてしまったら、綺麗にする意味がないですよね。
大切な衣服こそ、クリーニングしてもらいましょう。
オプションでしかインクのしみ抜きに対応していないこともあるため、あらかじめ落としてほしい汚れがどこなのか伝えておくのがオススメ。
シミ抜きが無料である業者も多いですから、クリーニング先は慎重に選びたいですね。
宅配クリーニングもオススメ
クリーニング店まで足を運ぶのが面倒であれば、宅配クリーニングがオススメです。
家にいながら注文できるため、忙しい方でも使いやすいところが大きな魅力。
玄関先まで集荷に来てくれますし、クリーニング後も家まで届けてくれるため手間がかかりません。
家にいながらボールペンの汚れを落としてもらえます。
宅配クリーニングの人気は近年高まってきており、お得なキャンペーンやクーポンも頻繁に行われているためぜひとも活用しましょう。



【番外編】ボールペンを洗濯してしまったら?

うっかりボールペンを洗濯してしまった経験はありませんか?
「洗ってしまったから、ボールペンがかけなくなってしまった…」
かけなくなったボールペン、捨てるのはまだ早いかもしれません。
洗ってしまったボールペンは、輪ゴムで復活させられるのです。
使えなくなったボールペンを復活させる方法
【必要なもの】
- 輪ゴム
- セロテープ
【手順】
- 輪ゴムにボールペンを通す
- テープでボールペンと輪ゴムを貼りつけ固定
- 輪ゴムをねじるようにボールペンを回転させる
- ねじったら、ボールペンから手を放す
遠心力で復活させる方法です。
もともと洗濯時の遠心力が原因でインクが分離してしまい、ボールペンはかけなくなっています。
遠心力でまた元に戻すというわけですね。
手で握って暖める方法もオススメです。
熱を与えればいいからといって、ドライヤーや火でやると変形する恐れがあるため注意してください。
まとめ~ボールペンの汚れは洗濯で落とせる~

今回の内容をまとめると以下の通りです。
- 油性か水性かによって落としやすさは異なる
- 時間が経てば経つほどインク汚れは落ちにくくなる
- 油性ボールペンはアルコールや除光液で落とす
- 水性ボールペンは石鹸・洗剤で落とす
- フリクションはアイロンで落とす
- 落ちない汚れはクリーニング
- ボールペンを洗濯してしまったら輪ゴムで復活
ボールペンのインク汚れは、洗濯前のひと手間で簡単に落とせます。
特別なものは必要ありません。
家にあるものでボールペンのインク汚れをすっきり落としてしまいましょう。
とにかく早く対処することがカギを握ります。
今回ご紹介した方法で、インク汚れがついてしまったらすぐに対処してくださいね。